【技術者の営業マン】FAE(フィールドアプリケーションエンジニア)とは
FAE(フィールドアプリケーションエンジニア)という職種をご存知ですか?
エンジニアは通常、お客様とコミュニケーションを直接取ることはありませんが、フィールドアプリケーションエンジニアは、技術的な知識だけでなく、顧客との技術的交渉を求められるメーカーにとっては、プロジェクト成功にかかわる非常に重要な職種です。
今回はそんなフィールドアプリケーションエンジニアの仕事や業務についてご紹介します。
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フィールドアプリケーションエンジニアの仕事とは
主に半導体業界などで、営業部隊と行動を共にする技術営業職(セールスエンジニア)のことです。
一言に技術営業職といっても、その仕事内容は幅広く、営業マンと一緒に出向いて、お客様に技術の説明をするだけではありません。
お客様のシステムや商品内に自社製品をどのように適合するのが最適なのか、どのようなカスタマイズが必要なのかを交渉の中で判断する職種です。
また、規模の大きなプロジェクトともなれば、お客様の企業内に一定期間常駐して、クライアント先の開発者と一緒に導入や製品開発を進めていくこともあります。
フィールドアプリケーションエンジニアの年収とは
FAEは、お客様の技術的知識に匹敵する専門知識・専門用語をつかったコミュニケーションや交渉ごとが主な仕事となるため、ものづくり企業にとっては「商品を売る」・「売上げを作る」上で重要な職種です。
そのため、年収はエンジニア職の中でも高い傾向にあります。
<フィールドアプリケーションエンジニア職の平均年収>
- 20代:平均年収437万円
- 30代:平均年収554万円
- 40代:平均年収776万円
- 50代:平均年収945万円
出典:DODA「フィールドアプリケーションエンジニアの平均年収」より https://doda.jp/guide/heikin/2011/003_09.html
また、フィールドアプリケーションエンジニアは、メーカーだけではなく多くのメーカーの商品を取り扱う商社の中でも求められています。
その場合は多数あるの製品の中から、お客様の会社の中に最適なシステムや商品を選定し、導入のサポートをします。
このように、営業ができるだけではなく、サポートエンジニア・サービスエンジニア・ネットワークエンジニアのようにお客様と同等の技術知識・経験を持ち合わせていなければならないため、年収も高水準となっているのです。
給与は企業によっても変わってくるため、FAEに興味がある方は、求人情報や転職情報を参考にしてみましょう。
FAEが企業から求められる理由とは
ものづくり企業も、「いいものを作る」だけではなく、それをお客様に売らなければ売り上げにつながりません。
特にものづくり系の企業は技術的な説明などを的確に行う必要があります。
たとえばLEDライトを売る場合でも、LEDの良さを「通常よりも明るい」「省電力」など一般的な特徴だけではなく、LEDライトの良さを数値的に説明したり、お客様の会社に導入した時の技術的メリットやコストメリットなどを論理的に説明しなければ購入していただけません。
また、相手は技術メーカーであるため、こちらが浅い知識しか持っていないことがわかれば、相手にしてもらえない可能性もあります。
そんな営業マンだけでは対応できない技術的な交渉を進められる存在として、フィールドアプリケーションエンジニアが求められているのです。
FAEを定める資格はありませんが、専門的な知識は必要不可欠になります。
FAEに向いているのはどんな人?
フィールドアプリケーションエンジニアは、開発職の中でも人と話すことが好きな人が向いていると言えるでしょう。
また、それだけではなく、相手にするのも知識が豊富なメーカーの人ですので、その業界が長いベテランの人や、業界に詳しい人に向いている職種です。
フィールドアプリケーションエンジニアに必要とされるスキルが具体的に確認できるでしょう。