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市場価値を高める「専門性」と「スキルの掛け算」|自身の価値を見極めるには?

IT/Web派遣コラム この記事は約 10 分で読めます。

スキルの研摩や業務経験の積み重ね、あるいは転職などを契機にキャリアアップを図っていくためには、まずは自身の現在の立ち位置、つまり自身の市場価値を客観的に把握しなければいけません。

ビジネスパーソンとして成長し、望むキャリアプランを実現するために、どのように自身の市場価値を計測し、高めていけばよいのでしょうか? 本記事では、ビジネスパーソンの市場価値を構成する要素から、市場価値の測り方や高める方法を考えていきます。

市場価値とは

キャリア領域にて用いられる「市場価値」の言葉は、人材の需要と供給のバランスによって判断される、労働市場における人材としての価値を表します。つまり企業からのニーズが高い人材が「市場価値が高い」と見なされるということです。

ただし労働市場におけるニーズとは、技術革新や社会環境といったマクロの変数などによっても上下するものです。刻々と移り変わるニーズの動向を予測しながら、業務実績やスキルを日々積み重ね、需要の高い人材であり続けることで、転職などの局面でも自身の優位性をアピールできるようになります。

 

市場価値を構成する要素

市場価値を構成する要素は、大きく「スキル」「実績」「経験」の3つに帰結します。これらはIT・エンジニア領域においても欠かせない観点です。

なお、どれかひとつの要素に注力するのではなく、3要素それぞれを伸ばしていくよう、意識し行動していくことが市場価値を高めるポイントです。

 

スキルの研摩

市場価値を高めるには、専門的な知識や技術面に関するスキルを指すハードスキルだけではなく、コミュニケーション力やマネジメント力といったソフトスキルも合わせて磨く必要があります。どれだけ高度な専門知識を有するエンジニアであっても、開発チームにて円滑に業務を遂行するには、良好な人間関係の構築は欠かせません。

また、メンバーを束ねてプロジェクトの進行を牽引したり、スケジュール調整を引き受けられたりする人材は、市場価値が顕著に高まる傾向です。プロジェクトマネージャーへの転身など、上位レイヤーとなるポジションを望むのであれば、ソフトスキルの研摩は不可欠です。

 

実績の積み重ね

ここでいう「実績」とは、実務経験年数の長さや、これまでに関わってきたプロジェクトのスケール感などから判断されます。

多くの場合、実務経験の長さとスキルや実績の蓄積は相関します。「経験年数○年以上」といったように、具体的な実務経験がしばしば求人票に記載されるのはそのためです。

その一方、特に具体的なスキルを求められるエンジニア領域においては、人材の価値を実務経験年数のみで測ることは困難です。自身のスキルを示す明確なアピールポイントとなるようなプロジェクトに積極的に関わり、ポートフォリオの一環として、具体的に提示できるような実績を積み重ねましょう。

 

多様な経験

市場価値を高めるためには、画一的な業務だけではなく、多様な業務にたずさわり幅広く経験を積むことも重要になってきます。

「スキルの研摩」の項でも取り上げた通り、エンジニアにはハードスキルとソフトスキルの両面が求められます。専門的な知識や業務スキルを磨くだけでなく、チームリーダーやメンターなどを経験してメンバーを教育、あるいはマネジメントすることも、市場価値を高めるうえで大切な経験値になります。

 

市場価値が高い人の特徴

一般的に、市場価値が高いとされる人材には、次のような特徴が共通して見られます。

  • コミュニケーション力に優れている
  • マネジメントスキルを身に着けている
  • 知的好奇心が旺盛である

前述の通り、ソフトスキルに該当するコミュニケーション力に秀でた人材や、卓越したマネジメントスキルを有する人材は、チームメンバーを牽引する役職者の候補となるため、高い市場価値を評価されます。

もちろん前提として、専門領域に関する高度な知見も欠かせません。エンジニアであれば、日々進化する最新技術の習得やトレンド変遷のキャッチアップなどに高感度で対応できる、旺盛な知的好奇心もポイントになります。

 

市場価値が低い人の特徴

一方で、市場価値を高めていくためには、次のような課題をクリアしていかなくてはいけません。

  • スキルや実務経験が少ない
  • ポータブルスキルがない
  • 主体的に業務を遂行できない

まずはスキルや実務経験の不足です。これらの蓄積が乏しい場合、高度な業務に要求される人材要件を満たさないと判断されるケースが多く、人材としての市場価値も高まりません。市場価値を高めていくためには、自身が想定するキャリアプランから逆算する形で、スキルや実務経験を積んでいくことが求められます。

また、特定企業での業務に特化しすぎたために、他社では通用しない、いわゆる「ポータブルスキル」に乏しい人材も、市場価値は評価されにくい傾向です。論理的な思考力や問題解決能力など、広く通用する「持ち運べる」業務スキルや知見の獲得が必要になります。

主体性の欠如も、市場価値が高まらない要因のひとつです。これは、課題解決などに能動的に取り組む姿勢が欠けていると、業務を通じた成長のチャンスが相対的に少なくなり、結果としてスキルも実務経験も身につかない悪循環に陥りやすいためです。日ごろから主体的な行動を意識して業務に取り組む姿勢が大切です。

 

自分の市場価値の測り方

自身の現在の市場価値は、次の3つの観点から推測できます。

  • キャリアの棚卸しをする
  • 他者と比較してみる
  • 転職サービスやエージェントを活用する

まずは自身のこれまでのキャリアを振り返り、実務経験や実績、スキルを可視化します。そしてそれぞれのニーズを調査し、ビジネスシーンにおける需要を客観的に判断しましょう。他者との比較も、市場価値の計測には有効です。

また、転職サービスやエージェントを活用し、自身は実際にどのくらいの評価を受ける人材なのか、計測してみるのもよいでしょう。

 

キャリアの棚卸しをする

キャリアの棚卸しとは、これまでの経験を振り返り、獲得した実績やスキルを可視化し整理することです。

まずは所属していた会社やその時期、部署や役職、業務内容等を書き出していきます。また、これまでにどのような目標を立て、成果を出してきたのかを振り返ることも大切です。

自身の経験や実績、スキルを整理した後は、転職市場におけるニーズを調査します。求人票などをチェックし、自身が有する経験やスキルを求める企業が多ければ、あるいは給与レンジの水準が高ければ、自身の市場価値も高く評価できます。

 

他者と比較してみる

同業種・同年代の他者と比較するアプローチも、市場価値の推測に有効です。

比較の際には、年収などの待遇に着目します。同業種、同年代で同じような経験年数である人材の待遇が、自身の現状とかけ離れている場合は、市場価値が高い、あるいは低いと判断されているかもしれません。

自身の価値を客観的に見つめることは難しいものです。同僚や上司とのコミュニケーションから、気づきを得られるようなフィードバックを受け取りましょう。

 

転職サービスやエージェントを活用する

転職サービスやエージェントに経歴やキャリアを登録してみることも、客観的な市場価値の推測に役立ちます。どのような企業から、どのようなポジションでスカウトされるのか、どのくらいのオファーが来るのかをチェックしてみましょう。

また、転職サービスのキャリアアドバイザーから自身の評価や、どのような企業に転職できる見込みがあるのか、確かめてみることもひとつの方法です。

 

市場価値を高める方法

エンジニア目線にて、市場価値を高める方法を具体的に考えていきましょう。

  • 実績を積む
  • 専門性やスキルを磨く
  • 複数のスキルを掛け合わせる
  • 将来的に求められるスキルを見極め、習得する
  • 自身のキャリアプランを作成する
  • 人脈作りや情報収集をする

 

実績を積む

市場価値の高いエンジニアは、多様なプロジェクトに関わり経験と実績を積み上げてきています。大きなプロジェクトや、最新の技術を活用する案件などがあれば、積極的に取り組み実績を上げていきましょう。

具体的な実績は、転職活動の際のアピールポイントにも直結します。幅広い実績を有するエンジニアが、多くの企業に求められているのはそのためです。

 

専門性やスキルを磨く

市場価値の向上には、特定ジャンルにおける高い専門スキルの獲得も有効です。AIやサイバーセキュリティ、クラウド関連領域など、ひとつのジャンルに注力してスキルを磨けば、その道のスペシャリストとしてのポジションを確保できます。

磨き上げた専門性を客観的に示す材料として、関連する資格の取得なども検討してみましょう。

 

複数のスキルを掛け合わせる

複数のスキルの獲得も、キャリアアップにおける重要なポイントになります。2つ以上の専門分野やスキルを備える人材は希少性が高く、市場価値が向上する傾向にあるためです。

たとえばプログラマーであれば、マーケティングやデザイン、セールスなど、他職種との掛け合わせを検討します。「顧客ニーズを深く洞察できるプログラマー」「デザイン制作から一貫して担えるプログラマー」といったように、重宝される人材として高い評価を得られるでしょう。

 

将来的に求められるスキルを見極め、習得する

今後需要が高まるスキルを予測し、それらを習得することは、長期的に高い市場価値を獲得する有効な手段です。

クラウドサービスやサイバーセキュリティ、機械学習、ビッグデータ活用などのスキルがその一例です。常に最新の情報をキャッチアップし、新たなスキルの習得に能動的に取り組む姿勢が求められます。

 

自身のキャリアプランを作成する

将来、どのようなキャリアを望むのか。自分はどうなりたいのか。キャリアプランを作成し、成功までの道筋を可視化しましょう。

明確なキャリアプランは、将来的に目指すポジションに向けて必要なスキルや実績を積み重ねていく指針となります。結果、自身のスキルマップやキャリア変遷に一貫性が生まれ、明確な強みを持った市場価値の高い人材へと成長していけます。

 

人脈作りや情報収集をする

エンジニアの知人を増やすことも効果的です。目標とする人物像に近しい、ロールモデルとなるようなエンジニアとの交流から、「どのようにポジションを獲得したのか」「現在のポジションで役に立っているスキルは何か」など、市場価値の向上に必要な情報にアクセスできます。

理想的なロールモデルは、同僚や先輩、直属の上長です。日ごろの業務への取り組み方なども参考にしながら、スキルアップを図れます。

 

まとめ
  • 市場価値とは、人材の需要と供給のバランスによって判断される、労働市場における人材としての価値を指す言葉
  • 企業からのニーズが高い人材が「市場価値が高い」と見なされる
  • 市場価値を構成する要素は、大きく「スキル」「実績」「経験」の3つに帰結する
  • 市場価値が高いとされる人材には、コミュニケーション力の高さやマネジメントスキル、旺盛な知的好奇心など共通点が見られる
  • キャリアの棚卸しをしたり、転職サービスやエージェントを活用したりすることで、自身の現在の市場価値を推測できる
  • スペシャリストを志向したり、複数のスキルを掛け合わせた希少人材になったりと、市場価値の高いエンジニアになるためには自己研摩が不可欠

 

 

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