エンジニアのやりがいや魅力とは?実態調査でエンジニアの本音を紹介

現在、あらゆる業界にDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、エンジニアの需要が高まっています。エンジニアに転身し、現代社会、および未来の社会を支える一員となることを検討している人も多いのではないでしょうか。
一方、エンジニアには常に人手不足で多忙なイメージがあるためか、「実際にエンジニアになったら、どんなやりがいがあるのだろうか」と、最初の一歩を踏み出せずにいる人も多いかもしれません。

そこで今回は、エンジニア550人の回答をもとに、エンジニアのやりがいを徹底調査。エンジニアの皆さんがどのような働き方をしており、どんなやりがいを感じているのか、詳しく見ていきましょう。

<アンケート概要>
・アンケート名
あなたご自身に関するアンケート
・調査対象
「Fastask(ファストアスク)」のモニタのうち、会社員のエンジニア職である全国の20歳以上の男女」
・調査対象職種
【IT系39.5%】開発系30%、インフラ系4.4%、Web・クリエイティブ系1.5%、IT系その他3.6%
【ものづくり系49.1%】機電系10.7%、電気・電子系10.9%、組込み・制御系3.8%、化学・材料系エンジニア2.3%、ものづくり系その他21.4%
【その他】11.4%
・調査期間
2023年1月24日~25日
・回答数
550人
・調査方法
インターネット調査

エンジニアのやりがいとは?実態調査から見えてくるエンジニアの本音

まずは、本アンケートの前提として「エンジニアの仕事にやりがいを感じているか」を尋ねました。すると、半数以上が「やりがいがある」と回答。「やりがいがない」と回答したのは12.7%にとどまっており、多くの人がエンジニアの仕事にやりがいを感じていることがわかりました。

■エンジニアの仕事にやりがいを感じていますか?

エンジニアの仕事にやりがいを感じているか アンケート

このアンケート結果をもう少し詳しく紐解いてみましょう。

アンケート回答者の内訳で最も多いプログラマー・システムエンジニア(SE)で「やりがいがある」と回答したのは25.3%、「やりがいがない」と回答したのは35.8%でした。ただし、23.7%は「どちらともいえない」と回答しており、仕事にやりがいがないと感じている人ばかりだとは言い切れません。
なお、IT系全体で「やりがいがある」の回答が「やりがいがない」と回答した人よりも多かった職種は(テクニカルサポート・ヘルプデスク・OAインストラクター)と、(WEBマーケティング・SEO/SEMコンサルタント)の2職種のみでした。

プログラマー・システムエンジニアに次いで回答数が多かったのは機電系エンジニア(生産管理・品質管理・品質保証)であり、「やりがいがある」と答えた人は8.2%、「やりがいがない」と答えた人は9%、「どちらともいえない」が7.7%であり、それぞれ捉え方が拮抗しています。
一方、機電系エンジニアの(製品開発・研究<機械>)、(電気・電子系エンジニア)、(製品開発・研究<電気・電子回路>)などの職種において、「やりがいがない」と答えた人が0%だったことは注目すべき結果です。

エンジニアの魅力とは?

続いては、エンジニアの仕事の魅力について聞いてみました。現役エンジニアの回答からは、エンジニアならではの「技術力」が仕事の魅力のポイントになっていることがうかがえます。
ここでは、エンジニアの仕事の魅力を、回答別に見ていきましょう。

■エンジニアの仕事の魅力を教えてください

エンジニアの仕事の魅力 アンケート

最新の技術に携わることができる

仕事の魅力で最多回答となったのは「最新の技術に携わることができる」で、32.4%した。考え方が柔軟であり、変化を好むエンジニアにとって、最新技術や最前線の知見にふれられることは大きな魅力のようです。
日進月歩であるエンジニア業界では、日本のみならず世界中で日々新しい技術が生まれています。これまでの経験やスキルにこだわりすぎなければ、学ぶことは無限にあり、常に成長し続けることができる点も魅力です。

手に職をつけている安心感がある

「特にない」を除き、続いて回答数が多かったのは「手に職をつけている安心感がある」で、16.3%でした。
先行きが不透明で不確実な時代に、ひとつの企業のみならず、どこへ行っても通用する「手に職」があることは大きな強みです。職を失うリスクが低い上に、市場価値の高まりによって転職の成功率の高さも期待できます。

日々自分の成長を実感できる

「日々自分の成長を実感できる」という回答は15.2%となりましたが、技術や知見のブラッシュアップを楽しんでいるエンジニアは、自己成長の実感も強いようです。できなかったことができるようになる技術的な達成感のほか、作ったものが誰かの役に立っている実感があることも大きいのではないでしょうか。

さまざまな業界に関わることができる

「さまざまな業界に関わることができる」という回答は、11.7%でした。あらゆる業界でIT化、DX化が進む今、エンジニアの技術が求められるシーンも広がっています。家事を自動化してくれるロボット家電や、医療業界で導入が進むICTを活用した遠隔診療などはその代表例です。
これまでにない技術が必要とされるシーンは日々拡大しており、最新技術を身につけることでエンジニアの活躍の幅は確実に広がります。

年収がほかの職種と比べて高い傾向がある

「年収がほかの職種と比べて高い傾向がある」という回答は、3.9%でした。技術力があるエンジニアは、他職種に比べて年収が高くなる傾向があります。「下流工程から上流工程にステップアップする」「デジタルの知見を増やす」「難度の高い資格を取る」といった努力をすると、さらに高収入が期待できます。

エンジニアの仕事にやりがいを感じる瞬間は、エンジニアならではの回答に

続いては、エンジニアの仕事のやりがいをより具体的に紐解いていきます。現役エンジニアのうち、「仕事にやりがいを感じている」と回答した人は、具体的にどんなときにやりがいを感じているのでしょうか。

■エンジニアの仕事にやりがいを感じる瞬間を教えてください

エンジニアの仕事にやりがいを感じる瞬間 アンケート

プログラムやシステムが完成したとき

やりがいを感じる瞬間で最も多い回答だったのは「プログラムやシステムが完成したとき」で、31.3%でした。モノづくりに関わる人のほとんどがそうであるように、多くのエンジニアもプログラムやシステム、製品が完成した瞬間にやりがいを感じているようです。
今あるスキルと知識をフル活用して試行錯誤した結果、クライアントや社会のニーズを満たす成果物が完成したときの喜びは、エンジニア冥利に尽きるといえるでしょう。

クライアントに感謝されたとき

続いて多かった回答は「クライアントに感謝されたとき」で、20.2%でした。エンジニアのモノづくりの先には、クライアントがいます。「こういうシステムが欲しかった」「この製品のおかげで助かった」といった感謝の言葉をもらうことは、エンジニアのモチベーションをアップさせるようです。

世の中の役に立っていると感じたとき

日常生活に密着したプログラムやシステム、製品を作っているエンジニアは、社会で活用されている完成品を見ることができます。「世の中の役に立っていると感じたとき」という回答も、19.6%と高い割合でした。世の中に役立っていることを感じる瞬間は、仕事の充実感とともに、「家族に自分の仕事を誇れたとき」(2.0%)といったやりがいにもつながるのではないでしょうか。

自分の仕事の成果を数字で実感したとき

「自分の仕事の成果を数字で実感したとき」という回答は、14.1%でした。エンジニアの多くの仕事は、データによって成果を測ることができます。作り上げたプログラムやシステム、製品に対する成果は、そのままエンジニアへの評価に反映されることもあります。作り上げたものが世の中にどのように受け入れられているのかが手にとるようにわかることは、エンジニアのやりがいにつながるようです。

チームで一丸となって働くとき

エンジニアは、他職種とチームを組んで仕事をするのが一般的で、一人で作業が完結することはあまりありません。そのため、「チームで一丸となって働くとき」をやりがいに挙げた人は、10.9%に上りました。
チームで話し合い、それぞれの得意分野を活かしてひとつのものを作り上げていくときの連帯感と高揚感に、やりがいを感じるエンジニアも多いようです。

やりがいを高めていく上で工夫していることとは?

自分の仕事にやりがいを感じているエンジニアは、今のやりがいをさらに高めていくために、さまざまな工夫をしているようです。アンケート結果からは、「今あるスキルを磨く」ことと「新しいスキルを身につける」ことの、2つの軸があることがわかります。それぞれの軸には、どのような背景があるのか見ていきましょう。

■やりがいを高めていく上で工夫していることを教えてください

やりがいを高めていく上で工夫していること アンケート

今ある技術を磨く

すでに習得している技術を磨くという軸で見ると、「専門スキルを常に高める」と回答した人が55.0%と、大多数を占めていることがわかります。
また、「コミュニケーションスキルを高める」と答えた人も、27.5%と高い割合でした。前述したとおり、チームで仕事をすることが多いエンジニアにとって、コミュニケーションスキルは不可欠です。キャリアアップして上流工程に進めば、クライアントと交渉をすることも増えるでしょう。向上心のあるエンジニアは、技術力と人間力の両方を伸ばす努力をしているといえそうです。

新しいスキルを身につける

「資格取得を常に目指している」(10.8%)、「転職でキャリアアップしていく」(4.9%)など、これまで身につけた技術や経験を活かしてステップアップを志す人も少なくありません。特に、働く環境を変えることは、身につくスキルの多様化・高度化によって年収アップも期待できます。
新しいスキルを身につけやすい環境であることは、エンジニアという仕事のやりがいにつながっているようです。

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今回は現役エンジニアのアンケートをもとに、エンジニアのやりがいについて考えてきました。急速な発展を遂げているエンジニアリングの世界を楽しみ、成長し続ける努力をしている人は、エンジニアの仕事にやりがいを感じているといえそうです。

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※記事に記載の内容は、2023年3月時点の情報です

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