株式会社フューチャースピリッツが開発!登録者数30万人「フォームメーラー」から見えるユーザーファーストの重要性

株式会社フューチャースピリッツが開発する「フォームメーラー」は、利用者30万人を超える人気サービス。
ドラッグ&ドロップで誰でも簡単にメールフォームを作ることができ、ワンクリックで膨大なデータを管理可能、メンテナンス・セキュリティなどの手間も不要など、豊富な機能を搭載しています。


それまで、コーディングなどの専門的な知識を必要としたメールフォーム作成は、フォームメーラーの登場によって「誰でも簡単に作れるもの」へと進化しました。


使いやすさを徹底的にこだわったというフォームメーラーには、ユーザーファーストを掲げグローバルに事業を展開する株式会社フューチャースピリッツの魂が込められています。

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フォームメーラーとはどのようなサービスなのか、また株式会社フューチャースピリッツが事業に込めた魂とはどのようなものか?マーケティングソリューション事業本部、本部長兼子会社フューチャースピリッツアジアの取締役である河本さんに、詳しく伺いました。


登録から最短5分!誰でも使えるメールフォームサービス!

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かつてメールフォームは、HTMLを組み込んで作るもので、多くの企業が制作会社に依頼して作っていました。そんなメールフォームサービスを進化させたのがフォームメーラー。河本さんによると、その魅力は大きく分けて3つ。まずは、フォームメーラーの魅力について詳しくご紹介します。

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①ドラッグ&ドロップで、誰でも簡単にメールフォームを作成
メニューに沿って順番に設定するだけで、思い通りのメールフォームを作成することができます。メニューから好みの項目をドラッグして、フォームに追加していくだけでメールフォームができるため、専門的な知識を必要としないのはもちろん、パソコンに慣れていない方でも安心して利用することができます。


②シンプルかつ簡単なデータ管理と運用
フォームメーラーの魅力の2つ目は、メールで集まったデータの管理が容易であること。メールフォームの回答を集計・閲覧が棒グラフで確認できるため、視覚的に分析することができます。また、そのデータをワンクリックでダウンロードすることができ、管理や運用が手軽に行えます。


③セキュリティやメンテナンスが楽!
フォームメーラーで生成されるフォームやデータは、SSL暗号化通信に対応しており、セキュリティ面でも安心です。また、定期的なアップデートによってセキュリティ強化やメンテナンスが行われるため、ユーザーが自身でセキュリティの強化、メンテナンスを行う必要はありません。

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メールフォームを作成するときにユーザーが抱える悩みを網羅的に解消しており、サービスリリースから10年近い歳月を経て、現在でもユーザーを増やし続けています。「とにかくシンプルで誰でも使えるという点を大切にした」と河本さん。
多くの方々に愛され続けるフォームメーラーは、どのようにして開発されたのでしょうか?その開発過程について伺いました。


説明書いらず!ユーザーファーストが生み出した直感的な操作性

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レンタルサーバーのオプションとして、同名のメールフォームサービスを展開していたというフューチャースピリッツ。現在のカタチになる以前も数万人単位のユーザーが利用しており、その方々たちにとってよりよいサービスの提供を目指して開発がスタートしました。


「当時、メールフォームの作成は制作会社に依頼するのがメインでした。弊社のサービスも同様で、その手間を省くサービスを作ればユーザーの方々に喜んでいただけるのではないかと考え、フォームメーラーの開発がスタートしました。一番大切にしたのは、とにかくシンプルで直感的に使えることです。ユーザーにとって使いやすいのは、どんな機能でどんなデザインなのかを開発メンバーで話し合い、少しずつ現在のカタチに近づけていきました」


メンバーは、プロジェクトリーダーの河本さんとUI・UXデザイナー・プログラマーの3名。
開発スタートからリリースまでの期間はおおよそ3ヶ月半で、試行錯誤しながらフォームメーラーを完成させました。


開発過程の中で、特にこだわったのがUI。サービスとユーザーをつなげる要となる部分であり、ユーザーに使いやすいと感じてもらうためには、この部分を徹底して洗練させる必要があります。中でも苦労したのは、管理画面。当時出たばかりだったスマートフォンをヒントに、直感的に使えるUIを目指しました。

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「スマートフォンは説明書がなくても、触っている間に自然に使えるようになります。フォームメーラーで目指したのは、そんな操作性の良さで、スマートフォンからはたくさんのヒントを得ました。メンバー間では、リリース後に問い合わせをほとんど受けないサービスを作ろうという話をよくしていて、どの箇所にどの機能があれば使いやすいか、どういうふうに動けばストレスがないかを何度も話し合い、検証しながら開発を進めました」


フォームメーラーの特徴は、使いやすさであり、技術的に難しいことをしているわけではないとのこと。技術や知識ではなく、使いやすさを徹底した結果、多くのユーザーに愛されるサービスが生まれました。


「エンジニアなど技術者側が陥りがちなのが、技術が先行してユーザーを置いてけぼりにしてしまうことです。技術者として知識や技術を高めていくことももちろん大切ですが、それだけでは自己満足で終わってしまいます。最先端の技術を使ったとしても、ユーザーさんにとって有益なものでなければ意味がありません」


個人から大企業・政府機関まで、幅広い方々に利用され続けるフォームメーラー。
このサービスの開発に携わったことで、ユーザーを念頭においた開発の重要性を強く認識することができたと河本さん。


現在は、スマートフォン最適化やグローバル展開を視野に入れて開発を進めているとのこと。世界中で利用されるサービスを目指して、フォームメーラーはさらに進化していきます。


ユーザーファーストが最高のサービスを生み出す理由

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ユーザーファーストをコンセプトに、多くの人に愛されるサービスとなったフォームメーラー。
このコンセプトは、企業全体として大切にしている理念のひとつで、フューチャースピリッツの事業全体を動かすエンジンでもあります。


ITインフラ、MSP事業、クラウドサービス事業、プロデュース事業、グローバル事業など、5つの事業を展開し、ITの根幹から、Webやインターネットを活用したマーケティングなど、企業のITをトータルでサポート。最近では、中国、マレーシア、ベトナムなど海外にも拠点を置き、企業の海外展開や現地に向けたサービス開発など、グローバル事業にも力を入れています。


河本さんによると、このような幅広い事業領域は、ユーザーファーストを実践する中で自然についてきたものとのこと。

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「創業以来、お客様からの要望にはできるかぎり応えるというのが弊社のスタンスです。グローバル事業も、お客様から中国にサーバーを置きたいという話をいただいたのがきっかけではじまり、その後タイでもできないか、マレーシアでもできないかと要望を受ける中で自然に拡大していきました」


ユーザーファーストを貫く中で、さまざまな経験や知見を得て、それが会社としての強みになっていると河本さん。ITに関わることはもちろん、グローバル事業を進める中で海外とのラインが生まれ、企業のグローバル展開全般をサポートできるようになっていきました。


「例えばオフィスを借りたいとか、家を借りたいとか、FAXを引きたいとか、お客様からのさまざまな相談を受けています。私たちが提供しているのはITサービスがメインですが、それ以外のことでも、お客様の発展につながることならなんでもやっていきたいと考えているんです」


今後の展望は、海外拠点をさらに広げていくこと。
そこには、ベンチャー特有の野心よりも、フューチャースピリッツらしい理念が息づいています。

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「良いサービスを開発するには、発想の元となる情報の質と量が必要不可欠です。大きい会社である必要はないのですが、海外拠点を増やし物理的なつながりを生むことで、日本にいるだけではわからない情報や経験を得ることができます。それを活かしたサービスを開発することで、お客様はもちろん社会の発展にも大きく貢献できる、新しいサービスを生み出すことができると考えています」


海外拠点を増やしさまざまな国籍の人を採用することで生まれるシナジー。それらのアウトプットによって、素晴らしいITサービス生み出すこと。社会、お客様、自分たち、すべての人が幸せになるインフラスパイラルを形成すること。河本さんは、フューチャースピリッツの今後についてそう語ります。


「ユーザーにとってどうか?」を重要視し、それに合わせて技術や知識・経験を注ぎ込むフューチャースピリッツだからこそ、フォームメーラーのような長く愛され続けるサービスが生まれました。


フューチャースピリッツのようなユーザーファーストのスタンスは、新しいサービスやプロダクトを開発しようとする技術者・開発者にとって、もっとも大切なことなのかもしれません。

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