プロダクト

現役東大生から74歳のエスパー(?)まで!スマートロック「Akerun」を作ったのは、超異色のエンジニアチームだった!

鍵と錠はセットで使うもの。
鍵をなくしたら部屋には入れないし、締め忘れてしまったら防犯上問題が発生します。

そんな、従来の鍵の概念を2015年にグッドデザイン賞を獲得したスマートロック「Akerun」が根本から変えてしまいました
いまあるドアに「Akerun」を取り付けると、なんとスマートフォンなどのモバイル機器が鍵になってしまいます!

鍵の世界にイノベーションをもたらした「Akerun」に込められた技術。そして、革新的なプロダクトを作り上げたエンジニアの想いをご紹介します。

雑談から生まれたスマートロック「Akerun」

フォトシンスが開発・提供する「Akerun」は、ドアの内側にあるサムターンの上に取り付けて、スマートフォンに入れたアプリで施錠や解錠をします。

「Akerun」は、管理者がスマートフォンのアプリ上で操作するだけで鍵の権限の受け渡しができ、ゲストの入退室履歴をリアルタイムで閲覧可能。
時間を限定した鍵の発行も可能で、無断で合鍵を複製されるリスクもありません。

また、SIMを内蔵したIoTゲートウェイの「Akerun Remote」の登場により、ガラケー(フィーチャーフォン)などのBluetoothに対応していないWeb端末でもサービスを利用できるようになりました

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2015年11月には「Akerun Touch」が登場。
Akerunアプリがインストールされたスマホを扉の前でかざすだけで、鍵の開け閉めができるようになったり、Apple社のiBeaconの技術を活用したりすることで、セキュリティを担保しながらも、鍵の開け閉めがラクにすることができるようになりました

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スマホ、ガラケーへの対応も果たした同プロダクトは、いよいよ生活者たちの”日々”に浸透しようとしています。

おそらく、今後さらに我々の生活を変えていくであろうこの「Akerun」。じつはこのアイデアが生まれたのは、なんと飲み屋での雑談からでした。

IoTの話題が出たときに、「鍵をIoTでハックできれば、暮らしが便利になる!」「もし電子キーをスマホでコントロールすることができれば、便利で合い鍵を渡すよりも安全性が高まる」といったアイデアが生まれたのです。

飲み屋での雑談から生まれたアイデアは、やがて強い「想い」となりプロジェクトチームが発足。「Akerun」が誕生します

異色のチームが生んだIoTプロダクトは、世界の“何を”変えるのか?

「取り外しが簡単な後付式のスマートロック」というアイデアが注目されがちですが、「Akerun」のスゴさはハードウェアとソフトウェアの融合にあります。

様々な条件を想定した複雑なプログラムを作ると同時に、プログラムが確実に実行されるようにハードウェアの改良を重ね、さまざまな場所に取り付けられても動作しなければいけません。

「Akerun」のようなプロダクトは「メカ」「エレキ」「ファームウエア」の3つの専門的な要素から構成されています。
この3つがスムーズに動作するには、社内エンジニアがイチから勉強すると開発が遅れてしまいます。
そこで各分野の専門家を開発メンバーのコネクションを活用して招集。異色のエンジニア達が集まった「Akerun」チームが発足します。

開発メンバーには、ITベンチャーで働くwebエンジニアに大手電機メーカーのハードウェアエンジニアを中心に、現役東大生や、彼らが「エスパー」と呼ぶ凄腕エンジニア(回路に精通した74歳のシニアエンジニア)やレスキューロボットのプログラムを書いていたエンジニア達が集まり、彼らの知恵も借りながら開発が継続されました。

このように、年齢も専門もバラバラなエンジニア達がタッグを組み、それぞれの専門性を発揮した結果、ハードウェア・ソフトウェアの両方が優れた製品が誕生しました。エンジニアが力を結集した時、世界を大きく変えられるのかもしれません

各分野のエキスパートが集まったチームが制作に携わった「Akerun」の特徴の1つは、簡単に既存のドアに取り付けられるという点。
自宅のドアに取り付けてしまえば、今日からスマートフォンが鍵の代わりになります

賃貸物件にも、工具不要で家に傷をつけることなく取り付けることができるため、個人で購入するだけでなく、物件全体に「Akerun」を導入する不動産会社が登場し、物件の内覧をスマート化しています。
また、シェアハウスの鍵を「Akerun」にして、鍵の紛失などのリスクを減らし安全性を高めるなどの取り組みをしているケースも。

オフィスに導入すれば、高額な電子錠やカードキーを用意する必要もなく、鍵の開け閉めのために出勤時間や退勤時間をずらす必要もなくなります。
また、入退室のログを記録することで鍵の管理を透明化したり、リアルタイムで施錠の確認や入退室者を管理することが可能です。

安全面やコスト面から、実際に「Akerun」を導入している個人の方や企業も増加を続けているといいます。

「Akerun」の登場によって、鍵という概念が変わりつつあります

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従来の鍵や電子錠では成し得なかった新しい鍵の使い方が生まれ、「鍵」そのものが持っている機能や可能性、活用の幅を大きく広げています。

何百年も形の変わらなかった「鍵」という道具を、「Akerun」を開発したエンジニア達の「IoTで人々の暮らしを豊かにしたい」という想いが、人々のライフスタイルを変え、より便利な暮らしを実現しています

エンジニアなら、世界を大きく変えられる

「Akerun」なら、スマートフォンから鍵を開け閉めすることができます。スマートフォンを操作してドアを開ける様子は、まるでSF映画のワンシーンを見ているよう……

私たちは、いつでもどこでもインターネットと繋がっていて、電車の乗り換えを調べたり、気になる動画をチェックしたり、遠く離れた友達の近況を知ったりすることが手軽にできます。ですが、この光景も20年前には考えられなかったはずです。

インターネットが世界中に広まったいま、エンジニアは、この武器を使いこなすことで、昔から人々が夢見ていた世界を実現することができるようになってきました。

今回ご紹介した「Akerun」は、世界を大きく変えるほどイノベーションを起こす製品の1つです。

自分の専門領域で高いスキルを持っていて、「人々の暮らしを良くしたい」想いを持ったエンジニアは、既存の概念を変えるような発明をすることができるはずです!

そんな、世界を大きく変えてしまうものを作りだせるエンジニアの仕事は、他のどんな仕事よりもおもしろいのかもしれません

取材協力 株式会社フォトシンス

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