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介護の現場でエンジニアが大活躍!?ITリテラシーとテクノロジーで福祉を支えるビーブリッドの仕事場に潜入【IT×介護】

ITテクノロジーを既存の業界と掛け合わせることで大きな変革を得る。そんなビジネス上でのイノベーションを起こしている企業が数多く存在します。

その中でも「介護 IT」でWeb検索すると1ページ目にヒットする、数少ない介護業界のエンジニアがいることで有名な株式会社ビーブリッドはその代表例。「介護、福祉、医療業界をITの力でサポートをする」というヴィジョンのもと数々の取り組みを行っています。

果たして、介護業界でITやエンジニアの力はどれほど役に立っているのでしょうか?

以前、i:Engineerではこちらの記事で取り上げていますが、今回は実際にビーブリッド代表竹下康平さんのお話を伺いながら、社内での業務内容を詳しく取材しました。

介護業界が抱えているITに関する悩みを一つひとつ解消していく

深刻な人手不足に悩まされている介護業界。ビーブリッドはそんな課題に対してITの力で業務を簡略化し、解消していくことをめざしています。「ほむさぽ」と称するコンピュータに関する業務のサポートは、そういった目標のもと行われているのです。

また、2014年にようやくスタートしたインターネットによる介護保険料の請求に対応するため、請求ソフトの導入、操作説明、パソコンの設定までを行い、場合によってはパソコンを購入して初期設定も行うなど、まるで企業内のIT部門に従事するかのごとく手厚いサポートを施しています。


▲介護業界専門のサポートサービス「ほむさぽ」

インターネットで行う請求作業は、医療業界では当たり前となっているシステムでしたが、介護業界ではようやく導入されたばかり。(2014年秋まではISDNを利用した請求形式)

「介護請求は、ケアマネージャーが立てたケアプランによって請求する金額が決まってくるため、コンピューターが動かなくなってしまうと、請求が滞るリスク(キャッシュフローへの影響)があります」と語るのは代表の竹下さん。

導入にはITの専門知識が多少必要であるため、慣れていない介護士も多く、ビーブリッドに「解決して欲しい」と頻繁に連絡があるといいます。

ビーブリッドの仕事は、いわゆる「インターネットの設定」だけではありません

例えば、ケアプランの作成にはソフトウェア会社が作成したツールが提供されていますが、介護事業者が使用しているパソコンのOSが未対応の場合などは量販店で機器を購入、セットアップ、ソフトをショートカットに設定するなど、とにかく介護事業者に手間はかけさせないとのこと。

「Excelの罫線が出ない」「ブルースクリーンが頻発する」というような、あらゆるIT関係の問題もサポートしています。

ITサポート業務はほんの一部。あらゆるエンジニアの知識をフル活用する「ほむさぽ」の全容とは?

コンピュータ関連の困りごとは、介護事業を営む中でもごく一部です」と竹下さんが言うように、「ほむさぽ」は、パソコンやインターネットの設定をサポートする業務だけに留まりません

「お客さんが抱えている問題の多くは、施設のドアが外れた、入居者が変わるから部屋の掃除をしないといけない、エアコンの定期点検をしたいけど業者が分からないというようなあらゆる細かな“困ったこと”なんです」

実際、「ほむさぽ」への電話相談では、IT以外の日常的に発生するトラブルに関する連絡も多く入っており、新規で介護施設を作る際の設備に関する問い合わせなどもあるといいます。


▲IT分野に限らず、どんな些細な課題でも対応をするビーブリッド代表竹下さん

「新しい有料老人ホームを建てるとなった時、まず最初に私たちに図面を見せてもらって、どこに光回線を引きこむのか、LANをどこにつけるのかを考えたり、雑居ビルに訪問介護事業所のオフィスを新規に作るという場合でも、インターネット環境だけでなくビジネスフォンを入れる、電話番号を手配する、パソコンが5台いるなら調達してヘルパーさんの人数分のメールアドレスを設定して、プロバイダーに取り次いで、ルーターの管理画面でパスワード入れてPPPoEの設定してという具合に、実にあらゆることをしますね」

ビーブリッドは、「介護施設内のIT管理部門を超えて、介護施設や福祉施設のインフラを整備をする」といった仕事も進めており、パソコン上の作業だけではなく、エンジニアの知識を使ってあらゆる問題解決しています。

お客さんのCPU(脳内)をフリーにして、ビーブリッドがすべてを解決するという姿勢

IT系の問題はもちろん、介護施設内で発生する様々な問題を解決しているビーブリッド。その働き方は、従来のエンジニアの仕事とは少し違うかもしれません。

介護分野に進出したいと考えているエンジニアは、「1つの分野に注力してきたエンジニア」というよりも、あらゆる分野に関わってきたエンジニアを求める傾向にあるといいます。逆に「パソコンはインターネット程度しかしたことがない」というような人の方が活躍できる可能性があります。

要するに、介護事業者のあらゆる「困りごと」を解決したいというマインドこそが、介護分野には求められているということです。課題解決型のエンジニアにはおすすめかもしれません。

「ビーブリッドの働き方は、困ったことがあったら、『何かしら回答を出します』という姿勢です。ソフトの問題なのか、ハードの問題なのか分からないけど、全部ビーブリッドで引き受ける。イメージとしては、お客さんのCPU、脳みそを一旦フリーにして、ビーブリッドのCPUを使って解決するという感じです」


▲「介護とITを同時に考える会社」とヴィジョンを掲げるビーブリッド

ビーブリッドは、いままでITやエンジニアの仕事では及ばなかった領域の介護に進出しています。今後、日本の介護事業を急速に変えていく存在になるかもしれません。

次回の記事では、より具体的に【介護×IT】とその問題点、そしてこれからのエンジニアの生き方について、代表の竹下さんに詳しくお伺いしたインタビューの模様をお届けします。

▼記事はこちらからご覧ください
「介護とIT」両者の課題から見えてくる、これからのエンジニアが進むべき道!ビーブリッド代表 竹下康平氏インタビュー

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