締切ギリギリを生きる人へ送る。定番のタスク管理ツール「Trello(トレロ)」のエンジニア的使い方

どんな仕事にもついてまわる納期。決められた期日を守れないと、人との約束を破る人なのだとレッテルを貼られ、ビジネスマンとしての信用を失ってしまう可能性すらあります。

サービスやプロダクトを開発しているエンジニアは、納品する日=納期とつねに隣り合わせの職業。要件定義、設計、実装、テストといくつもの工程をこなさなければいけない上に、ディレクターやデザイナーといったほかの職種の人たちを巻き込み、チームでプロジェクトを進めなければなりません。

そんなエンジニアにとって仕事の必需品ともいえるのがプロジェクト管理ツール。専用ツールでタスクを可視化することで、どの作業がどれくらいの進捗なのかを常に監視する体制を整えています。今回はなかでも人気な無料タスク管理ツール「Trello(トレロ)」を紹介します。

より直感的かつ効率的なタスク管理ができる無料ツール「Trello」


※参照:Trello公式ページ

Trelloは、1つの「ボード(Board)」に複数の「リスト(List)」を横並びで表示することでプロジェクト全体の状況を見える化するツールです。リストにはそれぞれ「カード(Card)」と呼ばれる付箋のようなメモを追加することができ、ドラッグ&ドロップで上下に並べ替えたり隣のリストに移動させたりします。

カードは、簡単なメモや画像、添付ファイル、締切日を追加して使います。ホワイトボードに線を引いて付箋を貼るように使うイメージです。

作業の無駄を徹底的に省くからこそ、ToDoが一目瞭然になる


エンジニアがプロジェクト管理ツールを使う上で最も大事にしているのは「いつ・どこで・誰が」見てもわかるシンプルさ。チームワークなくしては完成しないプロダクトを抱えるエンジニアは、作業の無駄を省くことに全力のエネルギーを注ぎます。

よく使われるリストの分け方は「To Do(やるべきこと)」「 Doing(進行中)」 「Waiting(確認待ち)」「 Done(完了)」「 Pending(中止・見送り)」の5ステップ。いまどのタスクがどの状況にあるのか、誰が見てもひと目でわかるようにするのが最小にして最大のポイントなのです。

デキるエンジニアは運用ルールをできるだけシンプルにする


誰が使ってもわかりやすいシンプルな環境を構築したら、次に決めるべきは運用ルールです。タスク管理は運用がすべてと言われるほど、どんなに優秀なツールを使っていてもキチンと運用できなければ充分な効果を得られません。また、このルールをシンプルにするのもエンジニアの鉄則です。

使う人によってカードの移動時期やコメント内容が異なってしまわないよう「できないタスクはカードに理由を書いて Done へ移す」「細分化できるタスクは Checklist 機能を使ってカード内に書き込む」などできるだけ表記や使用方法のブレを無くすように心がけることが大切です。

明日から計画的にタスクをこなすために

専用ツールを上手に活用することで、計画的にタスクをこなすエンジニアの時間管理術。自分の作業が遅れてほかの誰かに迷惑がかからないよう、チームワークに気を配る姿勢から心に余裕のあるスケジュール管理を学びましょう。

(執筆:小田直美)

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