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コラム

2024.04.22

データベースエンジニアにオススメの資格7選!仕事内容から将来性まで解説

データベースエンジニアとしてのキャリアを築く上で、適切な資格取得は不可欠です。SQLやストアドプロシージャのスキルをはじめ、コミュニケーション能力や論理的思考力、ビジネスへの理解が求められます。

この記事では、

  • データベースエンジニアの仕事内容
  • データベースエンジニアが資格を取るメリット・持ってなくてもいいのか
  • データベースエンジニアが持っておくといい資格
  • 将来性
データベースエンジニアとして必要な資格について解説します。

監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

データベーエンジニアの仕事内容

データベースエンジニアは、データベースシステムに関する専門知識を持ち、その設計、開発、管理、最適化に責任を持つ技術者を指します。

彼らは組織内でデータ管理の中心的な役割を果たし、データベースのパフォーマンスとセキュリティを確保しています。

仕事内容

具体的にデータベースエンジニアはどういった仕事をしているのでしょうか。

設計・開発

まず、データベースエンジニアは、組織の要件に基づいてデータベースを設計・開発します。データの整合性やセキュリティを考慮しながら、効率的なデータモデルを構築し、データの正確な管理とアクセスを実現します。

具体的には、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、PostgreSQL、MySQLなどのデータベースアプリケーション を利用し、要件に合わせたデータベースの設計や開発を行います。

管理

次に、データベースの管理では、データベースシステムの適切な管理が求められます。これには、データベースサーバーの最適化や効率化、データのバックアップと復旧、パフォーマンスの監視とチューニングなどが含まれます。データの整合性やセキュリティを確保するための作業も重要です。

運用

最後に、運用フェーズでは、データベースシステムの日常的な運用業務を担当します。これには、アクセス権の管理やセキュリティ対策、システムのモニタリングとトラブルシューティングなどが含まれます。稼働中のシステムの安定性や可用性を確保するために、常に状況を把握し、適切な対応を行う必要があります。

データエンジニアとの違いは?

データエンジニアは、データを加工し、整え、運用・管理することを主な仕事としています。また、データの分析基盤を構築するためにデータベースの設計や構築も担当します。

このため、データベースエンジニアとは、データエンジニアの中でも特にデータベースに焦点を当てた専門家 です。データベースエンジニアは、データ処理やデータベースシステムの最適化に関する高度なスキルを持ち、データの管理や分析を効率的に行うことができます

資格を取る3つのメリット

データベースエンジニアが資格を取るメリットは以下の通りです。

  • 他者に対して自分の専門知識や技術力を証明できる
  • 年収アップが期待できる
  • 自信に繋がる

他者に対して自分の専門知識や技術力を証明できる

資格を持つことでデータベースエンジニアとしての能力を客観的に証明できます。実務経験やスキルは重要ですが、資格は他者に対して自分の専門知識や技術力を証明する手段として役立ちます。 特に、国家資格や業界認定資格は、その信頼性が高く、求人企業や採用担当者から高い評価を受ける傾向があります。

年収アップが期待できる

資格を取得することで年収アップの可能性が高まります。データベースエンジニアとしての専門性を証明する資格を持つことで、企業や転職エージェントからの評価が向上し、年収アップのチャンスが増えるでしょう。また、資格取得によって採用の際の交渉材料となり、自分の市場価値を高めることができます。

自信に繋がる

資格取得は自信を持つための一助となります。目標を設定し、計画を立て、それを実行する過程で自己成長を実感することができます。資格試験の合格は自己肯定感を高め、ビジネスの場でも自信を持って行動することができるようになります。自信を持って仕事に取り組むことで、より高い成果を上げることができるでしょう。

資格がなくてもデータベースエンジニアになれる?

データベースエンジニアとしてのキャリアを築くためには、特定の資格が必須というわけではありません。しかし、データベースに関連する仕事では高度で専門的な知識やスキルが不可欠です。

したがって、データベースエンジニアを目指す人は、関連する分野での学習や実務経験を積むことが重要です。一部の企業は特定の資格を求めることがありますが、それはあくまで参考程度であり、必ずしも必須条件ではありません。自己学習や実務経験を通じて、必要なスキルを習得し、キャリアを構築することが可能です。

データベースエンジニアにおすすめの資格7選

それでは、実際にデータベースエンジニアが持っておくといい資格を解説していきます。

  • MySQL認定資格
  • Oracle Master
  • OSS DB
  • データベーススペシャリスト
  • AWS Certified Database
  • Azure Data Engineer Associate
  • Google Cloud Professional Cloud Database Engineer

MySQL認定資格

MySQLは、オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)であり、SQL(Structured Query Language)を使用してデータベースを操作します。MySQLは、無償で利用可能なオープンソースRDBMSとしては世界で最も普及しており、商用RDBMSにも匹敵する豊富な機能を提供しています。

MySQL認定資格は、MySQLの専門知識とスキルを証明するための資格試験です。この資格は、データベース管理者、開発者、導入コンサルタントなど、さまざまな職種に対応しています。MySQL認定資格試験は、選択式の問題形式で行われ、年間を通じて受験可能です。

MySQL認定資格は、資格取得者がMySQLの利用や管理に関する高度なスキルを持っていることを証明し、職場での価値を高めます。

オラクルマスター

Oracle Masterは、データベースエンジニアにとって非常に重要な資格の1つです。Oracle製品は世界中で広く利用されており、そのデータベースのスキルを証明することは、エンジニアとしての価値を高める手段の1つとなります。

Oracle Masterには4つのレベルがあり、それぞれが異なるスキルを証明します。

Bronze

Bronzeレベルは、データベース管理の基本的な知識を持っていることを証明 します。これには、Oracleの基礎知識やSQLの基礎を理解していることが求められます。Bronzeの取得は、データベース管理の初心者でも取り組みやすい内容となっていますが、Oracleの製品に関する基本的な理解が必要です。

Silver

Silverレベルは、実践的なスキル が求められます。バックアップやリカバリーなどの実際の運用に関する知識が必要であり、これによってエンジニアは実務での問題解決能力を証明します。Silverは、データベース管理者を目指すエンジニアにとって重要なステップとなります。

Gold

Goldレベルは、幅広いOracleデータベースのスキル を持っていることを証明します。実務経験を踏まえて、データベースの構築やチューニングに関する高度なスキルが求められます。Goldの取得は、エンジニアの能力や経験をより深く評価するためのものであり、データベースエンジニアとしての信頼性を高めます。

Platinum

Platinumレベルは、最高レベルのスキル を持っていることを証明します。Platinumの取得には、実技試験に合格する必要があります。この実技試験では、個人の専用サーバにOracleをセットアップするなど、実践的なスキルが評価されます。Platinumは、エンジニアの能力の最高水準を示すものであり、その証明として非常に価値が高いです。

OSS DB

OSS-DB資格は、オープンソースのデータベースに関するスキルを証明するための資格です。この資格は、さまざまなオープンソースのデータベースに関する包括的な知識を持つことを示すことができます。Oracleの資格がOracle製品に特化しているのに対し、OSS-DBは複数のデータベース製品に関するスキルを証明します。

Silver

Silverレベルでは、オープンソースのリレーショナルデータベースを操作し、SQLを使用して基本的なタスクを実行できることが証明されます。さらに、オープンソースデータベースに関する基本的な知識や用語の理解が求められます。また、小規模なデータベースの運用や開発に関するスキルも問われ、実務的な能力を示すことができます。特に、PostgreSQLに関するスキルが重視される傾向があります。

Gold

Goldレベルでは、より深い知識と応用スキルが求められます。大規模なデータベースの運用管理や開発に関する問題が出題され、高度なスキルを持つことが証明されます。このレベルでも、PostgreSQLのスキルが重視されます。内部構造やパフォーマンスチューニングに関する知識が問われ、高度なデータベースエンジニアとしての能力を示すことが期待されます。

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリスト資格は、データベースに関する包括的な知識を証明するための国家資格です。この資格は情報処理推進機構が主催し、その知名度の高さからエンジニアのスキル証明に非常に役立ちます。

データベーススペシャリスト試験は、特定のデータベース製品に依存せず、一般的なデータベース理論に焦点を当てています。 つまり、Oracleや他の特定のデータベース製品の使い方を問われるのではなく、データベースの基本的な概念や原則に関する問題が出題されます。

この資格は製品に依存しない問題が多いため、難易度が高いとされています。データベースの基本的な理解と知識が求められるため、熟練度の高いエンジニアにとっても挑戦的な試験となります。

データベーススペシャリストを取得することで、エンジニアはデータベースに関する深い理解とスキルを証明することができます。製品に依存せず、汎用的なデータベースの知識を持っていることが証明されるため、幅広い業務やプロジェクトに対応できる能力を示すことができます。

データベーススペシャリスト試験は、特定のデータベース製品に依存しない包括的なスキルを証明するための優れた資格です。データベースエンジニアがスキルを高め、キャリアを発展させるために活用する価値があります。

AWS Certified Database

AWS Certified Database – Specialtyは、Amazon Web Services(AWS)のデータベースに特化した認定資格です。この資格を取得することで、AWSのデータベースに関する専門知識とスキルを証明することができます。

Azure Data Engineer Associate

Azure Data Engineer Associateは、Microsoft Azureのデータベースに関する専門知識とスキルを証明するための資格です。この資格を取得することで、Azureのデータストレージの設計と実装、データ処理の開発、データストレージとデータ処理のセキュリティ保護、監視、最適化などの能力を証明することができます。

難易度は比較的高く、準備には十分な時間が必要です。ただし、特別な要件はなく、誰でも受験することができます。

Azureは世界的にも人気のあるクラウドサービスであり、多くの企業や組織で利用されています。そのため、Azureのデータエンジニアとしてのスキルは、市場価値が高く、需要も増加しています。Azure Data Engineer Associate資格を取得することで、Azureのデータサービスに関する深い理解と能力を証明し、キャリアをさらに強化することができます。

Google Cloud Professional Cloud Database Engineer

Google Cloud Professional Cloud Database Engineerは、Google Cloudのデータベースに関する専門知識とスキルを証明するための資格です。

この資格を取得することで、スケーラブルで可用性の高いデータベースソリューションの設計、複数のデータベースソリューションにまたがるソリューションの管理、データソリューションの移行、スケーラブルで可用性の高いデータベースのデプロイなどの能力を証明することができます。

データベースエンジニアに必要なスキル

データベースエンジニアとして成功するために必要な知識とスキルは多岐にわたります。

SQLやストアドプロシージャなどのデータベース知識・スキル

まず第一に、SQLやストアドプロシージャなどのデータベースに関する知識とスキルが不可欠です。データベースの設計や管理、クエリの最適化など、SQLを通じてデータの操作や管理が行われるため、これらの技術に精通していることが求められます。

コミュニケーションスキルとロジカルシンキング

もちろん、コミュニケーションスキルも重要です。プロジェクトやチーム内での円滑なコミュニケーションは、業務の効率性や成果に直結します。他部署やクライアントとの円滑なコミュニケーションを図ることができる能力は、データベースエンジニアとしての成功に不可欠です。

さらに、論理的思考力も重要です。データベースの設計やクエリの最適化において、複雑な問題を解決するためには、論理的思考力が必要です。データベースの構造や関係性を理解し、効果的な解決策を見出す能力が求められます。

ビジネスも含めた多角的な視点

データベースエンジニアは、ビジネスのニーズを理解し、それをデータベースの設計や管理に反映させる必要があります。顧客のビジネスの要件や目標を考慮しながら、データベースを構築し、運用する能力が求められます。

製品知識

異なるデータベース製品にはそれぞれ特有の特徴や機能がありますので、それぞれの製品について深い理解を持つことが必要です。特定の製品に関する知識や経験は、プロジェクトや業務の成功に直結します。

データベースエンジニアの将来性

ではデータベースエンジニアは今後どう行った需要があるのでしょうか。

データベースエンジニアの重要性と役割

現代社会において、データベースエンジニアは非常に大きな需要があると言えます。企業や組織が膨大な量のデータを生成し、その価値を最大化するためには、データベースの適切な管理、解析、保護が欠かせません。データベースエンジニアは、こうした課題に対処するために欠かせない存在です。

クラウドサービスとの関連

近年、クラウドサービスの普及により、データベースの管理や処理がオンラインで行われることが一般的になっています。そのため、データベースエンジニアには、クラウド上でのデータベースの設計や運用に関するスキルがますます求められるようになっています。

データセキュリティと技術の進化

データセキュリティの重要性が高まる中、データベースエンジニアはデータの保護やセキュリティ対策の実装において重要な役割を果たしています。また、技術の進化により、より高度なデータ解析や予測が可能になっており、データベースエンジニアはこれらの技術を活用してデータの価値を最大化し、ビジネスニーズに応えることが求められています。

まとめ

データベースエンジニアとしてのスキル獲得やキャリアの発展を目指す方にとって、適切な資格取得は大きなアドバンテージとなります。SQLやストアドプロシージャなどのテクニカルなスキルだけでなく、コミュニケーションや論理的思考、ビジネスに関する知識も重要です。この記事を参考に、自身のスキルセットを向上させ、データベースエンジニアとしてのキャリアを築いていきましょう。

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