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コラム

2024.03.22

エンジニアの職務経歴書・自己PRの書き方とは?ポイント、セルフチェック項目

エンジニアの中にはIT需要の高まりから、さらなるキャリアアップを目指してこれから転職をお考えの人が多くいると思います。そこで今回は転職を成功に導く、職務経歴書・自己PRの書き方について解説していきます。是非この記事を参考に転職を成功させてみてください。

監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

エンジニアの職務経歴書はなぜ重要なのか?   

ここでは、エンジニアの職務経歴書がなぜ重要なのかを解説していきます。

足切りされてしまうことがある

職務経歴書で足切りをされてしまうことがあります。応募者が持つスキルや経験、業績などが記載されており、これを基に採用担当者が選考を行います。選考基準に合致しない応募者は、この段階で足切りされることもあります。そのため、職務経歴書は丁寧に作成し、自身の強みや経験をアピールしましょう。

面接でのアピールをしやすくなる

近年はITエンジニアの採用が増加しており、書類選考で厳しくジャッジされることなく、まずは面接に進む機会が増えています。しかし、それでも職務経歴書の重要性は依然として高く、面接の内容に影響を与える重要な書類です。

職務経歴書は、応募者のスキルや経験を詳細に示すことで、採用担当者にその人物像や能力を明確に伝える役割を果たします。面接では、職務経歴書に記載された内容を基に質問が行われることが一般的であり、面接官はその情報をもとに応募者を評価します。したがって、職務経歴書が充実していれば、面接での自己PRとなる材料が整い、面接の成功確率も高まります。

また、職務経歴書が丁寧に作り込まれている場合、応募者の熱意の高さやコミュニケーション能力、自己成長意欲なども伝わりやすくなります。

自己分析能力の高さをアピールできる

職務経歴書は、自己分析能力を伝えるための重要な手段となりえます。過去の業務経験やプロジェクトを具体的に記述することで、自身の強みや成長点を明確に示すことができます。また、経験の中で遭遇した課題や問題点を分析し、それに対する解決策や改善方法を示すことも重要です。 これらの記述から、応募者が自らの業務を客観的に評価し、反省や改善を行う能力を持っていることが伝わります。

エンジニアに求められる能力とは?

職務経歴書を書く上では、エンジニアに求められる能力から逆算して書いていくことで、企業の目に止まりやすくなります。そのため、ここではエンジニアに求められる能力について解説していきます。加えて、職務経歴書で見られているポイントについて解説していきます。

マネジメント経験

エンジニアでは上流工程を任されるようになるとマネジメント能力が必要になります。そのため、前職でのマネジメント経験はアピールポイントとなります。職務経歴書ではチームとしての成果や自身のマネジメントの具体的な施策やどのくらいの規模のチームを率いていたのかなどを定量的かつ定性的に分かりやすく記述しましょう。

挫折経験や困難を乗り越えた経験

エンジニアに限らず、仕事をする上で挫折や困難に直面することは多々あります。そこでどのようにして乗り越えていったかを採用担当者は評価します。ここでは粘り強さや周りを巻き込む能力などをアピールすることができます。チームで困難を乗り越えた経験や自身で困難を乗り越えた経験を今一度整理して、記述できるようにし、面接でも話せる状態にしておきましょう。

学習意欲

IT業界では技術の進化が非常に速く、エンジニアとしては常に最新のトレンドや技術について学び続けることが求められます。そのため、職務経歴書では積極的に学ぶことができる学習意欲をアピールすることが大切です。

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システムエンジニア(SE)の勉強法!役立つ資格やスキルを徹底解説

エンジニアの職務経歴書の書き方のポイントとは?(項目別)

職務要約

職務要約は人事担当者が最初に目に触れる部分であり、的確に自身のキャリアやスキルを伝える必要があります。従って、職務経歴書の中でも1番力を入れなければならない部分であり、選考を受ける上で最初の関門になります。 書き方のポイントは簡潔かつ具体的にそして、客観的かつ現実的です。

簡潔かつ具体的に

職務要約なので必然的に簡潔さが重要です。情報を端的にまとめることで採用担当者の理解を促しましょう。一読で理解できるような分かりやすさが大切です。 また、具体性が求められます。担当していたプロジェクトや業務内容、達成した成果を具体的に示すことで、自身の実績を証明します。短い文章の中で具体的に自身のアピールをするためには、アピールしたい実績に優先順位をつけて優先度の高いものをアピールすることが大切です。

客観的かつ現実的

採用担当者にアピールしたいがために、高く自己評価をしたり、大きな目標設定をすることも重要ですが、客観的かつ現実的に記述することがポイントです。自己評価が過剰にならないように注意し、説得力を持った情報提供を心がけるようにしましょう。

活かせる経験・知識・技術

活かせる経験・知識・技術に関しては、ただ箇条書きで「新規サイト構築の経験」「Javascrip」「PHP」といったように書くだけではなく、使用期間やスキルレベルについても書くようにしましょう。 スキルレベルに関しては、どうしても自身が思っているレベルと企業からの評価は乖離してしまうことがあります。そのため、面接において口頭で具体的なレベル感を説明できる状態になっておくことも大切です。

自己PR

エンジニアの職務経歴書における自己PRでは、以下の点に注意が必要です。まず、自己PRは自身の強みや特長を明確に示すことが重要です。経験やスキル、成果などを具体的に挙げ、採用担当者に採用するメリットを伝えましょう。

また、自己PRは客観的かつ具体的であることが重要です。 自身の強みや実績を過剰に強調するのではなく、客観的な視点から説得力のある情報を提示しましょう。 具体的で客観的な数字を用いるとより分かりやすいでしょう。

さらに、自己PRは企業に合わせてカスタマイズすることが重要です。応募するポジションや企業が求める人物象に沿った自己PRを行うことで、採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。 加えて、冗長な表現や採用担当者に分かりづらい専門用語の過剰な使用は避け、明確で分かりやすい文章で伝えましょう。

また行ってきた成果が分かりやすいように、自己PRの末尾に開発に携わったWEBアプリのURLなどを記載して、採用担当者に具体的イメージを持ってもらうことも大切です。そのほかにもGitHubやQiitaアカウントのURLも記載しておくと良いでしょう。

資格・スキル

IT業界では技術の進化が非常に速く、エンジニアとしては常に最新のトレンドや技術について学び続けることが求められます。そのため、自身で積極的に学習を行い、資格・スキルを取得していることはアピール材料になります。実務に関連する資格・スキルは必ず書くようにしましょう。実務にあまり関係のない資格・スキルに関しては、書かない方が無難であるかもしれません。

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インフラエンジニアになるための資格9選!取得の順番や難易度、必要性について解説

職務経歴書作成の成功ポイント

githubQiitaを記載する

GitHubやQiitaアカウントをお持ちの場合は、職務経歴書に書いておくと良いでしょう。 GitHubやQiitaアカウントを職務経歴書に記載することで職務経歴書だけでは判断できない部分まで具体的に、自身のことを知ってもらうことができます。また普段からGitHubやQiitaの情報を更新しておくことで、意中の企業から声がかかることもあるので是非GitHubやQiitaを活用していきましょう。

フォーマットとレイアウトに注意する

職務経歴書作成において、フォーマットやレイアウトは非常に重要です。採用担当者が読みたいと思わせるように分かりやすく書きましょう。 またサイズや字数には限りがあるため、評価対象になりそうな箇所は詳細に、あまり重要でないところは箇条書きするなどして工夫して書く必要があります。

成果を分かりやすく記述する

培ってきた成果は見せ方によっては、高い評価を受けることがあります。逆に見せ方に失敗して高い評価を受けられずに採用を見送られてしまうこともあります。そのため成果は、設計・構築台数や種類、社内評価、運用実績などを定量的にかつ定性的に誰が読んでも分かりやすく記述しましょう。

エンジニアが職務経歴書を提出する前のセルフチェック項目

最後に職務経歴書の提出前のセルフチェック項目について解説していきます。是非、このセルフチェック項目を全て確認してから提出するようにしてください。

チェック項目

誤字や脱字の確認

入学、卒業、入社、退社の年月に間違いがないか確認

他の応募書類と乖離していないか確認

誰が読んでも分かりやすい文章になっているか確認

各項目全て埋まっているか確認

記載するURLが切れていないか確認

プロジェクトの実名を出していないか確認

まとめ

いかがだったでしょうか?本記事ではエンジニアの職務経歴書の書き方について解説しました。本記事を参考に、選考を突破し、意中の企業から内定を獲得してみてください。

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