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コラム

2023.12.21

新卒でシステムエンジニアを目指すことは可能か?SEになるための3ステップについても紹介。

IT業界はその成長性や働きやすさの観点から新卒の就活生に人気の業界となっています。IT業界の中でも新卒でシステムエンジニアを目指されている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、本記事では、新卒でシステムエンジニアを目指すことは可能なのかにお答えし、新卒からシステムエンジニアを目指すための方法について詳しく解説していきます。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

システムエンジニアには新卒でもなれるのか?

結論、新卒でシステムエンジニアになることは可能です。理由は主に2点あります。

1点目はエンジニア不足です。IT業界はその需要の大きさから、市場規模は年々上昇しています。一方で、日本は少子高齢化により、生産年齢人口が減少している傾向にあります。そのため、IT業界は相対的に人手不足となっているのです。人手不足のIT業界においては売り手市場であるため、求職者にとって有利な労働市場であるといえるため、新卒からシステムエンジニアになることのハードルはそれほど高くないのです。

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システムエンジニア(SE)に将来性はあるのか?現状と今後について解説します。


2点目は研修制度が充実していることです。IT系の大手企業であれば、研修制度が充実しており、入社後のスキルアップに力を入れている傾向にあります。ゆえにそのような企業では、入社前のポテンシャルを採用基準としていることが多いです。ポテンシャルとは、システムエンジニアとしてのソフト面での素養のことです。具体的には、コミュニケーション能力や、知的好奇心、ITに対しての熱量です。新卒を育てられる力のある企業であれば、スキルの有無よりも入社後の成長可能性を重視するのです。

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文系はシステムエンジニア(SE)として就職することができるのか。やめとけと言われる理由や後悔の理由を解説

新卒が知っておきたいシステムエンジニアの基本情報

新卒でシステムエンジニアを目指している方の中には、システムエンジニアについてあまり知らない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、ここでは新卒が知っておきたいシステムエンジニアの基本情報について紹介します。基本情報は以下3つをご紹介します。

  • システムエンジニアの仕事内容
  • システムエンジニアの年収
  • システムエンジニアのキャリアパス

システムエンジニアの仕事内容

まずは、システムエンジニアの仕事内容について解説します。新卒でシステムエンジニアを目指すに当たって、事前に理想と現実のギャップを埋めておくことは、モチベーション維持のために重要です。

要求分析・要件定義

ヒアリングとも呼ばれる段階で、顧客の話を聞き、いったいどのようなシステムを望んでいるのかをはっきりさせる段階です。
要望を聞き出して、その要望に応えるための手段を講じます。すべての要望に応えることは難しいので、システム開発のために必要な期間や費用を算出した上で決定することが基本です。

基本設計

顧客にヒアリングして要件定義した内容をもとに、顧客のニーズを実現するためのシステム設計を行う段階です。まずは業務の流れを明確化し、次にどのような機能を持たせるか、表示方法や操作などのUIはどうするのか、などといった基本仕様を決めます。

詳細設計

実際にどのような手法・技術を利用してシステムを実現するかを具体的に取り決める段階です。より具体的に実際にシステムを構築するエンジニアに向けての詳細を作成します。この次の段階であるプログラミングに効率よく取りかかれるような設計をするためには、プログラミングの知識も含め、開発全般に関する豊富な経験が必要です。設計書の完成後、プログラマーに業務を渡します。

テスト

完成したシステムがきちんと動作するか確認する段階です。設計書通りに稼働するか、不具合や不備・ミスがないか、動作確認テストを入念におこないます。設計書や要件に沿ったシステムであるかどうかもチェックが必要です。テスト実施とフィードバックを繰り返し、リリースできるものに仕上げていきます。

保守・運用

開発が終わり納品したシステムはそれで終わりではありません。リリース後も運用・保守という仕事があります。運用はシステム改修やアップデートなど、システムに変更があったときに対応する仕事です。保守はシステムが問題なく稼働するよう各種データを適用したり、障害がおきたときに適切に処理したりする仕事です。

システムエンジニアの年収

新卒でシステムエンジニアを目指されている方は、システムエンジニアの年収についても気になるのではないでしょうか。
システムエンジニアの平均年収は509万円です。(求人ボックス)また、新卒の初任給は21万円程度が相場のようです。
やはり、IT業界の需要増も相まってシステムエンジニアの年収は多職種と比較して高い水準であることがわかります。
もちろん、平均年収とはいえ個人の年収は企業ごとに異なります。新卒で年収の高さを重視する方は、企業別の平均年収にも焦点をあてておくべきです。

システムエンジニアのキャリアパス

新卒でシステムエンジニアになる方は、必ずシステムエンジニアになった後のキャリアについて考えておくべきです。理由としては、エンジニアが専門性の求められる職種だからです。専門性を高めるにあたっては、経験と知識の両側面から、スキルアップしていく必要があります。キャリアを考えることはその経験の部分に直接関わってくるため重要になります。

ITコンサル

ITコンサルとは企業のIT戦略の策定やITを活用した課題解決等を主な業務とするコンサルタントの事です。顧客からのヒアリングや、分析、課題解決策の提案を行います。ITに関するスキルの他に、コミュニケーション能力や課題解決力、論理的思考力が必要とされます。

【平均年収】625万円(求人ボックス)

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネジャーは、プロジェクトの計画、実行、監視、マネジメントを担当します。IT関連、上流工程、下流工程の専門知識を持ちながら、プロジェクトの目標やスコープ、スケジュール、予算、リソース、品質等を多角的に管理し、プロジェクトの成功を導きます。ITコンサル同様に、基本的なエンジニアの技術的なスキルの他、マネジメントやコミュニケーション能力が求められます。

【平均年収】686万円(doda)

ITコンサル、プロジェクトマネージャーはどちらも、上流工程のため他職種と比較して平均年収が高いのが特徴です。また、双方にはエンジニアリングスキルの他にもコミュニケーション能力が必要で、求められるレベルは高いです。

社内SE

SE(システムエンジニア)の中でも社内のシステムの設計や構築を行うのが、社内SEです。社内SEは、SEよりも自社内の業務システムについて理解を深めることができます。また、SEと異なり、納期が厳密に定まっていないので、ワークライフバランスを保ちやすい職種です。

【平均年収】452万円

アプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアとは、ソフトウェアアプリケーションの設計、開発、テスト、導入などのプロセスを担当するエンジニアです。アプリケーションエンジニアは、多くの場合、顧客と連携して要件定義し、プロジェクトのスケジュールや予算を管理しながら、アプリケーションの開発を進めます。そのため、ソフトウェア開発に関する専門知識やスキルを持ちながら、顧客のニーズを理解し、技術的な課題を解決する能力が求められます。

【平均年収】438万円(doda)

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアとは、コンピュータや電子機器の中に組み込まれた制御システムを開発、設計、プログラムするエンジニアのことを指します。組み込みエンジニアは、様々な産業分野において、自動車、家電製品、医療機器、航空機、IoTデバイスなど、さまざまな製品の機能部分を担当します。身近な技術に携わっており、安定した需要があるところが特徴です。

【平均年収】501万円(doda) SEのキャリアパスについては下記の記事でさらに詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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■システムエンジニアのキャリアパスに関しては下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
【図解】SEのキャリアプランを考えよう!18例でキャリアパスを解説!

新卒からシステムエンジニアになるのに向いている人

新卒からシステムエンジニアになるのに向いている人の特徴をいくつか紹介します。新卒でシステムエンジニアを検討している方は参考にしてください。

  • 知的好奇心がある
  • 論理的思考力が高い
  • コミュニケーション能力が高い

知的好奇心がある

新卒でシステムエンジニアを目指すのに向いている要素の1点目は、知的好奇心があることです。システムエンジニアは、ITに関する知識を日々アップデートする必要があります。そのため、ITに関する興味関心や、学ぶこと自体を好むかどうかがシステムエンジニアとしての適性に大きく関わってきます。

論理的思考力が高い

新卒でシステムエンジニアを目指すのに向いている要素の2点目は、論理的思考力があることです。論理的思考力が問われる工程は主に2点あります。1つ目は、要件定義においてです。要件定義においては、クライアントの要求を適切な形でブループリントに落とし込む必要があります。その際、筋道立ててクライアントの要求を描く能力が求められます。2つ目は、プログラミング言語の学習においてです。プログラミング言語は言語と呼ばれるように、文法により成り立っています。そのため、言語の法則性を理解する際に論理的思考が役立ちます。

コミュニケーション能力が高い

システムエンジニアはコミュニケーション能力も必要です。システム設計は、チームで行うことになるため、連携して働くことが求められます。また、クライアントとのミーティングや要件定義においては、専門家として簡潔でわかりやすいコミュニケーションを取ることが求められます。

新卒からシステムエンジニアになるのに向かない人

新卒からシステムエンジニアになるのに向いていない人の特徴についてもいくつか紹介します。

  • 変化を好まない
  • 大雑把な性格
  • 学習意欲が低い

変化を好まない

新卒で、システムエンジニアになるに当たって、変化を好まない性格の方はシステムエンジニアには向いていない可能性があります。システムエンジニアが属するIT業界は、ITの著しい進展に影響を受けやすい業界であり、それに伴って、システムエンジニアの職務内容も日々変化します。そのため、変化を好まない方にとっては、システムエンジニアは辛い仕事かもしれません。

大雑把な性格

新卒でシステムエンジニアを目指す方の中で、大雑把な性格の方はシステムエンジニアには向かない可能性があります。システムエンジニアはクライアントの要件を満たすことが仕事です。そのため、システム設計や運用、保守において大雑把な業務をこなしてしまうとシステムトラブルに繋がりクライアントの不満の原因となる可能性が高いです。そのため、大雑把な性格の方は新卒でシステムエンジニアを目指すには向いていない可能性があります。

学習意欲が低い

新卒でシステムエンジニアを目指す方の中で、学習意欲が低い方はシステムエンジニアには向いていない可能性があります。上述のようにシステムエンジニアの属するIT業界では、日々情報がアップデートされるため定期的な学習が不可欠となります。そのため、学習意欲の低い方は情報のアップデートを要求されるシステムエンジニアの働き方には向かないかもしれません。

新卒でシステムエンジニアになるための3STEP

新卒でシステムエンジニアを目指すための具体的な方法について3STEPで解説していきます。

  • STEP1自己分析
  • STEP2自己研鑽
  • STEP3選考対策

自己分析

ステップ1として自己分析を行いましょう。自己分析を行う目的は、自分に適性のある職種を見極めることです。自分の適性のある仕事は、自身の「能力」と「志向」によって決まります。また、「能力」と「志向」は過去の自分を振り返ることにより、明確化させることができます。その過去の自分を振り返ることこそが自己分析なのです。自己分析を行うことで、本当に自分の適職がシステムエンジニアなのかどうかを確かめてみましょう。

自己研鑽

ステップ1で自己分析を行い、システムエンジニアが自身の適職であった場合、ステップ2として自己研鑽を行いましょう。もちろん、新卒でシステムエンジニアを目指すに当たって、自己研鑽は必須の要件ではありません。しかし、自己研鑽を行うことは、就職活動においてシステムエンジニアへの志望度やポテンシャルを示すことに繋がるため、アドバンテージがあることは確かです。そのため、新卒でシステムエンジニアを目指す方には、自己研鑽を強く勧めます。

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選考対策

ステップ3は選考対策です。SEの選考は基本的に、ES、webテスト、面接であることが多いです。ESは、論理的思考力が問われており、ここで新卒としてのシステムエンジニアの最低限の素養が見られます。ロジカルシンキングの基本である、論理の飛躍やMECE、構造化を意識してESの対策を行いましょう。webテストは、玉手箱、SPI、TG-WEBを取り扱っている企業が多いです。webテストでも最低限の自頭の良さを測っているため、対策が必須となります。面接では、志望度の高さ、論理的思考力、コミュニケーション能力が見られます。面接では、システムエンジニアとしての入社後の成長性の高さを見られるため、特に重要なフェーズとなります。成長性の高さ、つまりポテンシャルを示すことができなければ、新卒でシステムエンジニアになることは難しいため、入念な対策が必要です。

新卒でシステムエンジニアになるために身に着けるべきスキル

新卒でシステムエンジニアになるために最低限身に着けるべきスキルを紹介します。

  • 論理的思考力
  • 英語力

論理的思考力

システムエンジニアの主な業務は、システムの設計です。システムエンジニアは、システムの全体的な構造を理解し、ユーザからの入力データがどのように処理され、データベースに格納または抽出されるかを順序立てて組み立てる必要があります。このプロセスを論理的な思考力を駆使して正確に構築することが論理的思考力です。

システムエンジニアは、要件定義から設計、実装、テスト、そして運用までの一連のプロセスに携わります。論理的思考力を持つことで、効率的かつ正確なシステム設計が可能になり、問題解決や改善にも対応しやすくなります。

システムエンジニアはシステムの全体像を把握するだけでなく、詳細な部分まで理解し、ユーザの要件を満たす最適な解決策を提供することが求められるため、論理的思考力は非常に重要なスキルと言えます。

英語力

エンジニア向けの資料や最新のトレンド、プログラミング言語は英語で公開されていることが多いです。従って、最新の情報を得たり、プログラミング言語を深く理解したりするためには高い英語力が必要でしょう。

また、IT業界では海外のクライアントと取引することや、同じチームに外国人が所属することも多いので、スムーズにコミュニケーションを取るために必要となります。

技術革新の早いIT業界でいち早く、知識を習得するために英語学習に注力しましょう。

新卒でシステムエンジニアになるために取るべき資格

新卒でシステムエンジニアを目指すにあたっておすすめの資格は下記のとおりになります。

新卒でシステムエンジニアを目指す際に注意すべき点

新卒からシステムエンジニアを目指す際のポイントを3つ紹介します。

  • 入念な面接対策
  • 成長曲線を意識した自己研鑽
  • キャリアプランの設計

入念な面接対策

新卒からシステムエンジニアになるためには、入念な面接対策を行う必要があります。新卒未経験であれば、経験ではなくポテンシャルの高さを示す必要があるため、面接での振る舞いや話し方、志望度の高さが合否に直接かかわります。面接はアピールの場であり、知的瞬発力が求められるため最も差がつく選考フローだといえます。また、システムエンジニアは、プログラミングを書く際に構造的に物事を理解するスキルが重要であるため、論理的思考力も求められます。そのため、面接では論理的思考を意識しましょう。

成長曲線を意識した自己研鑽

スキルを磨く際には、常に成長曲線を意識しましょう。自己分析により明確化した目標と現状の自身のスキルを照らし合わせることで、自分が成長における停滞期にいるのか、成長期にいるのかを分析し、モチベーションを維持することが重要です。自己研鑽を行っている中でも、常に現状を分析し、目標とのギャップを意識することが大切になります。

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エンジニアの成長曲線とは?必要な理由と活用法を紹介!

キャリアプランの設計

新卒でシステムエンジニアを目指すうえで、キャリアプランを立てることは、2つの理由から重要です。1つは、本当に必要なスキルだけを効率よく身に着けられるからです。キャリアプランを明確にすることによって、自分に必要なスキルが明確になります。よって、無駄なスキルアップを極力減らし、効率化ができます。 2つ目はキャリアプランとライフプランは密接に関係しているからです。例えば、新しいスキルを獲得したことにより、仕事が完全リモートへと変わったとき、今までの生活からは全く違う生活へと変わるはずです。 キャリアプランを立てておけばこのような突然の出来事へも前もって準備しておくことが可能となります。

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■エンジニアのキャリアアップに関しては下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
エンジニアがキャリアアップする方法とは -20のキャリアパス事例を解説-

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まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では、新卒でシステムエンジニアを目指そうと検討中の方に向けて、新卒でシステムエンジニアになるための方法や、必要なスキル、システムエンジニアの適性に関してご紹介しました。ぜひ本記事をシステムエンジニアとしてのキャリアの検討にお役立て下さい。

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