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コラム

2024.04.19

エンジニアのキャリアパスとは!わからない方向けに考え方も解説

IT関連の業務に従事している人は、エンジニアのキャリアパスについて考えている人は多いのではないでしょうか。

エンジニアとして就職する際の選考、面接の際にも聞かれる可能性がありますが、10年後のキャリアについて具体的に考えられる人は少数だといえるでしょう。また、現在のキャリアについて行き詰まり感を覚えている方もいると思います。

そこで、本記事ではわからない、想像できない方向けにも考え方から解説します。
エンジニアは転職をすることでキャリアアップに繋がりやすい職種です。ぜひ、キャリアパスについて前向きに考えてみましょう。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

エンジニアにキャリアパスが大事な理由

エンジニアにとってキャリアパスが大事な理由は多くあります。

キャリアパスの選択肢が多い

エンジニアはその業務内容によって、キャリアが細分化されており、使用する言語やマネージメントなどのスキルセットが付随して必要となります。
そのため、自分の適性やスキルを考慮して、一番活躍できるキャリアを選ぶことが重要です。

また、キャリアパスをしっかりと考えておくことで、就職・転職時に企業とのミスマッチを減らすことができます。

IT業界は変化が激しい

エンジニアは体力のいる仕事で、長時間の拘束や休日出勤などが強いられる職種であるため、比較的若い世代が中心となって働きます。

そのため、キャリアパスを考えておかないと、自身のライフスタイルにあった仕事ができなくなるかもしれません。
収入アップなどに加えて、ワークライフバランスの向上のためにも、キャリアパスを考えることが大切です。

キャリアが手詰まってしまう

エンジニアはAIと仕事を争うことが出てきている現状やシステム開発・運用からクラウド・ビックデータなどにトレンドが移り変わりつつあります。

このような状況下で目の前の仕事に注力し、エンジニアを続ければやりたいことが新たに見つけにくくなることやスキルが足りないこと、年収が頭打ちになってしまい転職したくても難しい手詰まりの状態に陥ってしまいます。

エンジニアこそトレンドに敏感であり、常に自分がやりたいことを探し、柔軟なキャリア戦略を立てることで挑戦と成長を感じ続けられます。

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現代エンジニアのキャリアパス傾向

ITシステムの保守・運用の仕事が今後減少していくと考えられているため、ITエンジニアに特化するキャリアパスは避ける傾向があります。一方、AIやクラウド、ビッグデータなどの最先端の領域を通じたサービス系のエンジニアとしてのキャリアパスが広がると考えられます。

またキャリアアップ、リスキリングを狙って最先端領域に取り組む人材が増えているために今後の競争が激化することが考えられます。業界的に人手不足ではありますが、やりたい仕事がキャリアパスとして描けるかは考える必要があります。

描けるキャリアパスの種類

エンジニアのキャリアパスは、その働きに応じて大きく分けると、以下の4つです。

・スペシャリスト
・ジェネラリスト
・マネージャー
・独立

それぞれの特徴を見ていきましょう。

スペシャリストとは

スペシャリストとは、特定分野について深い知識やスキルを持つエンジニアです。プログラミングや開発において高いスキルを発揮することが求められます。

すでにハイレベルな資格を取得している、高いスキルを持っている方や、一つの技術をとことん極めたいと思える方におすすめです。

ジェネラリストとは

スペシャリストとは反対に、幅広い分野に対して対応できる人材がジェネラリストです。特にIT業界においては、システム開発の設計から運用までを統括するリーダー的な存在を担うケースが多いです。

その幅広い知識を生かし、顧客や部下とのスムーズな連携ができることから、マネジメントを担うことにも繋がるでしょう。
さまざまな技術に広く浅く知識を得て触れてみたい方や、多様な人とコミュニケーションをとり一緒に仕事をしたい方におすすめです。

マネージャーとは

マネージャーは管理職であり、エンジニアチームや開発担当者全体のマネジメントを行う人材です。
チーム内のエンジニアをサポートするほか、チーム全体のプロジェクトのマネジメントをになったり、人事の役割をになったりすることがあります。

エンジニアに必要なスキルだけでなく、経営者、リーダーとしてのスキルも求められるのが特徴です。
経営に関わってみたい方や、リーダーシップを発揮できる方におすすめです。

独立(フリーランス)とは

上記の3種類は企業に属して働く方法ですが、企業に属さず独立するのも一つのキャリアパスです。
フリーランスとして独立する際は、自分自身のスキルが重要になる上、営業やスケジュール管理、経理などを全て自分で行う必要があります。

そのため仕事の手間は増えますが、職種変更や働き方などを自由に決められることが特徴です。
自己管理能力の高い方、エンジニアとして自由に働きたい方におすすめです。

【関連記事】
■フリーランスエンジニアについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアのスキルアップ方法とは?会社員のエンジニアとの違いや必要なスキルを紹介!

エンジニアのキャリアパスの考え方

実際にキャリアパスを考える際には、以下3点について意識しましょう。

自分のやりたいことを明確にする

自分が将来なりたいもの、やりたいことを明確にすることはキャリアを決める上で、とても重要です。
エンジニアと言っても、職種はさまざまです。

そのため、自分のやりたいことと、その職種でできることをしっかりと理解をすることで、転職・就職後のミスマッチを減らし、仕事への満足度を高めることができます。

自分のスキルについて理解する

自分が今どれほどの知識を有しているのか、その仕事をするにはどのような知識が必要なのか、を把握しましょう。
エンジニア未経験の方向けの求人も多くありますが、全くの無知で職を探すよりも、あらかじめスキルを身につけている方が好条件の職場に着くことができるはずです。
自分のスキルとその職種のマッチ度を確認する、そしてもし勉強が必要なのであれば、独学やスクールに通うことで資格取得、スキル習得を目指すなど、準備を行いましょう。

目標を元にスケジュールを立てる

上記の二つを明確にしたら、あとは新たなキャリアを得るまでの道筋を考えます。

勉強をするのであれば、その計画、スクールに通い始めるなどの準備、また、転職エージェントに登録して職を探す、など具体的なビジョンを持ちましょう。スケジュールが立てられたら、あとは実行に移すのみです。

システムエンジニアの3つのキャリアパス

ここからは、エンジニアの種類に応じて、どのようなキャリアパスがあるのかを詳しくみていきます。
まずはシステムエンジニアについてです。
システムエンジニアの職種には以下の3種類があります。

・システムエンジニア(開発エンジニア)
・アプリケーションエンジニア
・組み込みエンジニア

それぞれのキャリアパスを見ていきましょう。

システムエンジニア(開発エンジニア)のキャリアパス例

システムエンジニア(開発エンジニア)はシステムの設計から運用・保守まで担当します。

システムエンジニアからスペシャリストを目指す場合は、AIやIoT、セキュリティなど、特定の分野を極めたり、特定のプログラミング言語を極め、特定の業界について詳しくなったりすることで、さらに条件のいいキャリアへ転向することが考えられます。

ジェネラリストを目指す場合は、開発やマネジメントの経験を生かしながら、プロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)になる、などが考えられます。

【関連記事】
■システムエンジニアのキャリアプランについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
SEのキャリアプランを考えよう!18例でキャリアパスを解説!

アプリケーションエンジニアのキャリアパス例

アプリケーションエンジニアは、スマホやWebなどのさまざまなアプリを開発するエンジニアです。
アプリケーションエンジニアには上流工程(要件定義、基本設計、詳細設計)と下流工程(コーディング、テスト、保守・運用)があります。

スペシャリストとしては、スマホアプリの開発の下流工程から上流工程にかけて業務を経験することで一気通貫した考え方を持つことができるようになります。特にスマホアプリ専門のエンジニアが少ないので、高待遇の求人が望めます。

ジェネラリストとしては、下流工程をキャッチアップしたうえでマネジメント力を身につけて、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを目指せます。特に、アプリの開発においては、使用するプログラミング言語がそれぞれ異なるので、言語の幅を広げることでマネージャーとしてのキャリアの幅を広げられます。

組み込みエンジニアのキャリアパス例

組み込みエンジニアとは、家電製品や通信機器、産業用ロボットといった機器に組み込まれるソフトウェアを開発するエンジニアのことです。

スペシャリストになるには、特定の機能に特化した技術を身につけることが考えられます。
例えば、エアコンの製作に携わるなら、温度管理・人の認識など特定のシステムを開発するのが得意であれば組み込みエンジニアとして、デバイスに特化すればソフトウェアエンジニアになることなど、自分の強みを持つことで、製品開発において重宝される人材になれます。

ジェネラリストとしては、他業種に挑戦して開発スキルの幅を広げたり、PLやPMにキャリアアップしたりすることが考えられます。
他にも、システム開発などの上流過程に関わることでシステムアーキテクトになることもできます。また、データの見識を深めることでIotエンジニア・AIエンジニアなども広く浅くの知識ではなく、広く深く、高いスキルを複数もつジェネラリストになると、キャリアアップに繋がります。

インフラエンジニアの5つのキャリアパス

では次にインフラエンジニアのキャリアパスをご紹介します。
インフラエンジニアの職種は大きく分けて以下の5つがあります。

・ネットワークエンジニア
・サーバーエンジニア
・データベースエンジニア
・クラウドエンジニア
・セキュリティエンジニア

それぞれのキャリアパスについてみていきましょう。

【関連記事】
■インフラエンジニアについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
インフラエンジニアの仕事内容からやりがい・資格まで!未経験でもわかる大解説

ネットワークエンジニアのキャリアパス例

ネットワークエンジニアは企業や組織内のネットワーク設計及び構築などを担う専門職です。

スペシャリストとしては、ネットワークの専門性を極めたネットワークスペシャリストになる、セキュリティエンジニアへの転向などが考えられます。ハイレベルな知識・スキルを持っていることを証明する資格を取得したり、セキュリティ関連の法律についての知識を身につけたりすることで、好条件の職場にキャリアアップできます。

またジェネラリストとしては、サーバーやクラウドなど、他のインフラエンジニアの職種の業務も担当できるようになる、PL・PMに就くなどが考えられます。
インフラ構築について、ネットワーク・サーバー・クラウドなどの幅広い知識を得ることが求められます。

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■ネットワークエンジニアについて詳しくは下記記事をご覧ください。
ネットワークエンジニアのキャリアパスとは?考える必要性や種類まで徹底解説!

サーバーエンジニアのキャリアパス例

サーバーエンジニアはWebサーバーやメールサーバーなどを専門に扱い、サーバー選定や設計、構築、テスト、保守などの運用に関する業務全般を行います。

サーバーに関する深い知識を増やすことで、サーバーの設計・構築から運用・保守まで行えるようになれば、スペシャリストとして働けます。MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)や、Linux技術者認定資格などの資格を取ることがおすすめです。他にもAWSやAzureといったクラウドの需要が高まっているために学習しておくことも良いと考えられます。

ジェネラリストとしては、PL、PMとなり、サーバー構築・運用についての提案やエンジニアへのアドバイスができるITコンサルタントとしてキャリアアップすることが考えられます。プロジェクトに横断的に携わるために、 財務諸表の基礎知識や予算管理スキルを身につけることが求められます。

データベースエンジニアのキャリアパス例

データベースエンジニアは、データベースの構築や運用・管理を行います。企業の情報システムの管理ができる点で重宝され、近年需要が高まっています。

スペシャリストとしては、データベースの導入から運用まで提案するデータベースコンサルタントが考えられます。データベースの運用経験やクラウド環境を利用したデータベースの活用などがスキルとして求められます。

ジェネラリストとしては、経営に関する知識を身につけ、PL、PMとなる、またはビジネス企画力を生かしてITコンサルタントとなる、などが考えられます。

クラウドエンジニアのキャリアパス例

クラウドエンジニアは、クラウドをベースとしたインフラサービスの構築・保守を行います。近年クラウドによるサービスが広がりを見せるなかでの、比較的新しい職種です。そのため、クラウドについての知識がある人材は需要が非常に高いです。

スペシャリストとしては、クラウドの形態(SaaS、PaaS、laaS)のスキルを極めることで、クラウドエンジニアとしての希少性を上げるなどが考えられます。 ジェネラリストとしては、クラウドサービスについての知識を生かし、顧客にプレゼンなどを行えるクラウドコンサルタントや、PL・PMになることができます。

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■クラウドエンジニアについて詳しくは下記記事をご覧ください。
クラウドエンジニアの需要、年収、キャリアパス、必要なスキルなどを徹底解説!

セキュリティエンジニアのキャリアパス例

セキュリティプログラミングやセキュリティシステムの管理・運用を行います。

近年、ネットワーク運営におけるセキュリティの安全性がより厳しく求められているため、不正なアクセスから機密情報を守るセキュリティエンジニアの需要はとても高いです。

スペシャリストとしてのキャリアには、サイバー攻撃の手法解析やトラブル対応をするセキュリティアナリストや、サイバー攻撃に強いシステムを開発するセキュリティアーキテクトが挙げられます。どちらも、専門的な知識とその正確性が求められます。

ジェネラリストとしては、顧客の情報セキュリティにおける課題解決をサポートするセキュリティコンサルタントや、組織における情報管理の最高責任者CISO(Chief Information Security Officer)になることができます。

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セキュリティエンジニアとは?仕事内容や資格から年収まで徹底解説!

Webエンジニアの2つのキャリアパス

Webエンジニアは、WebサイトやECサイトで使用する機能の開発など、Web開発全般を行います。

Webエンジニアにはフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの2種類があります。それぞれのキャリアパスをご紹介します。

フロントエンドエンジニアのキャリアパス例

フロントエンドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションの設計・構築・実装において、ユーザーが目にするフロント部分の開発を行うエンジニアです。

スペシャリストになるには、プログラミングスキルはもちろん、UI(User Interface)やUX(User Experience)、デザインなど、Webコンテンツ作成に必要なスキルを身につけましょう。そうすることで、コンテンツの設計・開発からデザインまで全ての工程を一人で行えるエンジニアとなり、希少性が上がります。

ジェネラリストとしては、webコンテンツ作成において企画の立案や進捗管理などを行うWebディレクターや、PMを目指せます。ディレクションやサーバーサイドについてのスキルもが求められます。

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■フロントエンドエンジニアについて詳しくは下記記事をご覧ください。
フロントエンドエンジニアの仕事内容とは?未経験でも転職できるのか徹底解説

バックエンドエンジニアのキャリアパス例

バックエンドエンジニアは、フロントエンドエンジニアとは反対に、WebサイトやWebサービス内の顧客には見えない部分を開発します。

スペシャリストになるには、サーバーについてのスキルを極める必要があります。例えば、データベースに特化したデータベースエンジニアやクラウド管理に特化したクラウドエンジニアに転身することで、Webエンジニアで培った知識も生かしながらキャリアアップが可能です。

ジェネラリストとしては、webディレクター、Webマーケターとなる他、セキュリティやネットワークなどの幅広い知識を身につけることでフルスタックエンジニアを目指すこともできます。

まとめ

ここまで、エンジニアとしてのキャリアパスをどのように選べば良いのか、具体的にご紹介しました。
エンジニアは技術が求められる仕事のため、目標に応じた勉強・スキル獲得が欠かせません。自分のやりたいこと、なりたい姿についてよく考え、理想のキャリアパスを実現しましょう。

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