パーソルクロステクノロジー

ネットワークエンジニアとは

そもそもネットワークエンジニアとは、クライアントの要件に応じて、コンピューターネットワークの設計や構築、運営・管理を行う技術者のことです。
ルーターやスイッチなどのネットワーク機器を扱いながら、必要なネットワーク環境を用意することが多く、プログラムを書くことは少ないです。

ネットワークエンジニアの仕事内容

実際のネットワークエンジニアの仕事内容をより詳しくみていきましょう。

設計

クライアントがどのようなネットワークを求めているか、よくコミュニケーションをとり、要件を決定し、設計書を作ります。要件に応じて、使用するルーターやLANケーブルなどの機器を選定するほか、回線費用などのネットワークの維持コストや構築までのスケジュールもこのステップで考えます。

構築

設計書に基づいて、実際にネットワーク機器を設置・接続してインフラを完成させていきます。大規模なネットワークの場合は、構築に数ヶ月かかることもあります。
構築後はテストを行い、運用が開始されます。

運用・保守

構築後も、定期的にメンテナンスを行い、24時間365日稼働を維持する必要があります。
ネットワーク設定の変更や構成の変更を行ったり、トラブルが発生した時には機器の交換を行うなど、円滑なネットワーク環境を維持するのが、ネットワークエンジニアの重要な仕事です。

ネットワークエンジニアの女性の割合

IT業界は、全体として女性よりも男性の方が多い職場と言えます。
ネットワークエンジニアとして働く人の中で、女性の割合は約15%〜20%と言われており、圧倒的に男性の比率が高くなっています。
その理由としては、電気や機械系を学ぶ女性が少なく、そもそもIT業界に女性が少ないこと、また、エンジニアという職種に女性が興味を持つ環境が少ないこと、が挙げられます。
こうした男女比の偏りを解消するため、最近では、女性ネットワークエンジニアを積極的に採用する動きがよく見られます。

ネットワークエンジニアに向いている女性の特徴

ネットワークエンジニアには、以下のような方が向いています。

コミュニケーション能力が高い人

ネットワークの設計をする際に、クライアントの要件定義を行う上で、コミュニケーション力が求められます。
また、24時間365日体制でITインフラを稼働させる上では、メンバー同士のコミュニケーションが欠かせません。開発を進めたり、障害に対して対応する中で他の業種の人と接する機会も多くあります。

コツコツ勉強をするのが好きな人

IT業界では新しい技術が絶えず出てくるので、ネットワークエンジニアは常に勉強しなければなりません。自身のスキルアップのため、活躍の幅を広げるためにも、コツコツと勉強を進められる人が向いています。

論理的思考ができる人

ネットワークを運用する中で、トラブルが起きた時、論理的に問題を特定できるかがとても大切です。いろいろな検証をしてトラブルの原因を見つける必要があるので、柔軟な思考のもとで冷静に問題を特定し、解決策を導ける人が求められます。

女性がネットワークエンジニアとして働くメリット

では実際に、女性がネトワークエンジニアとして働くことのメリットをご紹介します。

女性の人材の需要が高い

上にも述べたように、ネットワークエンジニアにおいては女性の割合がとても低くなっており、男女比の偏りを減らすために、女性を積極的に採用する動きが増えています。女性ならではの視点を生かすことで、柔軟に解決できる問題が増えるかもしれません。

男女関係なく評価してもらえる

ネットワークエンジニアは、技術やスキルによって、全員平等に評価されるので、仕事における男女の扱いの差はありません。
自身の持つ技術力によって公平に評価を受けられます。

スキルがあればブランク後も復帰しやすい

出産や育児によって、仕事を休んだり、家族の介護などで仕事を離れなければならなかったりすることがあるかもしれません。
ネットワークエンジニアであれば、産休・育休後であっても、技術力さえ備わっていれば職場復帰しやすいですし、女性に長く働いてほしいと考える会社がほとんどです。
また、リモートワークも行えるため、育児や介護などを行いながら自宅で働くことも可能です。自身のライフスタイルに合わせて、働き方を選べる職種といえます。

女性がネットワークエンジニアとして働くデメリット

夜勤や残業、休日出勤に対応しなければならない

ネットワークエンジニアは、24時間体制でインフラの監視業務を行うほか、システムのトラブルに対しては迅速に対応する必要があります。そのため、夜勤をしなければならなかったり、急な休日出勤などを迫られるなど、労働時間が不規則になりがちです。このデメリットは男女関係なく発生するものですが、体が弱い人には向いていないと言えそうです。

体力を使う

夜勤や不規則な勤務などの長時間の労働に体力が必要となる他、自分の担当する仕事によっては、ケーブルを設置したり、ネットワーク機器を動かしたりと、力仕事を求められることもあります。
負担が大きい仕事は男性が担当してくれる場合が多いのが、男性が多い職場のメリットとも言えますが、自分が担当することもあるということを知っておきましょう。

常に勉強をする必要がある

ネットワークを扱う上で、多くの知識が必要とされます。
またIT業界の進歩は早いので、常に新しい情報に追いつくためにも、勤務とは別に勉強の時間を取る必要があります。

女性ネットワークエンジニアの年収

女性ネットワークエンジニアの年収は、男性と完全に同じであり、スキルによって年収が左右されます。
その平均年収は448.3万円で、他のIT系の職種の平均年収よりも少し高いです。（参考：doda職種図鑑）

現在、ネットワークエンジニア自体が不足している状況ですが、特にハイスキルなネットワークエンジニアが多く足りない状況のため、すでに高いスキルを持っている人は良い条件で働くことができます。
未経験であっても、資格の取得などを通してスキルアップを行うことが年収アップに直結します。

女性が未経験からネットワークエンジニアになるには？

ITエンジニアの仕事はスキルを重視するため、未経験からの挑戦は難しそうに思えるかもしれませんが、実際には未経験の方を受け入れている企業も多くあります。
まだ資格や経験がなくとも、しっかりと勉強をしてスキルを身につけることでネットワークエンジニアになることは可能です。
勉強法としては、以下のような方法があります。

・学習本を読む
・学習サイトを用いる
・資格取得を目指して勉強する
・勉強会に参加する
・スクールに通う
・研修サービスを利用する


常に新しい技術が求められるため、既存のネットワークエンジニアも常に勉強しています。そのため、クラウド技術など、最先端の技術を身につけることで未経験者にも参入のチャンスはあると言えます。

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まとめ

以上、女性がネットワークエンジニアとして働く際のメリットやデメリットなどをご紹介しました。
ネットワークエンジニアは女性の割合が低い職種ではありますが、待遇に男女の差などはなく、女性でも十分スキルを活かして働けるということがわかりました。
ぜひ、資格取得などスキルアップをして、ネットワークエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか！