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コラム

2023.12.22

独学でフリーランスエンジニアになれるのか?プログラミングの学習方法や案件獲得方法を解説

現代のテクノロジー業界では、独学でプログラミングを学び、フリーランスエンジニアとして成功する人々が増えています。この記事では、独学でフリーランスエンジニアを目指すための学習方法について解説します。一見難しそうですが、プログラミングスキルを独学で習得することは不可能ではありません。自分のペースでスキルを磨き、自由な働き方を実現するための一歩を踏み出しましょう。

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監修:大畑 健一(おおはた けんいち)

パーソルクロステクノロジー株式会社
採用・教育統括本部 ICT採用本部 キャリア採用部 2G
メーカーや教育、キャリア系を中心にネットワークエンジニアの経験を持つ。
2020年10月にパーソルクロステクノロジー(旧パーソルテクノロジースタッフ)に入社。
2022年4月から現在の部署にて中途採用エンジニア向けの広報を担当。

プログラミングスキルを独学で習得しフリーランスエンジニアになれるのか

結論から先に言うと、プログラミングスキルを独学で習得し、フリーランスエンジニアになることは可能です。では、なぜそのようなことがいえるのか理由を解説します。

IT人材の不足

”IT人材不足のグラフ”

経済産業省では、IT人材の需給モデルを構築し、既存の統計調査等のデータをもとにわが国IT人材数の推計を行いました。その結果、若年層の人口減少に伴って、2019年をピークにIT関連産業への入職者は退職者を下回り、IT人材は減少に向かうと予想されています。

また、IT人材の平均年齢は2030年まで上昇の一途をたどり、高齢化が進展することも予想されている一方で、IT需要予測から推計されるIT人材需要との需給ギャップから2030年までのIT人材の不足数を推計すると将来的に40~80万人の規模で不足が生じる懸念があることも試算されました。

このように、IT人材やエンジニアは不足状態にあると考えられるため独学でプログラミングを学んだフリーランスのエンジニアにも十分需要はあります。

高収入になれる可能性がある

プログラミングを独学で学び、フリーランスのエンジニアになれるかどうかには収入面の問題も大きくあります。なぜならエンジニアを名乗ることはできてもある程度の収入が無ければ本当の意味でフリーランスのエンジニアになれたとは言えないからです。なかには、フリーランスになっても収入が伸びず、結局他の仕事に就くことになるのではないかと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、フリーランスのエンジニアは高収入を目指すことができます。なぜなら、フリーランスは年功序列制に関係なく収入を上げていくことができるからです。もちろん、その収入に見合うスキルが無ければいけませんが、技術を持っているのに収入が上がらないという状態にはなりにくいでしょう。

勉強するための材料が多い

現在は情報通信技術の発達に伴い、独学でプログラミングを学べる環境が整っています。インターネット上で検索するほか、動画配信サイトで有益な情報がアップロードされていることもあります。

有料のものでは、書籍の購入や動画による学習サービスなども勉強する手段の一つです。誰かに教わるだけではなく、自力で情報収集できる環境にある現在は独学でプログラミングを学び、フリーランスになるのに適しているといえるでしょう。

フリーランスエンジニアとは

フリーランスエンジニアとは実際どのようなものなのかしっかりと分かっているでしょうか。正社員との違いは契約にあらわれます。

正社員との違い

正社員の場合、会社と結ぶ契約は雇用契約です。終身雇用制度はあまり見られなくなりましたが、基本的に契約の期限は無く、労働時間や会社規定に従う必要があります。

一方フリーランスが結ぶ契約は「請負」または「準委任」という業務委託契約です。請負契約とは、受注者側が期日までに納品された成果物に報酬が支払われる契約で、準委任契約とはエンジニアの日々の業務に報酬が支払われ、成果物の完成は問わないという契約になります。

雇用契約と違う点は期間が数ヶ月から数年単位と短く、案件が終われば更新するか終了するという点です。また、フリーランスは正社員の雇用契約よりも自由に業務を進めやすいという点が異なります。

現状と将来性

エンジニアなどのIT人材は不足すると考えられていることは前述した通りですが、実際の現状や需要が伸びるであろう業界を解説します。

まず、現状については基礎的なプログラミング知識を持ったエンジニアは飽和状態にあるとも言えます。これは、先ほど述べた情報入手のしやすさの弊害で、どのように他のエンジニアと差を付けるかが重要になりました。

将来性については従来型のITサービス市場が成熟する中、需要構造が変化しつつあります。クラウド活用の進展に伴い、従来型の情報システム開発需要(第2のプラットフォーム:2nd PF)が減少する一方、クラウド、モビリティ、ソーシャル、ビッグデータ/アナリティクス、さらにはIoT/AIに係るIT投資(第3のプラットフォーム:3rd PF)の伸びが予想されているのです。フリーランスは知識や技術をアピールし、案件を獲得することが全ての土台になります。IT業界の先を見通して需要の高まる技術を身に付けましょう。

独学でプログラミングスキルを習得する方法

現在は情報通信技術が発展し、情報収集がしやすくなりました。そこで、独学でプログラミングスキルを習得する方法を解説します。

書籍

独学でなにかを身に付けるときに多く用いられるものが書籍を参考にするという方法です。エンジニアがプログラミングについて学ぶための書籍で有用な情報が多くのっているものもあり、比較的信頼できる情報であることがメリットです。また、学習を始めるハードルは低いでしょう。

一方デメリットは、電子書籍ではない場合場所をとる点と逆に電子書籍である場合は代金を支払うまでどのような内容か把握できない場合もある点です。これについては、あらすじや口コミを見る方法や店舗に行ってある程度内容を把握してから購入するなどして対策しましょう。

また、一番大きなデメリットは情報のスピードが大切なIT業界で、書籍は必ずしもそれに適しているとはいえないという点です。「ベストセラー」や「長年愛されている」という謳い文句はエンジニアにとって魅力的ではありません。基礎的な知識を得たい場合は良いかもしれませんが、実際にフリーランスとして活躍したいならば、最新の知識を身に付ける必要があります。

動画配信サイト

動画配信サイトで有名なものはYouTubeなどがあります。これら無料動画配信サイトは基本的に料金もかからないため手軽に学習を開始することができるでしょう。

気を付けなければならないのは、なかには間違えている、正しくない情報も存在していることも常に意識しなければならないという点です。誰でも動画をアップロードできる利点の弊害ですが、実際にフリーランスとして働いている人の動画もあり、現場、経験者の生の声を聞くことができるため、これからフリーランスとして働いていこうと考えている人の参考になるでしょう。

プログラミング学習サービス

学習サービスを独学の範疇に含むのかは意見が分かれるかもしれませんが、特定の人物から指導を受けるわけではないため、独学と判断し紹介します。

なかには無料のものもありますが、有料のものの相場は1カ月1000円前後で、サポート体制やプログラムの違い、インプットとアウトプット両方を行うことができるサイトなどさまざまなサイトがあります。自分に合ったサイトを探して利用してみましょう。

独学でフリーランスエンジニアを目指す際におすすめのプログラミングスキル

独学でプログラミングを学び、フリーランスを目指す方にお勧めのスキルを解説します。

Web制作関連

初心者の場合は比較的難易度の低いWeb制作関連のスキルから習得した方が賢明です。
Web制作関連のスキルでは次のものがあります。


・HTML/CSS
・PHP
・WordPress
・Bootstrap
・Photoshop
・Illustrator

クラウド関連のスキル

クラウドエンジニアの将来性は非常に高いと考えられます。クラウドは、企業がビジネス活動やサービスを効率的に実行し、グローバル規模で展開するために必要不可欠な技術です。

クラウドエンジニアは、クラウドサービスを設計、開発、管理するために必要なスキルを持っており、クラウドに移行する企業が増えるにつれてクラウドエンジニアの需要は高まっていくでしょう。

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■クラウドエンジニアについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
クラウドエンジニアの需要、年収、キャリアパス、必要なスキルなどを徹底解説!


セキュリティ関連スキル

セキュリティエンジニアの需要は年々高まっているといえます。厚生労働省が発表したセキュリティエンジニアを含むセキュリティエキスパートの有効求人倍率は2021年で1.5倍でした。つまり、100人の求職者に対して150の求人があるということです。

一方で、セキュリティエンジニアとして活躍できるようになるためにはIT分野の幅広い知識が必要となります。相当な勉強や経験が求められるので、障壁が高いと言えます。そのため、そのような人材は貴重であり、将来的にセキュリティエンジニアの仕事は安定性があるといっていいでしょう。

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セキュリティエンジニアとは。転職方法や年収、必要なスキルまで解説!

独学でフリーランスエンジニアになれる人の特徴

独学でフリーランスエンジニアになれる人の特徴を解説します。

アウトプットを忘れない人

アウトプットとは、自分の考えや知識、技術を文章やプログラム、発表資料などにまとめて表現することです。独学でプログラミングスキルを習得しようとしている人が疎かにしがちなものでもあります。アウトプットをすることで、自分の理解度や課題点が明確になり、改善点が見つかります。
また、アウトプットによって、他の人からフィードバックを受けることができ、自分の成長に繋がります。特に、ブログや技術書を書くことは、自分の考えを整理するだけでなく、他の人に知識を提供することができるため、非常に有効です。

失敗を恐れない人

エンジニアとして成長するためには、失敗を恐れてはいけません。プログラミングにおいては、正解が必ずしも1つとは限りません。つまり、失敗は避けられないものであり、失敗をして初めて学ぶことができます。失敗を恐れるあまり、新しい技術やアイデアに取り組むことを避けたり、既存のやり方に固執してしまうことがあります。

しかし、失敗をすることで、新しいアイデアやアプローチを発見し、自分自身を成長させることができるのです。失敗した時に、自分の思考や行動を振り返り、次に同じ失敗をしないように改善点を見つけることが重要です。成功体験だけではなく、失敗からも学び、成長していくことがエンジニアとして必要でしょう。

独学でプログラミングスキルを身に付けた後にすること

では独学でプログラミングスキルを身に付け、フリーランスとして活動する自信がついたら何をすれば良いのか解説します。

案件を獲得する

まずは、案件を獲得する必要があります。そのためには、プログラミングスキルだけではなく、案件を獲得する営業力が求められます。しかし、フリーランスの営業を経験したことがない方の場合、案件を獲得するのはなかなか難しくなってきます。

そこで、営業力に自信がない方は、まず以下の3つの方法で挑戦することをおすすめします。
・フリーランスエージェント
・クラウドソーシング
・知人による紹介

詳しくは、「独学でプログラミングスキルを身に着けたフリーランスエンジニアが案件を獲得する方法」で後述しています。

議事録を書く

案件を獲得し、実際に働いているなかで、クライアントの要望やその日にやった作業内容を頭の中だけで理解している状態にしていないでしょうか。当日は、そのことについて理解していたつもりでも日をまたぐと、忘れてしまっていたり、着手後に軸がぶれてしまったりしてしまいます。

このようなことが起きないように決定事項とやったことを記録する癖をつけましょう。クライアントの要望をしっかりと記録しておくことで後から言ったかどうかの食い違いや方針の受け取り方の違いによる齟齬(そご)などの問題を起こりにくくすることができます。また、その日の作業内容を記録することで、後に問題が起きても見返すことで簡単に解決することができます。加えて、自分の過去の作業内容を見返すことで、改善しやすくなり、自身の成長に繋げられるでしょう。

分からないことはその日のうちに解決する

時間がなかったり、面倒だという理由で分からないことをそのままにしていないでしょうか。分からないことをそのまま放っておくことは、自身の成長にとってマイナスに働くことは誰でもわかると思います。分からないことを分かるようにし、次にできるようにすることが成長だからです。

また、分かったつもりでいることも良くないです。分からないことを上司や先輩に聞いて、自分できちんと理解せずに、言われた通りに作業することは解決したとは言えません。きちんと自分で理解してから、その日を終えましょう。

人間関係を構築する

職場で出会う人との人間関係を良好に保つことは、仕事を円滑に進める以外にもメリットがあります。それは、技術を学ぶ機会になる点と新たな案件獲得に繋がる可能性がある点です。 専門的な知識を得ることだけが成長ではありません。それ以外にも、人間観察をし、自分の反省をすることは自分の成長に繋がります。また、同業者と仲を深めることは案件を更に紹介してもらうきっかけにもなります。

独学でプログラミングスキルを身に着けたフリーランスエンジニアが案件を獲得する方法

実際にプログラミングスキルを身に付けた後は、案件を獲得しなければ仕事は始まりません。案件を獲得する方法にはインターネットを利用する方法のほか、さまざまなものがあります。

フリーランスエージェント

フリーランスエージェントとは、エンジニアやデザイナーなどに案件を紹介するエージェントサービスです。基本料金は無料で、案件に参画した場合に仲介手数料が発生する仕組みになっています。

スキルや希望の働き方などを登録することで、希望に沿った案件を得ることも可能です。エンジニアの代わりに開発案件の営業活動をしてくれるため、エンジニアは開発業務に専念できるのがメリットです。事務手続きの代行をしているエージェントもあります。

クラウドソーシング

初心者のうちはクラウドソーシングがおすすめです。
仕事の募集に対して、自分の実績やスキルで実現できることを説明し提案し、提案が通れば仕事を受注できるという仕組みです。主体的に選べるので、自分の専門性を高めたいフリーランスエンジニアにおすすめの方法といえるでしょう。始めたばかりの頃は評価がゼロのため応募しても選ばれない可能性もありますが、実績を積み重ねていくことで単価の高い案件も受注できるようになるでしょう。

また、特徴として、案件が在宅ワーク可能なことがほとんどなので、インターネット環境があればどこでも作業できる点があります。

知人に紹介してもらう

フリーランスにとっては、知人に紹介してもらうという方法も多くの人が利用しています。 会社員時代の顧客やプライベートの知り合い、友人などから仕事を請けるのです。知人や既存のクライアントからの紹介は、好条件や信頼性の高い案件を得るのに役立ちます。なぜなら、付き合いの長い相手なら自分のスキルや経験にマッチした仕事を紹介してくれる可能性が高いからです。
デメリットとしては、相手が知り合いだと単価交渉しにくいケースもあるという点です。希望の報酬を得るためにも、自分ができることや希望報酬を事前に整理しておきましょう。

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独学でフリーランスエンジニアを目指す際に注意すべき点

フリーランスは正社員のエンジニアとは違い、気を付けなければならないことがあります。

体調管理

フリーランスの中には複数の案件を掛け持ちし、激務になっている人もいます。正社員と比べて、自分のスケジュール管理が非常に重要です。また、健康診断の受診が義務付けられている会社員と違い、フリーランスには受診義務はありません。
健康診断を受けなくても罰則はありませんが、気付かないうちに病気が進行していた、など健康面で悪影響が出る可能性があります。フリーランスは正社員よりも自己管理をしっかりする必要があります。

税金関係

フリーランスは確定申告など仕事以外の雑務が増えると考えられます。日ごろから領収書の管理をしっかりしておくことや、外部のサービスを利用してなるべく本業に専念できるように工夫しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。プログラミングを独学で習得し、フリーランスになることは可能なのかを解説しました。エンジニアの需要はこれからも高いまま推移すると考えられます。自分にあった学習方法を選択し、多くの案件を得るフリーランスエンジニアを目指してみましょう。

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