紹介予定派遣

正社員を目指す紹介予定派遣 -面接対策-

紹介予定派遣面接の心構えは正社員応募と同様に

目標に対し強い気持ちを持って面接に臨もう

紹介予定派遣の面接は、あくまでも選考の一環である―この一点を忘れないようにしましょう。派遣の職場見学とは違うのです。数ヵ月後には社員になるという自覚を持って、「この会社に入りたい」「この仕事をしたい」という強い気持ちで面接に臨んでください。そのためには、会社案内やホームページを見るなどしてしっかり情報を集め、そこで自分がどんなキャリアを積みたいかとイメージを持つことと、それを言葉に置き換えて練習してみることが大切です。

派遣の職場見学はスキルの確認と顔合わせが主ですが、紹介予定派遣の場合は職務経歴書を出して、まず書類選考があり、そのうえで面接が1~2回あるという具合に、選考のプロセスも入念です。企業側の姿勢も当然違ってきますし、他の応募者の方との競合も厳しくなります。強い気持ちと事前の準備で差をつけましょう。

そして、紹介予定派遣では就業を開始した後も気を緩めてはいけません。社員になるにはもう1ステップありますから、決められた仕事をこなすことに加えて、プラスアルファの働きがけをする積極性があるとなおいいでしょう 。

企業はどこを見る?紹介予定派遣の選考

企業にとって採用活動の一環である紹介予定派遣

紹介予定派遣と通常の派遣で募集観点はどう違うのか、企業の見方を紹介したいと思います。

大前提は、紹介予定派遣は企業にとって採用活動の一環だということ。派遣では、特定の期間に特定の仕事をしてくれる人を求めるのに対し、紹介予定派遣は将来にわたって働き、会社を支えていく人を探しているのです。従って、スキルや待遇などの条件面が一致するだけではなく、その方のキャリア観やビジョン、人物像が企業の人材戦略と合致するかといった部分も見るわけです。面接ではほぼ必ず自己PRや志望動機は聞かれますし、様々な角度からの質問を通じて、アナタという人間全体が見られていると自覚すべきでしょう。

また、無事に就業開始にこぎつけたとしても、自動的に社員になれるわけではありません。派遣期間中も選考期間ですから、与えられた仕事を確実にこなすことは当然として、周囲の人とうまく連携をとりながらプラスαの働きを心がけることも必要です。企業は派遣社員としての働きぶりだけではなく、社員になったときにどんな活躍ができるかという視点でもアナタを見ています。

「会社のために、自分は今何をすべきか」という発想を持って、日々の仕事に取り組むことが重要です。

派遣とは違う 紹介予定派遣の面接対策ポイントは

経験・意欲・価値観、あらゆる角度から見られています

紹介予定派遣と聞くと、中には「派遣で入って、よければ社員になれるかも?」と、軽く考えてしまう方もいますが、それではうまくいきません。企業はあくまでも社員を採用するという姿勢で人材を探していますから、受けるほうも真剣でなければ、意識がすれ違ってしまいます。

では何が違うのかというと、一言で言えば、社風に馴染んで長く働ける人、活躍できる人を探しているということ。通常の派遣だと任せる仕事が決まっていて、それができるかどうかだけを見るのに対して、紹介予定派遣の場合は、仕事の経験や能力に加えて意欲や人間性、価値観などを総合的に見られるわけですね。実際、NGになる理由で多いのは「意欲が感じられない」というもの。ですから、そんな企業の視点を意識して自分をアピールする必要がありますし、同時に、自分に本当に合う企業なのかどうかを見極めるために、十分な企業研究も欠かせません。

面接が鍵~自分をしっかりアピールしよう

就業が決まるまでのプロセスも違ってきます。派遣だと職場見学という形の顔合わせですが、紹介予定派遣はまず書類選考があり、通ると今度は面接が待っています。もちろん派遣会社の担当者は同席しません。一人で臨む面接の席では、志望動機やどんな仕事をしてきたか、どんな成功体験・失敗体験を積んできたか、自分の強み・弱みは何かなど、様々な角度からの質問を受けることになります。

こう書くと何だか大変そうですが、怖がることはありません。面接こそ同席しませんが、派遣会社がアナタのパートナーであることには変わりないのです。面接対策など事前の準備は一緒に進めますし、何より客観的な立場からアドバイスできますので、きっとアナタのお力になれると思います。これまで紹介予定派遣をよく知らなかったという人もぜひ、一つの選択肢として考えてみてください。

面接必勝のポイント

1. 自己分析

自分の強み・弱み、成功・失敗体験の振り返りなど、過去の経験の棚卸しが肝心です。

2. 事前の企業分析は基本

自分が志望する会社を知ること、扱っている商品やサービス・その会社の強みなどについて興味を持って調べることは大切です。

3. 熱意を伝える

なぜこの会社で働きたいのか、入社したらどんな風に働きたいのか、あなたの熱意を伝えていくことも大切です。自己分析や企業分析ができていれば、熱意はおのずと伝えられるはずですよ。