テクノロジー

RPAテクノロジーズが開発!マンパワーをルーティンワークから解放するBizRobo!とは?

突然ですが、みなさんは「RPA」という言葉を耳にしたことはありますか?
RPAとは、「Robotic Process Automation」の略で、人事や総務をはじめとした間接部門のオフィスワークを代行してくれるロボットのこと。
2025年までに全世界で1億人以上の知的労働者、あるいは3分の1の作業がRPAに置き換えられると予測されているなど、大きな注目を浴びている分野です。

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▲RPAテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長 大角暢之様

RPAの可能性をいち早く見出し、2013年に創業したのが、国内No.1のRPAサービス「 BizRobo!(ビズロボ)」を手がけるRPAテクノロジーズです。そんな同社の代表大角暢之様に、RPAの概念や可能性、そしてBizRobo!の特徴などについてお聞きしました。



人間の180倍の生産性を発揮!新しい『人材』RPA

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▲RPAテクノロジーズ「BizRobo!」のRPA導入イメージ図

RPAとは、これまで、人間にのみ対応可能と理解されていた作業、またはそれ以上に高度な作業を代行してくれるロボットのことを指します。工場のライン業務などで導入されているロボットは一般的ですが、工場などのブルーカラー業務だけではなく、オフィスワークなどのホワイトカラーにまで拡大することで、より幅広い業務に対応しています。

オフィスワークで使用するアプリケーションとして代表的なのはエクセルとワードですが、通常、これらを操作するのは私たち人間です。しかし、これらのオフィスワークを人間に代わって操作してくれるのがRPAです。

「たとえば、1日に10人ものリソースを必要としていた作業を、RPAを導入することで、人間は1人で、あとはロボットが代行してくれるというのがRPAの特徴です。RPAは人の180倍も働いてくれてミスもないうえ、発生するのは電気代だけ。業務改善においてRPAは夢のようなソリューションなんです」

それなら、業務改善用のアプリケーションを開発したほうがパフォーマンスがいいのでは?——そう考える方も少なくないかもしれません。大角さんによると、確かにこの指摘は間違っていないとのこと。しかし、アプリケーションとRPAで決定的に異なるのが変化への適応力。この適応力こそが、RPAの魅力だといいます。

「エンジニアなどの手によってシステムが組み込まれるアプリケーションは、変化に対する適応力が弱いんです。なので、業務プロセスに変更があり、ある部分だけを仕様変更したい場合、エンジニアなどに掛け合ってプログラムの変更依頼をするなど余計にマンパワーがかかる可能性があります。一方、RPAは人間のように変化に強い。『明日からはこうするように』などと指示をすれば、それをすぐに理解して業務に落とし込めるような柔軟な適応力があるんです。」



視点を変えると見えてくる「ロボットが人間の仕事を奪う」の大きなメリット

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国内全体で考えると普及率はまだ少ないものの、上場企業に限っていえばほとんどがRPAの導入を検討しており、少なくとも30〜40パーセントはすでに導入済みだと大角さん。

このRPAと同様に、柔軟な適合力を持つテクノロジーとして注目が集めるのがAI(人工知能)です。
RPAとAIにはどのような違いがあるのでしょうか?

「RPAとはソフトウェアロボットが業務プロセスを自動化すること、AIとは人工知能を指す言葉なので根本が異なっています。RPAにおけるAIは、RPAを進化させるためのツールのような立ち位置です。ある決められたルールに従って作業をするのがRPAの第1フェーズだとすると、それに知能(AI)を追加することで、より高度な業務内容にも対応できるのが第2、第3フェーズです。AIはRPAを進化させる過程の中に含まれる概念というイメージですね。」

こういったRPAやAIの普及を背景に人間の仕事がロボットに奪われるという議論が活発になっています。

AI・ロボットの普及によりなくなる仕事〇〇選」というような記事がSNSで話題になるなど、RPAやAIの普及を脅威として捉えている方も多いようです。

そんな脅威説に対しては「仕事がなくなることによって得られるメリットに目を向けるべき」と大角さん。

「RPAは都合のいい労働者なんですよ。これこそがRPAの本質的な魅力。たとえば、産休で休んでいた女性が出産して職場復帰したら、仕事がRPAに取って代わっていたと。そうなった場合、仕事を取られたって考えるのが普通かもしれませんが、そういうことではないんです。ロボットで代行できる仕事から解放されることで、本来、人間として費やさなければいけないエネルギーを適切な仕事に費やすことができる。しかも、RPAのおかげで産休明けも安心して休めるんですから、メリットにほかならないんです。」



RPAの本質は、事業やビジネスをスケールさせること

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ルーティンワークから人間を解放し、より創造的な仕事に集中する時間を確保することがRPAの本質的な価値。RPAテクノロジーズが開発・展開する「BizRobo!」も、このようなテーマを持って生まれたサービスです。

導入後に必要な作業は、Web ブラウザやエクセルでおこなっている作業を、BizRobo!専用のブラウザでおこなうだけ。
すると、BizRobo!はその工程のすべてを記憶し、その作業を代行するソフトウェアロボット(デジタルレイバー)を生み出します。手間のかかるルーティンワークをミスなくモレなく代行するロボットを簡単に作ることができるのです。

▲「BizRobo!」の說明動画

また、業務変更や突発的な業務など、システム開発が難しい作業もスピーディーに自動化。
これまでにさまざまなソフトウェアロボットが生み出され、その数は25,000以上。

会社特有の作業に対応できるソフトウェアロボットを生み出すことができる他、すでにあるBizRobo!上のソフトウェアロボットを業務内容に合わせて利用することもできます。

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「BizRobo!の最大の特徴は、プログラミングの要素が一切ないので、誰もがすぐにデジタルレイバーを誕生させることができ、誰もがすぐに動かすことができる点です。そうでないと、デジタルレイバーを大きくスケールさせていくのは難しいですから。また、端末に依存することなく、サーバーで全体を監視しているので、たとえば、広島で誕生させたデジタルレイバーを北海道で使うこともできる。つまり、BizRobo!のお客様が作ったデジタルレイバーをみんなでシェアするイメージです。これが端末に依存していたら、シェアできないんですよ」

オリックスグループやソフトバンクなど、多くの企業で導入されているBizRobo!。中でも、オリックスグループはRPAの本質を最大限に活かした導入事例だといいます。

「オリックスグループ様のある部署では、事務処理の量が時期によって増減するため、急激に増える事務処理に対応しきれず、業務が滞ったり混乱を招いてミスにつながったりといったことで悩んでいました。とはいえ、業務部者の担当者はITに精通しているわけではないので、煩雑なシステムの導入は避けたいと。そこで、シンプルな業務はRPAに任せることで、常に増減する業務にも対応できるようになりました。また、即時の判断が求められる事務処理のみ人間が担当するなど、RPAと人間との役割分担をきちんとすることで、ビジネスを進化させているいい例だと思います」

RPAやAIなどと聞くと、生産性やコストなどにフォーカスされがちですが、ビジネスをどうスケールさせるのか——これが、企業がRPAを導入すべき本質的な理由なのです。



今よりももっと「楽しい時代」のために。RPAを進化させる

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およそ10年前からRPAに携わっている大角さん。
どのようなきっかけでRPAサービスの開発に取り組むようになったのでしょうか。

「コンサル時代に企業の業務改善の部分を手伝ったことがあって。人間の操作を自動化するアプリケーションを開発すれば、作業効率を格段に向上させることができるというアイデアを持っていました。でも、投資対効果などを考えると開発に二の足を踏んでしまう。会社の業績に直接結びつく製造などの直接部門では、すでにファクトリーオートメーション(ロボットによる工場の自動化)が実現しているのに、間接部門ではオートメーション化ができていない。そこに気づいたんです。」

すでにRPAの基礎となるようなアイデアを持っていた大角さん。
そのアイデアが実現すると確信したのは2003年頃。
インターネット時代の到来により、RPAサービスの開発に向けて具体的に動き出す決心をしたとのこと。

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「たとえば、ネット証券とかネット銀行とか、ネットと既存の事業が融合し、ビジネスが進化するという事例が2000年以降どんどん誕生しました。一方、それによってマンパワーが必要な業務も増えたんです。1つの情報を5つくらいのシステムに登録するようなルーティンワークがあって、とても非効率でした。そこで、システムへの記録を自動化するツールを作ってみたら、できてしまったんですよね。この成功体験が大きくて、これは間接部門の仕事もオートメーション化できると思いましたね」

少しずつその価値が認められ、大企業を中心に導入が進むRPA。
今後は、業界専用のデジタルレイバー(RPA)が誕生し、それが業界内でシェアされることを想定している大角さん。そして最終的には、企業内にRPA専用の経営組織ができると予想しているといいます。

「まだITという言葉が誕生していない時は電産と呼んでいたんですよ。それがITになり、情報システムと訳されるようになった。企業では情報システム部という部署が発足し、それが今度はCIOになるなど、現在ITは一大経営リソースに成長しましたよね。RPAも同じ道をたどると確信しています。デジタルレイバーセンターなのかリソース部なのかは分かりませんが、会社の中で生産性の低いところを発見し、デジタルレイバーを派遣してってイメージですね」

そんなRPAを通じ、大角さんが叶えたい夢があるとのこと。
それは「時代をより楽しいものへと進化させること」。

ロボットと人間がうまく共存することで、組織はもちろん個人においても、これまで縛られていた時間や場所から解放され、もっと自由に本当にやりたいことを目指せる世界を作り上げたいと大角さん。

少子高齢化による労働力不足など、経済的な退行が予想されるこれからの日本。BizRobo!のようなRPAが浸透すれば、労働力不足の問題が解消され、今よりももっと一人ひとりが自分の仕事を謳歌できる「楽しい時代」が訪れるのかもしれません。


RPA テクノロジーズ株式会社

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