テクノロジー

住まいをまるごとIoT! Robot Homeが目指すエンジニアによる不動産革命



株式会社Robot Home(ロボットホーム)は、不動産の賃貸物件に関する最先端IoTデバイスやシステムを開発する企業。
同社が開発する『Apartment kit(アパートメントキット)※』は、最先端のデジタルテクノロジーを用いて、居住者・オーナー・管理者、それぞれが抱える問題を解消するサービスとして注目を集めています。

※サービスの名称を「賃貸住宅キット」から「Apartment kit」に変更、12月22日にサイトをリニューアルオープン。
株式会社Robot Home

SMART LOCK(スマートロック)』『NATURE SENSOR REMOTE CONTROLLER(ネイチャーセンサーリモートコントローラー)』など、住まいの快適性や安全性を高めるデバイスを開発・販売しています。


▲Apartment kitによるスマートライフを紹介する動画

室内に置かれた『CENTRAL CONTROLLER(セントラルコントローラー)』から各種デバイスを操作することができ、入居者と管理会社が直接やりとりできるチャットを搭載するなど、バリエーション豊かな機能が魅力。

さらには周辺環境を加味して適切な家賃を試算するオーナー向けの『家賃推定エンジン』の開発も行っています。

Apartment kitとは、どのようなサービスなのでしょうか?
まずは開発のきっかけから、取締役の松園勝喜さんに詳しく伺いました。

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▲セントラルコントローラー
生活トラブルや退去時の連絡など、入居者をサポートするタブレット型ゲートウェイ。IoTデバイスや家電に接続して一元管理し、生活者にフィットした利用が可能。

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▲スマートロック
アプリ/テンキー/交通気ICカード/Apple Watch/従来の鍵などで解錠可能なデバイス。施錠は扉が閉まると自動で行われる。

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▲ネイチャーセンサーリモートコントローラー
室内の温度・湿度を感知し、セントラルコントローラーからワンタップで操作が可能。外出先からでもエアコンなどの赤外通信機器の操作が可能に。



住まいと業界のあり方をIoTで革新する

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松園さんがこのサービスを発案した際に思い描いたのは、ホテルのコンシェルジュ。
デジタルデバイスやチャット機能で、高級マンションさながらのサービスをアパートの入居者に提供することを目的に、Apartment kitの開発を進めました。

今、リーテック(不動産テクノロジー)に求められるのは、業務効率化と付加価値の提供です。付加価値の提供は、ユーザー向けサービスを向上させること。そして、業務効率化は『業務に関わる人の仕事量を減らすこと・情報の非対称性※をなくすこと』、これらを解消することを想定しながらひとつひとつのデバイスやシステムを考えていきました

※情報の非対称性
「売り手」と「買い手」の間で、「売り手」のみが専門知識や情報を持っており、「買い手」に情報が行き届いていないなど、双方で情報や知識に格差がある状態。

入居者の生活の向上と同時に、業界の課題にも目を向けたと松園さん。
賃貸契約や取引のほとんどが紙をベースに行われており、デジタル化が遅れている
情報が業者側に偏りがちで、業者と入居者の情報格差が非常に大きい
など、業界の課題を解消するIoTを目指しました。

日本の不動産業界では、これだけIT化が進んでいる現在でも、紙でのアナログなやりとりが基本です。例えば賃貸の契約もWebからの申込のシステムはほとんどありません。こうした課題を、IoTデバイス群を用いることでさまざまなデータを取得し、それを活用することで解決できると考えたんです



業界を変える!6つのデバイスと豊富なシステム・アプリとは?

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SMART LOCK(スマートロック)などの居住者向けのデバイス群。入居者とチャットでやりとりができる管理会社向けのシステム。そして、「空室状況や内見状況」を確認できるオーナー向けのアプリ。
これら3つの角度から、入居者の暮らしと不動産業界にアプローチするApartment kitの仕組みや全体像について、詳しく伺いました。

IoTデバイス群としては、タブレット型ゲートウェイ『セントラルコントローラー』を中心に、窓の開け閉めを感知してスマートフォンに通知する『ウィンドウセキュリティ』、外出先から室内の温度がわかり、温度調整もできる学習型リモコン『ネイチャーセンサーリモートコントローラー』、4つの方法で解錠できる『スマートロック』、Bluetoothにより遠隔操作で調光調色ができる『スマートライト』、外出先からの応答が可能な『ドアホン』の6機種があります。

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▲ウィンドウセキュリティ
開閉や揺れを感知し、スマートフォンから室内の異常を確認できるデバイス。遠隔からでも、室内の異常を感知することができる。

6種類のデバイスの他、入居者とのやりとりができるチャットシステム。デバイスの状態確認、室内でインシデントが起きていないかといった情報をWeb上で確認できる管理会社向けアプリ。そして「空室状況」、「内見状況」の把握、空室時の「セキュリティ対策」、家賃推定エンジンなどを提供するオーナー向けのアプリ(※)があります。家賃推定エンジンは、インベスターズクラウドが自社管理する物件、約16000戸のプライベートデータと、一般で公開されているオープンデータを組み合わせて自動で適切な家賃を推定します

豊富な機能によって、入居者・管理会社・オーナーすべてを網羅するサービスを実現。
これだけのデバイスとアプリを一元管理できるのは、さまざまな不動産系IoTデバイスの中でもApartment kitだけ。

「住宅に関するIoTデバイスはバラバラに販売されていることが多かったと思います。しかし、すべてを一式で開発し、それらのすべてを一元管理・操作できるタブレット型ゲートウェイ『セントラルコントローラー』を用意することで、オーナーは迷うことなく、最も完成された状態のフォーマットを購入することができます。」



ロボットホームが目指す、エンジニアによる不動産革命

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すでに6つのIoTデバイスと、管理会社向け、オーナー向けのアプリケーション(※)を開発しているロボットホーム。今後、不動産業界の業務効率化と付加価値提供のために、さらなるシステムの開発を行っています。
※オーナー向けアプリ「Apartment kit for Owner」は2018年1月リリース予定

今開発しているのは、スマート宅配ボックスです。現在検証実験中ですが、宅配BOXに環境センサーを搭載してPM2.5や騒音を計測しデータ化する仕組みを考えています。現状、家賃は立地や間取りで計算されることがほとんどですが、これらの細かな情報をデータ化させることができれば、より入居者の視点に立った家賃推定が行えるはずです。他にも、ベランダの柵の上の圧力を感知して、侵入者が来た可能性をスマートフォンなどに通知するバルコニーセキュリティーの開発も進めています。

住まいや業界のあり方を一新してしまうようなサービスの数々。ユーザーに与える影響が大きい分、エンジニアとしてもやりがいを持って取り組むことができると松園さん。
最後に、エンジニアとしてApartment kitの開発に携わることの魅力やおもしろさについて伺いました。

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エンジニアとしてこのプロジェクトに関わることの最大の魅力は、『エンジニアが産業革命を起こせる可能性がある』ということだと思います。例えば、18世紀後半のイギリスの産業革命では、マシンの登場により、これまで知識や匠の技が必要だったものづくりを大量生産で行えるようになりました。それにより、製品の数が増え、価格が安くなることで、今まで入手できなかった人がそれを手にすることができるようになりました。このように、産業革命では『新規プレイヤーの参入』という現象が起こります。日本の不動産業界は、今まさにその時だと思うんです。僕らがエンジニアを採用するときの基準は、ただ『プログラムを書くのが好き』という人ではなく、『ビジネスチェンジをするんだ』という気持ちを持っている人かどうかということ。これからもチーム一丸となって高いマインドで挑戦を続けていきたいです。

AIやIoTが注目を集める現在。デジタル化が遅れる不動産業界においても、抜本的なモデルチェンジを行う準備は整っています。

その先頭に立つのは、入居者・管理会社・オーナーそれぞれに大きなメリットをもたらすApartment kitなのではないでしょうか?
不動産業界にテクノロジーで革新を」ロボットホームが掲げるコンセプトの実現は、着実に近づいています。

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