VRは現実を超える?株式会社アーティフィスでバーチャルリアリティを体感!

VR(バーチャルリアリティ)というテクノロジーをご存知でしょうか?
日本語で仮想現実と呼ばれるこのテクノロジーは、時間や空間を超えて、あらゆる体験を私たちに届ける夢のような技術です。

最近では、ゲームやアトラクション、企業のブランディングや商品プロモーションなど、VRが利用される場面も増えており、次々と新しいデバイスやアプリが生まれています。

株式会社アーティフィスは、「夢物語を現実に」という理念の下、iOS/AndroidやVR専用ゴーグル※向けのアプリを開発する企業。
VRの他、AR(拡張現実)や3DCGなど、さまざま技術を駆使して、ワクワクするような体験を作り出しています。

※VR専用ゴーグル
VRを楽しむための専用ゴーグル。ディスプレイ、立体視レンズ、頭の傾きや位置を確認するセンサーなどが搭載されている。

ここでは、プログラマーのよしださまに、開発現場の裏話やこの業界で働くことの魅力を、代表取締役の長野年起さまにVRの可能性について伺いました!



Unity、ジャイロ、360°VR……システムと技術を使いこなす開発現場

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今年で入社3年目というよしださん、アーティフィスに入社して以来、さまざまな開発に携わってきたといいます。
普段の開発では、Unityと呼ばれる開発エンジンを利用することが多いとのこと。

Unityとは、iOS、Android、Windowsなど、OSに合わせてプログラムを出力できる結合型の開発エンジンで、3Dモデル(立体をコンピューターで表示するときのデータ)を動かしたり表示させたりできる、開発になくてはならないもの。

よしださんが開発した、《木村カエラ 360°VRライブ at 下北沢SHELTER / MITAI KIKITAI UTAITAI》※も、Unityで作られたアプリ。
ユーザーにライブの臨場感を味わってもらうために、視点を変化させるジャイロセンサー※を調整するなど、いくつかの課題をクリアしながら約1ヶ月で完成にこぎつけたといいます。
この開発の中で、特に難しかったのが、iOS/Android両方で動かせるようにプログラムを微調整することだったとよしださん。

※ジャイロセンサー
回転や向きの変化を検知するセンサー。スマートフォン、ゲーム機器、デジタルカメラ、カーナビなどにも搭載されている。

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Unityを使えば、それぞれのOSに合わせて簡単にプログラムを出力することができます。ですが、そのままだとどうしても、OSによって動きに違いがでてしまうんですよ。だから、出力したあとにプログラムを微調整して、OSごとに最適化していきました」。

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※木村カエラ 360°VRライブ at 下北沢SHELTER / MITAI KIKITAI UTAITAI
木村カエラが2015年6月23日に東京:下北沢SHELTERでおこなった、200人限定のプレミアライブの模様を堪能できる360°動画アプリ。ライブハウス後方ど真ん中から観ているような疑似体験ができる。配信はすでに終了。

開発エンジンとプログラマーの知識・技術によって作り上げられていくアプリ。
プロジェクトごとに、問題や課題が表れるため、どの開発も一筋縄ではいきません。
マニュアルにない設定項目であったり、マニュアルのサンプルプログラムが間違っていたり、何らかの障害が開発を妨げてしまうそう。
プログラムやシステムの調整を繰り返しながら、数ヶ月程度の頻度でひとつのプロジェクトが完了するといいます。

現在はiOS/Android向けの開発が中心ですが、将来的にはVRゴーグル専用アプリを作りたいとよしださん。
リアルでは実現不可能な体験」を実現するVRとは、どのようなものなのか?
よしださんも開発に携わったというVRを、実際に体験させていただくことができました!



リアルを超える「とんでも体験」をバーチャルリアリティで!

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今回取材班が体感させていただいたのは「ジェットコースター」と「地蔵」の2つ。
まずはジェットコースターから体感させていただきました!

HTC VIVEというVR専用ゴーグルを装着!この時点で完全に視界は遮られ、目の前に広がるのはバーチャルリアリティの世界。

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パソコンに映し出されている画面が、ゴーグルの内部で映されている映像。
パソコンで見ると、わかりにくいものの、ゴーグルで体験するととんでもない臨場感。
ジャイロセンサーが顔の傾きを感知するため、自分の動きと映像がシンクロ、ジェットコースターに乗っているときの視点・感覚がイスに座りながら再現されます。

さらに、ヘッドフォンから映像とシンクロした音が流れ、臨場感が倍増。
急遽VRを体感させてもらえることになった取材班のカメラマンは、本当にジェットコースターに乗っているかのように「うわぁ」「きゃあああ」と、叫び声を上げていました!

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続いて、高層マンションに地蔵が現れるこちらのVR。
テレビ番組向けに、短期間で作成したとのことですが、それを感じさせない完成度の高さと、地蔵が現れるシュールな演出。

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ユーザーは高層マンションの頂上に立っており、センサーに反応するステッキを地蔵に押し付けると、移動させたり、下に落としたりすることができます。

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ゴーグルから見える風景。
ヘッドフォンからは「ひゅーひゅー」と、風切音が聞こえ、バーチャルだとわかっていても、思わず尻込みする風景。

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ビルのふちから真下を見下ろし、思わず足がすくむ取材班の女性。
リアリティがありすぎて、少しずつしか前に進むことができません。足を一歩踏み外すと真下に急降下!「きゃあぁ!」と、ここでも叫び声が室内に鳴り響きました。

代表の長野さんによると「会社に来てくれた人にはもれなく、VRを体験してもらっている」とのこと。
体験した人のほとんどが、VRの臨場感に、驚いたり、叫んだり、最高のリアクションを返してくれるといいます。

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現実世界では物理的に無理なことでも、バーチャルでは実現可能。
シューティングとジェットコースターを合わせたVRをやってみたいですね。
それを複数人で対戦できるようにしたら、映画の世界に入り込んだような体験を、気軽に味わえるようになるかもしれません
」とよしださん。

予想を越える臨場感、リアリティに、驚きを隠せない取材班。
これがより作り込まれたコンテンツになったら……今後、ゲーム、映画、テーマパークなど、エンターテイメント業界に大きなインパクトを与えることになるでしょう。



追い求めるのは「夢物語を現実に」

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▲オフィス内には、プラモデルやオブジェ、人形など、ところどころに遊び心に溢れた小物が置かれている。

バーチャルだとわかっていても、思わず腰を抜かしてしまうような迫力。
ソフト・ハードどちらも進化したことでVRの可能性が広がったと代表の長野さん。
同じVRの中でもハイエンドとローエンドという2つのジャンルがあり、ジャンルによって用途が若干変わってくるといいます。

ハイエンドは、4DシアターのようにVRの映像と連動してイスが揺れたりする大掛かりな仕組み。ローエンドはスマホアプリで体感できる身近さが特徴の仕組み。ハイエンドは、映画館とかテーマパークで使われるようなエンターテイメント性の高いもの。ローエンドはばら撒き型で、身近にVRの魅力を感じることができるものです。また、今後はマンション販売などでも活躍するのではないかと言われています」。

アーティフィスでは、医療現場で使えるVR開発を行っている他、伝統工芸の職人さんの技術を体感できるアプリなど、VRを使った社会貢献にも取り組んでいます。
また、大学と連携して入力センサーの開発を行うなど、技術の発展にも積極的。

私たちは『夢物語を現実に』という理念の下、さまざまな開発を行っています。
VRやARの開発も夢物語を現実にするツールのひとつとして捉えていて、技術に縛られずにどんどん新しいことに取り組んでいきたいと思っています
」。

最先端の技術を駆使したバーチャルの世界は、現実を超える驚きと興奮を私たちに与えてくれます。
ビルから飛び降りる、都会の街なかでジェットコースターに乗るなど、リアルよりもスリリングな体験が、VRによってすでに実現しています。

さまざまな業界に激震を与える、革新的なアプリ・サービスへの挑戦はまだまだ始まったばかり。
どのような技術がどのような体験を可能にするのか?アーティフィスさまの挑戦から、今後も目が離せません!

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