プロダクト

アプリ上で対面販売!BASEライブが創るショップとユーザーに優しい世界

Webサイトやスマートフォンアプリで、ライブ配信をしながら商品販売が行える「ライブコマース」。実店舗での買い物のように、買い手と売り手がコミュニケーションをとりながら商品を購入できる点が魅力のサービスです。

国内最大級の人気ショッピングアプリ「BASE」も、2017年9月20日より「BASEライブ」をリリースしました。利用開始から約1か月しか経っていないにもかかわらず、数多くのユーザーを惹きつけています。

そのBASEライブの開発を支えているのが、プロダクトマネージャーの神宮司誠仁さん(写真右)と、エンジニアの右京和馬さん(写真左)、川口将貴さん(写真中央)。彼らに、ライブコマースが実現する新たなネットショッピングの可能性について話を聞きました。

商品の魅力を伝えるため、“画質の良さ”には徹底的にこだわった

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――現在、多くの企業がライブコマースに参入していますよね。なぜ、ここまでライブ配信サービスが普及したのだと思いますか?

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神宮司:通信環境が良くなったことや、スマートフォン・パソコンの性能向上によって、動画視聴が手軽にできるようになったのが一番の要因だと思います。

また最近では、FacebookやInstagramなどのSNSでもライブ配信が可能になりました。それによってライブ配信自体が一般的な存在になってきているので、参入のハードルが下がったのではないかと思います。

――9月にリリースされたBASEライブですが、具体的にはどのようなライブ動画を配信していますか?

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神宮司:BASEライブの特徴は、BASEに出店してくださっているショップオーナーが、制作過程や商品紹介などをライブ配信していることです。動画を使うことで、商品の魅力がより伝わりやすくなります。

――BASEライブの開発で、特に注力したのはどのような点ですか?

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右京:Eコマースというサービスの性質上、“画質の良さ”には特にこだわりました。

一般的なライブ配信サービスの場合、多少画質が悪くてもタイムラグ(遅延)が少なければ大丈夫です。一方BASEライブの場合は、画質が悪いと商品の魅力が伝わりづらくなってしまいます。

例えば、ショップオーナーが制作風景を配信していても、手元がよく見えなかったら視聴者側には何をしているのかよくわかりません。洋服を紹介している最中に、「縫い目を見せてください」と視聴者がコメントして、カメラを洋服に寄せたとしても、画質が荒ければ何も伝えられないので。

ユーザーに商品の魅力を伝えるために、細かい部分まではっきり見せてあげることが重要だと思っています。

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▲BASEライブの配信中の様子。ユーザーのコメントやハートスタンプ、商品の閲覧情報などが動画上に流れる。商品ができていく過程は、見ているだけでワクワクする。

目指したのは、“対面販売”のような心地よさ

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――商品の購入に結びつきやすくするため、どんな工夫をしましたか?

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川口:できる限り“対面販売”の感覚に近づくように機能を実装しました。

――具体的には、どのような機能を?

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川口:ライブ配信中に他の視聴者が商品を閲覧した情報や、購入した情報が流れるようにしました。他の人がどんな商品を閲覧・購入しているかを知ると、商品に興味が湧きやすくなると思うので。

また、「購入しました」というお知らせがライブ中に流れると、ショップのオーナーも喜んで「ありがとうございます」とお礼を言うことが多いんですよ。

そうすると、視聴者とオーナーにリアルタイムのコミュニケーションが生まれて、対面販売のような感覚を味わえるんです。

――たしかに販売者とやりとりをしながら商品を購入する感覚は、実店舗でのショッピングに近いですね! 楽しそうです。

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川口:その店舗のファンであれば、オーナーから直接「ありがとう」と言ってもらえるのは嬉しいですし、「また買おうかな」というモチベーションに繋がりますよね。

――オーナーと視聴者の両方が嬉しい気持ちになれる機能なんですね。ほかにもこだわった点はありますか?

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川口:コメントと同様、ライブ配信中に視聴者が配信者に向けて「ハートのスタンプ」を送ることができるのですが、これをカラフルにしました(笑)。スタンプの動きも工夫していて、回ったり揺れたりと可愛らしい動きをさせているんです。

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神宮司:先ほどの「商品を購入しました」というお知らせもそうなんですが、このハートスタンプには“ライブ配信を盛り上げる”という役割があります。

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▲BASE社内には、BASE上で出品されている商品の一部が並べられている。

――ライブ配信を盛り上げる、ですか。なぜそのような機能を開発したのでしょうか?

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神宮司:ショップオーナーに配信し続けてもらうためには、どうすればモチベーションを維持できるか、が課題だったからです。もし視聴者からのリアクションが何もなければ、一方的に話しているだけで反応もわからず配信をやめてしまうのではと懸念しました。

そこで、ショップオーナーが楽しみながらライブ配信できるような環境を作るため、できる限り視聴者からのリアクションを得られるようにしていこうと考えたんです。

ハートスタンプの色や動きにこだわったのも、スタンプを送られたショップオーナーがきっと楽しめるだろうと考えたからです。

――BASEライブのサービス開始から約1か月が経ちましたが、実際にショップの売上に効果はありましたか?

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神宮司:ありました! 売上はもちろん、露出が増えたことによって、フォロワー数(※)が増えたショップも多いですね。

※…BASEのアプリには、ユーザーがお気に入りの店舗をフォローできる仕組みがある

――ライブ配信のなかでも、特にどのようなコンテンツが人気ですか?

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神宮司:配信者が職人さんご自身で、自ら制作した商品を販売しているショップは、作っている過程をコンテンツとして配信できるので、特に好評ですね。

制作している様子はもちろん、制作意図やこだわっているポイントも一緒に伝えることで、視聴者にも商品の魅力が伝わり、ファンになるケースが多い。ひとつのものが出来上がっていく過程って、見ているだけでも楽しいんですよね。

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川口:毎日のように雑貨を制作しているショップオーナーからすると、当たり前の日常かもしれません。でも、何も知らない人が見ると本当に楽しいですし、魅力的なコンテンツになるんです。

ショップもユーザーも心地よい「優しい世界」を創りたい

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――さらに多くのショップオーナーにライブ配信を利用してもらうには、今後どのような工夫が必要だと考えていますか?

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神宮司:ライブ配信を、もっと多くのショップオーナーにとって気軽にできるものにしていきたいです。

まだまだ、「動画を撮るのって難しそう」とか「恥ずかしい」と思っている方が多い。でも、ライブ配信は商品動画のように編集する必要がないので、気軽にユーザーとのコミュニケーションが取れ、メリットの多い手法なんです。

――ライブ配信のハードルを下げるために、どんな施策を準備していますか?

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川口:ショップオーナが安心して配信できる環境をつくることが重要なので、例えば、視聴者から著しく不適切なコメントが流れないような体制を整備しています。具体的には、そうしたコメントをシステムで検知できるような仕組みを開発しているんです。

テクノロジーを用いてBASEライブを“安心して配信できる場所”にしていくことで、多くの方が使い続けてくれると考えています。

――これから、BASEライブをどのように育てていきたいですか?

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右京:ショップとユーザーの間に「優しい世界」を創りたいです。

両者にコミュニケーションが生まれ、長く続けていきたいと思えるような空間。まるで街の中にあるカフェのように「このお客さんが来てくれるから、今後も続けていこうかな」とショップオーナーに思ってもらえるような世界を創っていきたいですね。

――そこにいる誰もが心地よく感じられるような優しい世界。とても素敵ですね。今回はありがとうございました!

取材協力:BASE株式会社

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