オモシロ

「考え方」を考えられる人に!ビジネスマンこそ知っておきたい、ITエンジニアの論理的思考法・ロジックツリー

「脳みそが疲れた」とSIerで働く友人がある日つぶやきました。物理的に動かせない臓器がどうしたら疲れるのか?理由をたずねてみたところ、客先のプレゼンで経営者にボコボコに論破されたとのこと。なるほど、たしかにロジックを話し合うのに必要なのは脳みその力です。

年齢を重ねて身につく知識や経験、または勘所とはちがい、意識しなければ鍛えられない思考する力。問題が起きたときにまずなにから考えはじめればいいのか?「考え方」そのものを考えるその基礎になるのがロジカルシンキングです。

コンサルタントやITエンジニアといった、論理的思考力が求められる人たちは日頃からこうした思考法をもとに最短ルートの解決策を導き出します。今回は、思考の過程を可視化する初心者にもわかりやすい手法・ロジックツリーの基礎をご紹介します。

「WHYとHOW」まずはWHY(なぜ)を深掘りすると、論理思考は身につきやすい

ロジックツリーは、はじめに設定した問題をその原因へと要素分解を深掘りしていくトップダウンのアプローチが基本です。ツリーというぐらいですから、木の幹(問題)につながる枝葉(原因)を1つひとつ展開していくことになります。

いま抱えている問題をどうしたいかによって2種類のツリーを使い分けます。1つめは原因追究型の「WHYツリー」です。起きている問題の真の原因を明らかにするためのロジックツリーであり「WHY?(なぜ)」の問いをマインドマップで可視化していくことで、根本的な原因を見つけやすくします。

そして2つめが目的を実現するための解決策を追及する解決策追求型「HOWツリー」です。実現したい目的に対しての具体的な施策を生み出すためのロジックツリーであり「HOW?(どのようにするのか)」の問いで思考のツリーを作っていくことで、解決のために必要な行動を導き出します。

今回は、あらゆるビジネス課題に対応できる原因追究型「WHYツリー」を中心に、「論理思考」を育むための方法をわかりやすく紹介します。

WHYのブレイクダウンで固定観念から解放されよう

では1つめにあげた「WHYツリー」を使って、『書店主催の作家によるトークイベントの集客数が伸び悩んでいる』ことを事例に考えていきましょう。

ツリーの構築手順

イシュー(課題):作家によるトークイベントの集客数が伸びない

ここからは決めた課題に対して「なぜ?」になる要素を列挙していきます。固定観念から抜け出すきっかけにもなるので可能な限り深掘りしていきましょう。

WHY?:大きく分類した要素を各々に深掘りしていく

1.集客ターゲット層に届いていない→なぜ?→宣伝数が少ない→なぜ?→広告費が高いために2つの媒体で訴求できていない
2.イベントのプログラムが魅力的ではない→なぜ?→募集ページに詳しいプログラム内容を記載していない→なぜ?→登壇者の調整が遅れている
3.集客力がない→なぜ?→競合イベントの開催がある→なぜ?→金曜夜はイベント開催数が最多である

ここで注意したいのは、次の「なぜ?」を深めるときに左右の因果関係が成立しているかどうかです。ロジックツリーを作る際には、一番最初の切り口をどのように設定するかを時間をかけて慎重に決めるようにしましょう。あくまでも目的は原因の追求であることを念頭に起き、分析の深度を上げていくことができなければ、ただの思考整理になってしまいます。

▲上記の思考経過を記入していくと、このようになります。

▲上記の思考経過を記入していくと、このようになります。

上手にロジックツリーを進めていくコツは、煮詰まったら一旦寝かせて第三者のフィードバックをもらうことです。自問自答をやっていると気付かないうちに考えが堂々巡りしているケースがあります。第三者にチェックしてもらうときには最初のツリーを重点的に分析すると、1つプロセスが抜け落ちていたということに気付けるはずです。

難しい論理的思考法も、エンジニアから学ぶとわかりやすい

今回ご紹介したロジックツリーが、ビジネスシーンで役立つことがよくわかりました。その理由として最もよく言われているのが、紙とペンさえあればいつでもどこでも論理的思考ができるということ。

また、問題発生の連続である仕事人生において、整理・分析・アクションの3ステップが含まれるロジックツリーは論理的思考法を学ぶのにも最適。エンジニアが普段から行っている仕事の中には、さまざまな有益な情報があり、それを気軽にビジネスに取り入れられるところもまたひとつのメリットではないでしょうか。

(執筆:小田直美)

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