オモシロ

【キニレポ!】 “あたらしい読書”で理解を深めよ

※この「キニレポ!」は、“気になるテック系イベント”に参加して、ざっくりと概要をまとめてレポートしていく企画です。



こんにちは、レポーターのマサです。

皆さん、普段から読書はしていますでしょうか?「一度読んだだけではなかなか理解できない」と、何度も読み返すこともあるかも知れませんよね。

そんななか、「理解が深まる!」と評判の“あたらしい読書”のイベントがあるということで取材をしてきました。

その“あたらしい読書”というのが『ペア読書会』というもの。2月中旬に池袋のジュンク堂書店で開催された『ペア読書会』の様子を、今回はお届けしてまいります。


『ペア読書会』とは

まず、この『ペア読書会』を主催しているのは誰かというと、「honto」さん。

「honto」さんというのは、ネット書店(本の通販ストア、電子書籍ストア)と、丸善、ジュンク堂書店、文教堂、啓林堂書店などのリアル書店を連携させたハイブリッド型総合書店です。

『ペア読書会』では課題図書が設定され、同じ本をみんなで読むことになるわけですが、今回のイベントでの課題図書は、前回も記事でご紹介した『畳み人という選択』(プレジデント社)でした。


実はこのイベント当日はまだ『畳み人という選択』は発売前。
書店に並ぶ前のできたての本を使って読書会をするという、なんとも珍しい回になったようです。

この日、会場であるジュンク堂書店池袋本店4Fにある「MJ BOOK CAFE」には、「『ペア読書会』を経験してみたい」と男女24名が集まりました。


それにしても、まだ誰も読んだことがない本の「読書会」というのはどういうことなのでしょうか。こんなに大勢で集まって読書をして「理解が深まる」というのは本当なのでしょうか。

はじまる前から興味が高まっていきます。

さて、時間がやってきていよいよスタート。はじめに、hontoのスタッフさんからこの『ペア読書会』のルールについて以下のように説明がありました。

・各自、同じ本を用意します
・各自30分間、静かに読みます
・その後、読んだことについてディスカッションしていきます



用意する「同じ本」として、今回は発売前の『畳み人という選択』が配られましたが、さらに冒頭ではなんと著者である設楽悠介さんご本人が登場。

この本が「どのような本なのか」を著者が解説する、という贅沢な時間も設けられました。


著者本人から書籍の説明も聞き、いよいよ個別の読書タイムがスタート。

30分間、静かな時間が流れます。最初のページからテンポよく読んでいく人や、目次をざっと眺めてから気になるページに飛んで読み始める人など、皆さん思い思いの読み方で読み進めていきました。


皆さんが読んでいる間に、今回の課題図書である『畳み人という選択』という本の概要や目次を紹介していきましょう。

本のコンセプトや具体的な事例などは前回の記事でも書いていますが、改めて『畳み人』について簡単に説明すると……

『畳み人』というのは、広げられたビジネスアイデアの大風呂敷をきれいに畳んでいく、つまり仕事を着実に遂行していくプロフェッショナルということです。

そんな仕事のプロになるため「何をすべきか」が書いてあるのが本書というわけです。

第1章◆畳み人が求められている理由

・畳み人はAI時代にこそ需要が高まる存在
・畳み人は仕事でモテる/ほか

第2章◆畳み人の仕事術

・広げ人のアイデアをはじめは一緒に面白がれ
・アイデアの共犯者になって、軌道修正できるポジションを取れ/ほか

第3章◆畳み人のチームビルドとマネジメント術

・仲間を集める時は、スペックより「伸びしろ」を最優先に考えよ
・広げ人の熱量の伝道師であり、翻訳者であれ/ほか

第4章◆畳み人になるための仕事の基礎

・報告や説明にはくどいくらい主語をつけよ
・会議は20分もあれば十分/ほか

第5章◆畳み人こそ最高の広げ人になれる



目次を眺めていると、これからの“AI時代”において需要が高まっていく存在こそがこの『畳み人』ではないかと感じさせられます。チームを作ってマネジメントをするとか、仕事の基礎レベルを上げていきたい人にはうってつけの本なのではないでしょうか。

大風呂敷を広げる人を見ていると、アイデアを出しまくったり、バリバリ動いて活躍していて非常に華やかで憧れる部分もあるでしょう。しかし、そういった人でも人が見ていないところでは地道な努力をしていたり、積み重ねてきた苦労があったりするものです。

第5章で「畳み人こそ最高の広げ人になれる」とあるように、まずは『畳み人』としてしっかりと基礎を築き上げ、そこから風呂敷を広げて華々しく活躍していったり、やりたい仕事を獲得していったりするものなのだなと思います。


読書後のディスカッションによる効果

さて、30分の読書タイムが終わると、今度はディスカッションです。『ペア読書』ですから、まさに隣同士でペアになり、読書をして印象に残った部分や感じたことを語り合います。

静かな時間から一転、活発な話し合いが繰り広げられていきました。


ペアでのディスカッションを終えたら、今度はテーブル別のグループ毎にどんな意見が出たのかを共有していきます。

その際、今回は特別に著者本人も各テーブルをまわって、補足をしたり質問を受けたりしていきました。


近くに立って皆さんの話に耳を傾けていると、「自分がやっている仕事が『畳み人』であると言語化されていて嬉しい。この道をきわめていこうと強く感じた」とか、「ふと疑問に思ったことでも目の前に著者がいるのですぐに聞けて感動した」などと前向きな感想が聞こえてきました。

また、この本では各章の間にコラムがあって、著者の設楽悠介さんがいくつもの肩書きで仕事をする現在の状態に至るまでの物語が書かれているのですが、その物語を興味深く読みこんで本人に質問をされている方もいらっしゃいました。


ディスカッションの時間も終盤に差し掛かるなか皆さんの様子や話を伺っていると、だんだんと『ペア読書』のすごさが分かってきました。

やはり、「30分後にディスカッションする」ということを前提として読書をスタートしているせいか、皆さん集中して読書をされていました。「全員が集中している」という環境も、さらに効果的なのだと思います。

1人で漫然と読書をするよりも、おそらく内容が格段とインプットされやすくなっているのではないでしょうか。

また、読書というインプットをした直後、すぐに周囲と対話をしていくことで、さらに理解が深まっているようにも見受けられました。短時間ながらも周囲の人と理解し合っていたり、顔を見ながら活発なディスカッションをしたりする様子はとても楽しそうでもありました。

現代はどうしても情報があふれる時代なのでネット上で“速いコミュニケーション”をとってしまいがちですが、じっくり読書をし、じっくり話し合う機会も必要なのではないかと考えさせられました。

今後、近所で『ペア読書』が開催される機会があれば、ぜひ参加してみたいものですね。


読書会やアプリで気軽に「アウトプット」を

そうは言ってもなかなか『ペア読書』をする機会が取れない、近所で開催していない、という方もいるでしょう。その場合、意識的に「アウトプットをする機会」を作ると良いのではないかと思います。

ただ本を読んで「ああ、面白かった~」で終わるのではなく、例えば“面白かったところを手帳やノートに書き留めてみる”というのも一つのアウトプットです。

今回のイベントでもそのような話があり、最後には“本の口コミ投稿サービス”について説明がありました。それが、ブックコミュニティアプリ『Booket(ブーケ)』です。


このアプリを使うと、TwitterやInstagramに投稿するような気軽な感覚で「読んだ本のクチコミ」を投稿することができるのだそうです。“読んだ人”を軸に本を探せるので、“自分の課題に沿った人がオススメする本”が簡単に探せそうです。

『Booket(ブーケ)』
https://apps.apple.com/jp/app/booket/id1478230578


ディスカッションを前提とした読書をしたり、こういったアプリに投稿することを意識した読書をするなどして「インプット」と「アウトプット」を繰り返すことが効果的な読書のポイントではないかと思いました。

皆さんも、最初の一歩としてまずは熱いディスカッションが繰り広げられていた『畳み人という選択』を読んでみてはいかがでしょうか。そして、周囲の人と感想を言い合ったり、「Booket」に口コミを書いてみたりすると、「理解が深まる読書」が体感できるかも知れません。


それではまた!


取材+文:プラスドライブ

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