ヒト

総額1億円を超える最先端機材を装備!モノづくりを強力サポートするデジタル工房「Maker’s」

株式会社コムネットが運営する「Maker’s」は、レーザー加工機・3Dプリンター・CNCルーターを始めとする総額1億円を超える最新鋭機材を揃えるデジタル工房。

個人、法人問わず、モノづくりに関わるすべての人をサポートするさまざまな設備を整えています。

2013年のオープンから今年で4年を迎え、今年10月には運営元であるコムネット株式会社が新自社ビルをオープン。ビル内の2階にあるMaker’sも規模を拡大し、より多くの方々に利用してもらえる工房へと進化しました。

日本最大級の規模と最先端の機材が置かれ、インストラクターから機材の使い方を丁寧に学べるなど、充実したサービスが魅力。運営元であるコムネット株式会社は、どのような理由でMaker’sをはじめたのでしょうか?




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▲五十嵐晃治さん




株式会社コムネット / Maker’s代表、五十嵐晃治さんに、Maker’sの魅力、そしてこの工房に込めた想いについて伺いました。




最先端の機材が揃う! モノづくりのデジタル工房・Maker’sとは?


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※木工用のレーザーで作った看板。繊細で複雑な線が印象的な作品。




コムネット株式会社は、設計用CADソフトを開発するソフトウェア開発会社として1991年に設立。
主力製品であるレーザー加工機を販売するハードウェア事業、CADソフトやイラストレーターモジュールを開発するソフト開発事業の2つの柱で、日本のものづくりを強力にサポートしています。
レーザー加工機の販売では国内トップ。また世界的なトップブランドであるGCC社、SEI社のマシン販売では、販売台数世界一を達成するなど、業界では知る人ぞ知る企業として名を馳せています。

自社ビルの2階に位置するMaker‘sには、総額1億円を超える機材を完備。
フロアの広さは約500平米。レーザー室、塗装室、木工室の他、共有の作業スペースが設けられており、多種多様なモノづくりを複数人で同時に行えます。




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▲自社ビルのロビーに置かれた会員の方々の作品。




会員には、大手製造メーカーに所属する方々も含まれており、製品の開発や試作品の開発を行っているとのこと。Maker’s工房とはどのようなものか?まずは、10月10日に建て替えを行ったばかりだというMaker’sの設備やマシンをご紹介します。




3つの「できる」を実現する工房「Maker’s」


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▲MTGや会議で自由に利用できる会議室とアイデア出しやマシン業務以外の作業に使える個室。




2階のエレベーターを降りるとまず見えてくるのが会議室と個別のワークスペース。MTGや初心者向けの講習などに利用しています。また、作業中の休憩やブレストに利用する方も多いとのこと。




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▲最先端UVプリンターRolandの「VersaUV」


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▲国内シェアトップのレーザー加工機。「GCCレーザープロ」




ワークスペースに入ると、素人には見慣れない大型のマシンが目に入ります。1台数十万~数千万まで、バリエーション豊かなラインナップが、初心者からプロまでさまざまな層に求められる所以です。




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▲高精細3Dプリンターと3Dクリスタルレーザー加工機




こちらは複雑・繊細な形状を正確に造形するキーエンスの3Dプリンターとクリスタルを加工する3Dクリスタルレーザー。紙・木材・樹脂の他、特殊な素材のモノづくりにも対応するマシンを揃えているのが特長で、この他、金属加工用のレーザー加工機も常備しています。




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▲CNCルーター「ROC AvantGarde」




こちらは、CNCルーターと呼ばれるマシン。アルミ複合板・アクリル・木材など、レーザーでは切削しにくい素材に適しています。刃部分の交換や素材を貫通させない掘り下げ加工など、多様な加工方法を試せるのが特長。レーザーとはまた違った良さを持つ加工機です。




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▲各部屋に置かれた作業用テーブル。広々としたスペースで作業が行える。




デジタル加工機の3種の神器である「レーザー加工機・CNCルーター・3Dプリンター」はもちろん、UVプリンターや金属加工機など、幅広い業界のモノづくりに対応するマシンを導入。クリエイター達の多様な要望に応えられる体制を整えています。

「前回の工房からこちらに変わって、マシン・作業スペース・設備それぞれがパワーアップしました。あらゆる業界のモノづくりに対応できるマシンや設備を導入したのはもちろん、作業スペースを大きく設け、作業を快適に行っていただけるようになりました。また、パソコンが使える部屋には、2DCAD・イラストレーターなどソフトウェアを使ったものづくりが行えます。マシン・ソフトウェア・スペース、これら3つのものづくりをワンフロアで行えるのがMaker’sの特長ですね」

また、マシンの利用に関してインストラクターから直接指導が受けられる他、定期的に初心者向けの講習も行っているとのこと。日本のデジタル工房でインストラクターがいるのはMaker’sだけ。マシンの利用に長けたプロや玄人だけでなく、より多くの人に利用してほしいというMaker’sの姿勢が感じられます。

さらに、1階のショールームには1億円を超える大規模なマシンが置かれており、お客様から請け負った製品の代行制作も行っているとのこと。




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▲1階のショールーム。


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▲イタリアSEI社製紙器パッケージ業界向けフラッグシップモデル「PaperOne 5000」。日本に3台しかないという貴重なマシン。




モノづくりに関わる方々にとって至れりつくせりの設備やサービス。五十嵐さんは、どのような想いを持ってここまでの工房を作り上げたのでしょうか?続いて、Maker’sが生まれたきっかけについて伺いました。




「使いたくても使えない」お客さんのそんな悩みを解消する工房

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レーザー加工機のメーカーが、デジタル工房をオープンしたのはなぜだったのでしょうか?
Maker'sが生まれたきっかけについて五十嵐さんに伺いました。

「レーザー加工機の価格は、もっとも安いもので80万円程度、高いものだと1億5000万円を超えます。営業で全国を巡っている中で、『欲しいけど高くて買えない』『買えないけど、うちの仕事はレーザーが向いていると思う」』といった声をたくさんいただきました。そんな方々が、手軽にマシンを使える環境を作れないかと考えたのが最初です」

お客さんの中には「将来的に購入が可能になれば、コムネットさんから買う」と声をかけてくれた方々もいたとのこと。そこで、五十嵐さんが思いついたのが、最先端のマシンを自由に使える場所を提供すること。

コムネットは、レーザー加工機やソフトウェアの開発と合わせて、海外の製品も取り扱う企業。会社のショールームには、3Dプリンター、CNCルーターが展示されており、これらのマシンを使えば、最先端のデジタル工房ができるのではないかと考えたとのこと。

「ある程度のリソースはすでに会社にあったんです。それらを自由に使える場を提供すれば、お客様にも喜んでいただけますし、我々としても将来的に買っていただけるユーザーさんとお付き合いを続けることができます」と五十嵐さん。

会社にとっては将来の顧客を増やし、お客さんにとっては今の課題の解消になる。お互いにとってメリットがあると考えた五十嵐さんは、コムネットのオフィスを使い、デジタル工房の設立を決めました。




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Maker’sが設立した2013年は、米国ワイヤード誌(最先端のテクノロジーやカルチャーを発信する雑誌)の編集長クリス・アンダーソンが書いた「MAKERS※」という書籍が世界的に大ヒットした年。「21世紀の産業革命がはじまった」と主張するこの本にも後押しされたといいます。

※MAKERS(メイカーズ)
テクノロジーの進歩によって、個人や小規模でのモノづくりが可能になり、モノづくりは大量生産から個人の趣味嗜好に合ったものへと変化すると主張する書籍。

すでに紹介したように、置かれているマシンや設備は充実の一言。一般の方や学校の先生、製造業に携わるプロの方々まで、現在進行系で会員数を伸ばしています。
しかし、現時点ではプロの方々の会員が多く、もっと一般の方々にも使ってもらいたいとのこと。

五十嵐さんは、これからMaker’sをどのような場所へと進化させていくのでしょうか?
最後に、Maker’s今後の展望について伺いました。




日本のモノづくり文化をもっと活発に。Maker’sにかける想い

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Maker’sのこれからについて、モノづくりに携わる人達を今よりももっとサポートしたいと五十嵐さん。
経済的な理由で理想の製品が作れないといった環境を、自分達の事業を通して変えていきたいといいます。

「『モノづくりをはじめたけど、経済的な理由で事業が上手く行かない』という人がやっぱりいるんですね。そういう方々に積極的にデジタル加工機をご利用いただいて、理想的な製品を作り上げ、事業を軌道に乗せられるようにサポートしていきたいですね」

また、日本はモノづくりに長けた国であるのに対して、それをサポートする環境がアメリカに比べるとまだまだ少ないとのこと。プロのクリエイターをサポートするのと合わせて、間口を広げた活動も行いたいといいます。

「アメリカには、会員制の工房『テックショップ』をはじめ、クリエイター向けに開放されているスペースがたくさんあります。それに対して、日本にはハードウェアやソフトウェアが揃った工房がほとんどないといっても過言ではありません。日本の数少ないデジタル工房のひとつとして、より多くの方々に利用してもらえるよう、取り組みを進めていきます」




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今後は、親子で一緒にお子さま用のイスを作るなど、ファミリー向けのイベントも企画していきたいと五十嵐さん。
ファミリーで楽しめるエンターテイメントとして、初心者がモノづくりの魅力に出会える場として、プロが理想を追求する工房として、日本のものづくり文化を活性化するために、Maker’sの挑戦はこれからも続いていきます。

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