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最近よく聞くデザインレビュー、どの段階で実施するの?

機電派遣コラム この記事は約 4 分で読めます。

デザインレビュー(DR)とは、設計審査という意味だけでなく、組織全体で設計計画の質を高めるための討論の場を表します。DRの“デザイン”とは、商品企画から製品設計を経て生産準備、販売サービスに至る各段階の計画内容とそれらを実現させるための施策の検討、“レビュー”は、審査、再検討、振り返りを行うという意味をもちます。DRは、組織によってさまざまな解釈がされますが、ここでは代表的な4つの解釈をご紹介します。

 

製品やシステムの発注者から受ける審査

製品やシステムの発注者が発注仕様書をもとに製品設計や開発段階の問題点とその対策を確認する会議。製品やシステムの受注者が主催します。このタイプのDRは、古くから米国において航空機、宇宙、兵器システムのような複合度の高いシステムの発注者が受注者に義務付けて行われることが多く、日本においても自動車部品の受発注などの大きな契約においてしばしば適用されています。

 

開発プロセスにおける段階的なDR

商品・製品の企画、製品設計、生産準備など、各段階の最終時点で、それらが開発目的と合っているかを確認、承認し次の段階へ進めるDR。開発管理上重要なマイルストーンになる会議であり、会議の目的上、審査、振り返りのニュアンスが強いものです。製品に関わるすべての関係部署が参画し、発注者の要求仕様を満たしているかを確認します。DRの開催前には、要求仕様書のほか、商品企画書、市場調査報告書、要求品質展開表など企画に関係する文書や、品質表、自社他社比較表などをそれぞれの段階で、参加者に事前に配布します。またDR時の討議内容に抜けがないように、予めチェックリストを準備することもあります。

 

ノウハウを最大限活用、あえて問題点を洗い出すDR

商品企画、設計から生産、保守・サービスに至るまでの各設計開発段階の途中において、区切りのよいタイミングで専門家を集め、各段階の設計計画内容の問題点の摘出と対策可否検討を行なう会議。このDRでは、品質、安全性、操作性、コストなど、それぞれの領域の専門家ならびに組織全体のノウハウを活用し、徹底的に問題点を洗い出します。したがって設計計画のアウトプットの質を高める重要な役割を担うDRです。また、設計計算の進め方や試験計画立案方法などについても、問題点や抜けがないかどうかチェックします。

 

設計開発部内で自発的に行うDR

主に設計開発の業務担当者が所属する部内で、非公式に開催される技術検討会です。このDRは、必要に応じて少人数の関係者で適宜開催されます。業務担当者が自発的に部課内の有識者を集めて、設計計画の進捗に応じて適時助言をもらう会議で、早期に問題点を摘出し対策を打つのに非常に有効です。簡単なものでかまわないので、議事録など記録を残すことで、検討事項を次回のDRや、新たなプロジェクトに活かせます。

 

まとめ

発注者によるDR、製品開発の上流工程で行われる各部門のプロによるDR、あえて問題点を洗い出すDR、設計担当者で行うDR。一見DRに時間を取られそうなイメージですが、適切なタイミングで最適なDRを実施することで、開発から販売に至る各プロセスの納期遅れを最小限にとどめられるのです。

 

 

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