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調べてみるとすごく多い、ものづくりの仕事の種類

機電派遣コラム この記事は約 7 分で読めます。

ものづくりの仕事と聞くと、どのような仕事を想像できるでしょうか。今回、ものづくりを語る上で外せない職種を紹介していきたいと思います。様々な分類の仕方があると思いますが、こちらでは7つの職種に分けてご紹介いたしましょう。そして、種類の他にも日本のものづくりが世界でどのような地位にいるのかも併せてご紹介いたします。

 

金属から食品加工まで、数多あるものづくりの種類

ものづくりの職業の例を挙げてみましょう。

金属の製造・加工:金属プレス、溶接工、NC旋盤など
機械の設計・組立:IC生産オペレーター、機械組み立て、精密機械技術者など
繊維・木材の加工:家具、建具、縫製など
食品製造:缶詰・びん詰め・食品製造、和菓子・洋菓子職人など
日用品製造:プラスチック製品成形、貴金属細工、漆器工など
印刷・写真:写真・映像処理オペレーターなど
その他:宇宙開発、化学製品製造オペレーター、電気技術者、生産・品質管理技術者など

いかがでしょうか。ものづくりの分野は思ったより広いと感じる方も多いかもしれません。このように、ものづくりと一言で言ってもその種類は数種類というわけではありません。また、今話題となっているインダストリー4.0やモノのインターネットと言われるIoT、ICTといった新しい風も吹いてきていますので、およそ100くらいまで細分化できそうです。最近のニュースですと、日本初の国産ジェット機や国産ロケットの話題も出てきており、ものづくり業界全体には昔の活況が戻りつつあるようです。このように、いくつもの種類があるものづくり業界は戦後の高度成長期から日本の産業を支えてきたのです。

 

職人系の仕事と機器を使用する仕事

ものづくりの職業を並べてみますと、職人気質を感じさせる仕事と、最新機器を利用した仕事が同じものづくりのカテゴリーに分類されています。いずれも、我が国の産業になくてはならない分野です。
わかりやすく説明するために、同じ金属加工を例にとってご紹介しましょう。先ほどの分け方をもとに分類しますと、職人気質を感じさせる金属絞り加工と最新機器を導入したNC旋盤加工の2つに分けられます。
一つは金属へら絞り加工と呼ばれる技術で、鍋やパラボラアンテナなどを加工します。材料となる金属の円盤を金型とともに回転させて円盤にへらを押し当て、少しずつ変形させていく技術です。加工は人間の感覚によって、職人の手作業で行われます。まさに経験によって培われる技術です。
対して最新技術を使った加工はNC旋盤加工です。材料の金属を回転させて刃物で削ったり、穴をあけたり、溝を切ったりする加工で、回転させるという方法から円柱状のものに限られますが自動車や機械製品など金属部品の多くに用いられます。加工は機械にプログラムすることで行われます。
このように金属加工を一つにとってもプロセスによって分類が異なります。

 

日本が誇る世界シェアの高いものづくり

ご紹介の通り、日本には数多くのものづくりが存在します。そんな数多くあるものづくりの分野ですが、世界的なものづくり大国である日本には世界的にシェアの高い分野がございます。
最近、日の丸家電が元気がないとか、アジア勢の勢いがとどまるところを知らないと言われています。長くものづくりにおいてトップをかけていた日本ですから、現在の状況は決して良いというわけではございません。そんな状況下でも今なお世界でトップのシェアを走っているのがデジタルカメラをはじめとした光学産業です。光学産業とは主にレンズを扱う産業分野で、カメラはもちろんの事、オフィス用複合機や電子顕微鏡などのこちらの分野になります。中でもデジタル一眼レフは、ほぼ日本メーカーの独占状態で、世界シェアを2016年のデータで見てみますと、1位のキャノンが56.2%、2位のニコンが36.7%、3位のリコーイメージングが6.7%と、この3社だけで見てみても99.6%のシェアを誇っているのです。ちなみにキャノンは、この5年間1位を独走中です。新興国のカメラより品質は優れていますし、欧州カメラのように非常に高価というわけではありません。これが世界中で日本のカメラが使われている要因と考えられます。

 

先端技術で他の追随を許さない日本のものづくり

光学技術以外にも日本の先端技術は優れています。他にも挙げてみますと、産業用ロボットの分野は日本が世界一です。最近、産業用ロボットで中コムを集めているのが、茨城県つくば市にあるサイバーダイン社が開発した介護用ロボットスーツ「HAL」です。「HAL」はSFの世界に出てくるようなスーツのようなロボットで、こちらを纏うことによって通常の人間以上の力が発揮できる技術です。実際に今、介護の現場では活躍していまして、脚力が弱くなった方々のアシストであったり、ベッドに移動するための抱き抱えなどに使われています。また、スーパーコンピューターの分野でも日本は活躍しており、理研と筑波大学で開発したスーパーコンピューター「京」は様々な分野の課題を精密にコンピュータシミュレーションできるコンピューターと言われています。名前の由来は1秒間に1京回(10の16乗)の演算性能があるということに由来します。
インフラ周りでも日本の技術は光っており、「海水淡水化プラント」はその名の通り海水を淡水化させるプラントです。この技術は日本国内というより、中東などの砂漠地帯が向先となるでしょう。こちらのプランとでは3.5%の塩分を含んだ海水を0.05%以下にまで脱塩処理できる技術が詰まっており、雨に少ない地域の方に喜ばれる技術です。

 

技術を伝承していくものづくりマイスター制度とは

ものづくりの活性化には政府も一役買っています。皆さんはものづくりマイスター制度というのをご存知でしょうか。ものづくりマイスター制度とは、厚生労働省は建設業、製造業の112職種において、技術の継承や後継者の育成を目的とする制度を作ったのです。高度な技術をもった技術者をものづくりマイスターとして認定し、企業や学校に派遣して技術指導を行うことで、日本の技術をさらに高水準のものにする制度です。ものづくりマイスターに師事を仰ぎたい場合は、厚生労働省のデータベースから探すことができますし、各地域にございます地域技能振興コーナーに行ってスタッフに相談してみるのも良いでしょう。
ものづくりマイスターの実績を見てみますと、認定を受けたものづくりマイスターが約2か月の実施期間に20回の講習を開きます。マイスターはいずれも百戦錬磨の熟練工ですので、若手エンジニアにとって実りのある研修期間となるでしょう。また学校教育の現場にもマイスターは来てくれます。各地の工業高校を中心に技術の伝承に力を入れています。
一時2010年問題などで取りざたされた、熟練技術者の引退問題を解決するのに画期的なシステムだと思います。

 

ものづくりと言っても幅は無限に広がっている

いかがでしたでしょうか。ものづくりの種類は豊富にあり、ものづくりが決して敷居が高いものではなく開かれた分野だということを示しています。そして、それぞれの分野でエンジニアたちが日々己の技術を磨いているのです。ぜひ日本が誇るものづくりに参画してみてはいかがでしょうか。

 

 

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