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デバッグとは?在宅勤務も可能な作業内容と年収相場・初心者や未経験者向けの知識

IT/Web派遣コラム この記事は約 9 分で読めます。

デバッグはプログラミングを学び始めた初心者にとって、最初の関門といえる繊細な作業です。自分でバグの原因を突きとめて修正処理できるようになれば、一人前のプログラマーに近づけるでしょう。

本記事では、デバッグの基本的な知識から具体的な対処法、デバッグ業務に関する求人について解説します。IT技術系業務に関心のある方、転職・派遣を希望している方は、ぜひ参考にしてください。

 

デバッグとは「バグを見つける仕事」のこと

デバッグとは、プログラムや関数における「バグ(bug)」と呼ばれる間違いを発見し、不具合の原因を特定。それらを修正・排除する作業です。「修正」を意味する「fix」と合わせ、バグフィックス(bugfix)と呼ばれることもあります。

デバッグはプログラムの開発や品質向上、正常動作の確保に不可欠な仕事です。最近では修正・排除の作業にとどまらず、バグについての理解を深め、同じ間違いが起きないように対策する一連のプロセスをまとめてデバッグということもあります。

なお「デバック」と呼ばれることもありますが、「バグ(bug)」を「排除する(de)」に由来する言葉であるため「デバッグ」が正しく、「デバック」は誤った表現です。

 

デバッグの主な作業・業務内容

デバッグの主な業務内容は、バグの特定と修正・排除です。具体的には、以下の一連の作業が含まれます。

  1. バグの再現:不具合の検知・報告やログの分析から、バグが再現される状況を特定します
  2. 原因の特定:プログラムのコードや関数を調査し、バグの原因を特定します
  3. バグ修正:発見したバグを修正・排除するために、コードを変更・改修します
  4. テストと検証:コード修正後、プログラムの動作を再度テストし、バグが排除されたことを確認します

実際の業務では、プログラムのテスト検証を担うテスターが、「デバッガ」と呼ばれる支援ツールを使用し、バグの発見および修正作業に取り組むケースが多いです。

テスターはデバッグの計画から、テスト・分析・報告までを担い、根拠のある品質保証、動作確保を目指します。

 

プログラム開発者との違い

デバッグ業務はプログラム開発と密接にかかわるものですが、両者の役割は異なります。プログラム開発者とテストを実施するテスターは、必ずしも同じ技術者とは限りません。

  • プログラム開発者:新しいコードを作成し、機能を開発する役割を担います
  • テスター(デバッガー):既存のコードを分析し、問題を解決する役割を担います

このように、テスターはバグに特化した専門家として、バグの特定と修正に集中することが一般的です。デバッグ・検証サービスを専門に取り扱う会社もあります。

なお、デバッグ業務に取り組むにあたり、必要とされる資格はありません。やる気さえあれば、プログラミング未経験者でも、デバッグ初心者でも、一定期間の勉強を通してデバッグの業務能力を身につけられます。

 

デバッグとテストの違い

デバッグ作業者が「テスター」あるいは「デバッガー」と呼ばれるように、デバッグとテストは同一の言葉と解釈されることもありますが、厳密には両者は異なる作業です。

  • テスト:ソフトウェアの動作を確認し、想定外の動きや不具合を「見つける」作業
  • デバッグ:テストで見つかったバグを特定し「修正する」作業

つまり、デバッグ作業はより具体的な問題解決に焦点が当たります。テストは問題の早期発見に貢献し、プログラムの品質を確保するためにデバッグと連携する関係性です。

 

デバッグのやり方

デバッグは、プログラムや関数のバグを発見し、修正・排除する作業です。実際にはどのような方法でバグを見つけていくのでしょうか?

 

バクを見つけるまでの流れ

バグを発見して修正するまでには、以下のステップを踏んでいきます。

  1. バグの存在を疑う
  2. バグが発生する条件を固定する
  3. 必要な情報を獲得し、分割統治法などによって問題のコード範囲を特定する

この3つのステップはデバッグの基本です。しっかりと覚えておきましょう。

 

バグを見つける具体的な方法

バグを発見する方法は、主に以下の3つです。

  • 目視によるチェック
  • 分割統治法
  • デバッガの活用

 

目視によるチェック

プログラムのコードや動作結果を直接確認する方法です。

デバッガーはソースコードを実際に目で追いながら、エラーをチェックしていきます。また、プログラムの実行中に顕在化した不具合やエラーメッセージを発見し、問題の箇所を特定します。変数の値の確認や動作実行結果の比較など、経験と集中力を駆使してバグを見つけるアプローチです。

式や変数の誤りといった初歩的なミスに対しては、ツールを使う方法よりもこうした原始的な方法のほうが、かえって効率的となる場合も少なくありません。

なお、目視でバグを探す方法を「机上デバッグ」と呼びます。

 

分割統治法

分割統治法とは、そのままでは解決できない大きな問題を小さく分割して、ひとつずつ解決していくことで全体解決を目指す考え方です。つまり、複雑なプログラムを分割して個別部分を検査するアプローチとなります。

デバッガーはプログラムの実行を段階的に進めながら、特定の関数やモジュールに絞って不具合の発見に臨みます。問題があると疑われる部分をより狭い範囲に絞り込み、バグの発見を効率化する。この考え方に基づいたデバッグ手法が、デバッグライト(debug write)やスナップショットです。

これらはプログラム全体ではなく、プログラムの特定部分にデバッグを実行する文を入れて、経過を表示させます。表示された経過を追っていくことで、バグにたどり着くという仕組みです。

 

デバッガの活用

デバッガとは、バグを発見するための専用ソフトウェアを指し、特定のプログラムを実行しながら逐次的にデバッグを推進するツールです。

デバッガーはブレークポイント(デバッグの実行を一時停止する地点)を設定し、プログラムの実行を一時停止させながら変数の値やステップの追跡を繰り返します。デバッガの活用によって、デバッグ業務は劇的に効率化することから、実際の現場でも積極的に用いられています。

 

【java】「eclipse」を使ったデバッグ方法

プログラミング言語「java」を活用したデバッグとして、統合開発環境「eclipse」を用いる手法も有名です。プログラミング初心者にとっては少々難解なアプローチではありますが、この手法を理解しておくことで問題解決策の幅が広がります。

 

統合開発環境「eclipse」の機能

eclipseとは、Eclipse Foundation(元はIBM)によって開発されている統合開発環境(IDE)です。Javaをはじめ、PerlやRubyなど複数の言語に対応しており、以下のような機能を有します。

  • プラグイン
  • デバッグ・ステップ実行
  • バージョン管理システム連携
  • リファクタリング

 

eclipseを使ったデバッグの3ステップ

eclipseを使ったデバッグは、以下の3つのステップで実行します。

  • ブレークポイントを設定する
  • デバッグの実行
  • 変数確認

デバッグの実行を一時停止する地点であるブレークポイントを設定することで、確認したい個所だけをデバッグできます。なお、eclipseではコードの特定の行にブレークポイントを設定できます。

続いて、eclipseのオプション画面の虫のマークをクリックすれば、デバッグが実行されます。最後に、デバッグのパースペクティブ画面右上の変数ビューに表示される変数を確認していく流れです。

 

在宅勤務も可能?デバッグの求人と未経験者バイト

デバッガーの求人情報や未経験者向けのバイトについて、以下の観点から解説します。

  • 雇用形態と年収
  • 在宅勤務は可能か?
  • ゲームテスターになる人もいる
  • 未経験者が身に着けたい必要な知識

 

雇用形態と年収

デバッガーの求人は、正社員や契約社員のほか、派遣スタッフや登録制アルバイトとしてのポジションも豊富です。

派遣スタッフであれば時給1800円以上の案件が多く、年収相場はおおむね360万円~550万円ほどとなるでしょう。

 

在宅勤務は可能か?

デバッグ業務の一部は、在宅勤務として実行されるケースも増えています。実際に一部の企業では在宅勤務を許容しており、自宅など遠隔地からもデバッグ業務に携われます。

ただし、業務内容やセキュリティ要件によっては、オフィス勤務が求められるケースもあります。求人情報を確認することが重要です。

 

ゲームテスターになる人もいる

ゲームテスターは、ゲームのバグを発見し、より快適なゲーム体験をプレイヤーへ提供する仕事です。バグや不具合を見つけるために、実際にゲームをプレイする機会もあります。

ゲーム業界に興味がある方やデバッグの経験を積みたい未経験者にとって、ゲームテスターの求人は魅力的な選択肢となるでしょう。また、ゲーム開発に携わりたいと考えている方は、業界を知る経験の一環として、ゲームテスターから始めるケースも少なくありません。

通常のデバッガーと同様に、ゲームテスターも派遣スタッフやアルバイトなどでの求人は豊富です。ただし、発売前のゲームのテスターには強い守秘義務が課されることから、在宅勤務が認められる案件は多くありません。

 

未経験者が身に着けたい必要な知識

未経験者が身に着けておくべき知識としては、プログラミングの基本や、デバッグツールの取り扱い方が挙げられます。特別に必要な資格などはありません。具体的には、プログラミングの流れや制御構造、変数の扱い方などについて学んでおくと良いでしょう。

また、バグの特定や修正に関するロジックや問題解決能力も必要です。未経験者向けのトレーニングプログラムや研修制度を提供する企業もあるため、育成に積極的な求人案件を探すこともおすすめです。

求人情報をチェックする際は、「未経験者歓迎」や研修制度に関する記載の有無も確認し、自分に合った求人を見つけましょう。

現時点で、どのような求人があるか、実際に見てみることもオススメします。

テスターに必要とされるスキルが具体的に確認できるでしょう。

 

デバッグはプログラミングとデバッガ能力

デバッグは、プログラムに潜むバグを発見することで、プログラムをより良いものにしようとする作業です。

テスターは、プログラム開発者に比べると、年収も少なく、作業も地道になることもありますが、プログラミングの現場では欠かすことのできない、やりがいのある職業です。

デバッグ関連の職業には、ゲーム好きには嬉しいゲームテスターというものもあります。

 

優秀なテスターになるためには、プログラミングの知識はもちろん、データ処理能力やデバッガを正しく扱う能力が必要です。

日頃の勉強を欠かさず、効率よく正確にバグを見つけるための方法を追求していきましょう。

 

まとめ
  • デバッグとは、バグと呼ばれるプログラムや関数の間違いを見つけ、それらを排除する作業のこと
  • printf文を使ったデバッグが基本的な手法
  • デバッグの求人には、通常のデバッガーやゲームテスターなどがある

 

 

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