日本でなぜ不発?ゴーストボタンのメリットとデメリットとは
ゴーストボタンという言葉をご存じでしょうか?
Webデザインの一種で、2015年頃から使用されるようになりました。
日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、海外のサイトでは頻繁に使用されています。
本記事ではWebデザイナーなら知っておきたい、ゴーストボタンの概要とメリット・デメリットをご説明します。
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ゴーストボタンっていったい何?
ゴーストボタンとは、webベージ上で使用する背景が透明または半透明で、文字が枠線に囲まれただけのシンプルなボタンのことをいいます。
一般的に知られる特徴として以下の通りです。
- 基本的には長方形(角が丸まったものもあり)
- グラデーションなどの装飾はない
- 余白をとり、大きめ
「ゴースト」とあるように、そこにはボタンが存在しないかのように、シンプルなデザインとなります。
これまで使っているボタンに比べ、クリック範囲が広いため、画面の真ん中等、目立つ位置に使用されることが多いようです。
なぜ人気?ゴーストボタンのメリット
ゴーストボタンが注目を集めているのはここ3年ほどです。
なぜこれほど人気になっているのでしょうか。
メリットとしては次の2点が挙げられます。
- Webサイトのデザイン全体を邪魔しない
- コーディングが簡単で容易に使用できる
その他理由は複数挙げられるでしょうが、フラットデザインとの親和性の高さが挙げられます。
フラットデザインというシンプルなユーザーインターフェイスに、ゴーストボタンは相性が良いのです。
なぜ日本で未普及?フラットデザインのデメリット
ゴーストボタンは海外では積極的に使用される一方で、日本のWebサイトではなかなか活用されずにきました。
もちろん採用しているWebサイトもいくつもあるのですが、先端であるアメリカに比べればそれほど多くはありません。
この理由としては、ゴーストボタンには次のようなデメリットもあるからだと考えられます。
- 背景と同化し、ボタンの場所を認識しづらい
- 写真やコントラストの強い画像の上でも認識しづらい
ボタンを認識しづらいと言うことは、クリックしてもらえない可能性が高くなるということです。
上記のようなデメリットを考えると、ゴーストボタンの採用にあたっては、Web閲覧に慣れているユーザー等をターゲットとしたページに採用するほうが良いかもしれません。
特徴を把握し、スタイリッシュなページデザインを
ゴーストボタンはそのシンプルさゆえに人気が出てきている一方、シンプルゆえのデメリットもあります。
しかし、余白やフォント、枠線の大きさ等を工夫し、デメリットを解消すればWebサイトのデザインをスタイリッシュで洗練されたイメージへと誘ってくれるでしょう。