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どっちがおすすめ?派遣ITエンジニアと正社員のメリットとデメリットを比較【年収・安定性】

IT/Web派遣コラム この記事は約 11 分で読めます。

近年、IT人材の需要は右肩上がりに高まっています。広がり続ける需給ギャップも深刻化の一途をたどり、2030年には最大で79万人のIT人材不足に陥ると、経済産業省のレポートにて報告されているほどです。

人材不足に伴い、ITエンジニアの働き方の選択肢も増えてきています。その代表例が派遣社員という働き方、派遣ITエンジニアの一般化です。未経験者や30代・40代など中間層を含む多様な人材レイヤーに向けて、ITエンジニアに就業する門戸は広がっています。

一方、働き方の選択肢が増えるにつれて、自分にはどのような働き方が合っているのか、悩んでしまう人も多いでしょう。一部では「派遣エンジニアはやめとけ」との論調も見られるため、雇用形態に応じた特徴を理解することが大切です。

本記事では、IT人材の需要動向とともに、派遣エンジニアとして働くメリットやデメリットを、正社員と比較しながら考察していきます。ITエンジニアとして理想のキャリアを築くためのヒントにしてください。

※本ページでは有期雇用の登録型派遣という形態で働いている人を「派遣社員」と表現しています

高まるITエンジニアの需要、広がるITエンジニアの働き方

経済産業省が発表した参考資料「IT人材育成の状況等について」によると、ビッグデータやIoT、AI、DXといった新しい技術やサービスの登場で、ITの利活用の高度化・多様化はますます進むと予想されており、IT人材に対する需要は中長期的に高まり続けると見込まれ、2030年には最大で79万人の不足に至るとされています。

また、情報セキュリティに対するニーズの高まりなどを勘案すると、業種や業態を問わず、あらゆる事業体にて国内のIT人材は不足すると見られます。

このIT人材の中核をなすのがITエンジニアです。

ITエンジニアの需要の急速な高まりは、働き方の選択肢に大きな広がりをもたらしました。自身のキャリアプランに合わせ、正社員はもちろん、派遣社員やSES、フリーランスなど、さまざまな働き方を任意に選べる環境が整っているのです。

ITエンジニアが選択できる、主要な働き方の名称と定義を下表にまとめました。

 

ITエンジニアの主な働き方

正社員 期間の定めのない労働契約を結び、終身雇用を前提とした雇用形態の働き方。
一般的にはフルタイムで働く社員を指す。
派遣社員 派遣会社と有期あるいは無期の雇用契約を結び、派遣会社が労働者派遣契約を締結する派遣先企業にて勤務する働き方。
契約社員
(有期労働契約の労働者)
労働者と会社との合意のもと、「期間の定めのある労働契約」を結んだ働き方。
SES ITシステムやソフトウェアの開発や運用を担い、技術者の労働あるいはシステムの完成品を提供する委託契約。
「システムエンジニアリングサービス」の略。
パートタイム労働者 アルバイトやパートタイムで働く働き方。
パートタイム労働法で定義されている「短時間労働者」を指し、通常の労働者と比べて1週間の所定労働時間は短い。
個人事業主
(フリーランス)
特定の企業や団体などと雇用契約を結ばず、自ら事業を手がける働き方。
案件ごとにクライアントと業務委託契約や請負契約を結び、「労働者」ではなく「事業主」として扱われる。

 

【正社員と比較】ITエンジニアが派遣社員として働くメリット

続いて、派遣ITエンジニアとして働くメリットを、正社員と比較しながら確認してみましょう。

【派遣ITエンジニアのメリット】

  • キャリア選択の自由度が高く幅広いスキルや知識が身に付く
  • スキルや経験がダイレクトに年収に反映される
  • ワークライフバランスを確保しやすい
  • キャリアコーディネーターやア

キャリア選択の自由度が高く幅広いスキルや知識が身に付く

ITエンジニアが派遣社員として働く最大のメリットは、キャリア選択の自由度の高さにあります。

派遣社員は正社員とは異なり、自身が有するスキルや知識、あるいはこれから習得したい経験値などを考慮したうえで、職場や業務内容を柔軟に選択できます。

さらに、派遣先企業が属する業界を変更すれば、同じ職種であっても未経験の業界の知見を獲得でき、新しいスキルや知識も習得できます。

スキルや経験がダイレクトに年収に反映される

獲得したスキルや経験値が、年収にダイレクトに反映されやすい点も派遣社員のメリットです。

正社員の場合、会社が用意したキャリアの方向性や全社でのバランスが考慮された給与水準に、ある程度縛られてしまうことは避けられません。一方、派遣社員はそうした枠組みの範疇にはおかれないため、給与にはスキルが直接的に反映されるケースが多く、スキルの高い人には相応の年収が用意されます。

ワークライフバランスを確保しやすい

ワークライフバランスのとりやすさも、派遣社員として働くメリットのひとつです。ライフスタイルに合わせ、勤務時間や契約期間、勤務地などを自由に選択できる点は、派遣社員ならでは特徴。柔軟な働き方が実現します。

よりプライベートを充実させるために、残業や休日出勤がない職場を選ぶことも可能であり、年収アップを目的に相応の職場を選択することも可能です。

また、正社員として働く場合、突然の転勤や部署異動を余儀なくされることもあります。一方、派遣社員であれば希望と異なる勤務地や部署への異動を強いられることは原則としてありません。

キャリアコーディネーターやアドバイザーのサポートを得られる

派遣会社によっては、職種や業務内容などに特化したキャリアコーディネーターや、キャリアアドバイザーと呼ばれる人のサポートを受けられることも注目したいところです。

正社員として働くと、上司や先輩が多忙すぎたり、そりが合わなかったりすると、相談をしづらくなるケースが多々あります。一方、派遣社員は仕事上の悩みやキャリアプランに関する相談のプロであるキャリアコーディネーターやキャリアドバイザーに、悩みが生まれたときに気軽に相談できます。

 

【正社員と比較】ITエンジニアが派遣社員として働くデメリット

多くのメリットの一方、派遣ITエンジニアとしての働き方には懸念点も指摘されています。その代表的なものが、正社員と比較した際の雇用の不安定性と、いわゆる「派遣の3年ルール」の存在です。

正社員は多くの場合、終身雇用が前提です。「終身雇用は崩壊した」との論調もあるものの、正社員であれば企業に所属している限り、仕事を失う期間は現在においても生じません。

しかし派遣社員は、派遣会社と派遣先企業の間で結ばれている労働者派遣契約や、「派遣の3年ルール」と呼ばれる労働者派遣法の通称から、雇用期間は明確に定められています。契約が切れてしまうと、どんなに気に入っていた職場であっても、そのまま働くことはできません。また、次の派遣先が見つかるまでは、その期間の収入も発生しません。

ただし前述の通り、ITエンジニア業界は深刻な人手不足の状況です。よほど選り好みをしなければ、長期にわたって派遣先が見つからないというケースはないでしょう。

さらに、スキルを積み重ねた技術力のあるエンジニアであれば、時給単価が高い分だけ、短・中期間でみれば正社員以上の収入を獲得できます。

「派遣エンジニアはやめとけ」といわれる理由

上述したデメリットなども関係し、一部では「派遣エンジニアはやめとけ」との評価も見られます。それらの声を集約すると、その理由には下記のような要因が挙げられます。

【「派遣エンジニアはやめとけ」といわれる理由】

  • 雇用の不安定性: 派遣契約は一時的なものであり、契約終了後の雇用不安がある
  • スキルの制約: 派遣先企業のプロジェクトに合わせて作業内容が決まるため、専門性の向上が限定される
  • 福利厚生の制限: 正社員と比較して福利厚生が限定的、あるいは不十分な場合もある
  • ワークライフバランスの制約:プロジェクトの要求に応じた長時間労働や急なシフト変更が生じることがある

しかし、これらの内容は「ITエンジニアが派遣社員として働くメリット」にてまとめたメリットと相反するものです。

人手不足が深刻化するなか、雇用の不安定性は大きな問題にはならなくなってきています。また、スキルやワークライフバランスの制約や福利厚生の制限は、あくまでも派遣先企業の個別の問題であり、一般化されるものではありません。

キャリアコーディネーターやアドバイザーのサポートも活用しながら、派遣先企業を適切に選択することで、これらの課題の大部分はクリアされるでしょう。

 

IT業界では派遣社員と正社員の差は小さい

ここまで、派遣ITエンジニアとして働くメリット・デメリットを正社員と比較しながら見てきましたが、実際には現在のIT業界では、働き方に応じた違いはどんどん少なくなってきています。

【IT業界で派遣社員と正社員の差が小さくなっている理由】

  • IT業界は人材の流動性が極めて高く、正社員であっても転職する人が多い
  • IT業界の進化は速く、先行きは常に不透明であり、会社自体の安定性は高くない
  • 年功序列システムは形骸化しており、エンジニアはスキルで判断される
  • IT業界は小規模企業が多く、経営陣などが創業初期の社員で占められている場合は出世が困難

こうした事情から、IT企業で正社員として働くメリットである「雇用の安定性」の魅力は薄れてきているのです。

他業種と比べて顕著に技術革新の激しいIT業界では、変化に対応し続けるための雇用の柔軟性が求められています。結果、働き方による年収、雇用の安定性といった差分は小さくなっているのです。

 

広がるITエンジニアの活躍の場

ITエンジニアの活躍の場も拡大しています。

アプリケーションやシステム開発はもとより、ソフトやハードウェアの不具合・問い合わせに対応するヘルプデスク、営業を技術面から支援するセールスエンジニアの仕事など、幅広い分野・部署にてITエンジニアの能力が求められているのです。

これはITエンジニアにとって、自分のスキルや志向に合致する職務を選択できる環境が整備されているとも言い換えられます。

【ITエンジニアがかかわる職種の代表例】

  • アプリケーション・システム開発
  • ネットワーク・サーバーエンジニア
  • テクニカルサポート・ヘルプデスク
  • テスト・検証・評価
  • OAインストラクター
  • セールスエンジニア

アプリケーション・システム開発

プログラミング言語を用いて、システムやソフトウェア・アプリケーションの設計、開発を担います。

ネットワーク・サーバーエンジニア

ネットワーク、サーバーの構築や、運用、保守を担います。

テクニカルサポート・ヘルプデスク

ソフトウェア・ハードウェアの操作方法、故障の対応や問い合わせなど、社内外から寄せられるIT関連への回答を担います。

テスト・検証・評価

システム開発エンジニアが開発したシステムやソフトウェアが、設計目標通り動作するか検証を担います。

OAインストラクター

パソコンなどのOA機器の操作方法やソフトウェアの使い方のレクチャーを担当します。

セールスエンジニア

営業を技術面からサポートし、顧客への提案や説明対応を担当します。

 

派遣社員という働き方が自分の可能性を広げてくれる

派遣社員と正社員、両者にはそれぞれ働き方に応じたメリット・デメリットがあります。

しかし、IT業界においてはその差分はどんどん小さくなってきており、ITエンジニアはより自由に、より自分らしい働き方を選べる環境が整っています。ITエンジニアが活躍する領域もますます増えてきています。

大切なのは、自身のキャリアビジョンやライフスタイルに適した働き方を選択することです。

さまざまな業界・職種での業務を通じて幅広いスキルや知識を身に付けたい人、あるいはワークライフバランスを重視したい人などにとっては、派遣社員という働き方は魅力的な選択肢となります。ITエンジニアとしての自分の可能性を広げる働き方とも言い換えられるでしょう。

派遣社員として、自分自身の手でキャリアを積み重ね、自己研摩を経て自由な働き方を手に入れる。そんなキャリア形成の方向性も検討してみてはいかがでしょうか。

 

パーソルクロステクノロジーの派遣就業について詳しくこちらのページでご案内しています。

派遣就業をお考えになる際にお役立てください。

 

 

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