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コラム

2019.12.26

「手順書Night」やってみた ―― 主催者が改めて語る企画の意図、その想いについて

ちょっと前の話にはなりますが、11/1(金)に株式会社エーピーコミュニケーションズさんで開催した手順書Nightのお話を。

ちなみにこの件、当日の様子などは別記事でもご覧頂けますが、主催者である私自身としても改めて開催の趣旨に触れつつ、今年の振り返りの一部とさせて頂こうかと思います。

自らイベントを企画してみよう

昨年、自身がJAZUG(Microsoft Azureのユーザーコミュニティ)の勉強会に参加・登壇させて頂く中で、漠然と感じたことがこれ。

「自身のみならず、後輩たちも巻き込んで、アウトプットの有り方を更に模索できないものか。」

当時、社内では有志による勉強会など活発な活動はあったものの、それが外部と繋がっていくことについては「いや、そんなことやっていいの?」といった抵抗感(?)をなんとなく感じていました。

JAZUGへの登壇は「ならば、とにかく前例を作ってしまえ」という発想から一念発起したものです。その甲斐もあってか、今年9月のJAZUG 9周年イベントでは弊社若手メンバーもライトニングトークに登壇デビュー、それなりに結果を残すことも出来ました。

登壇デビューを果たした弊社 山村のLTIntuneとWSUSを使ってWindows Updateをやってみる。より。
元々話すことは苦手としていたはずなのに、覚悟を決めてやってくれたのだから純粋にすごい! from shotayamamura1

しかしです。そもそも弊社は様々な技術領域に対して、キャリア年数もまばらなエンジニア達がそれぞれの想いで集う組織なのです。全員をあのイベントに誘導するというのも色々な意味でハードルが高い。もう少しライトに外部との接続を体験する場があっても良いのでは、と感じていた頃に首尾よく出会ったツイートがこちら。

エーピーコミュニケーションズのエバンジェリスト 横地 晃 氏である。「コレだ!」と思いつき早速リプライ。何度かのミーティングを経た後「先ずは“第0回”と称して、2社で共同開催してみるというのはどうか」という方向に。

で、何故に手順書がテーマなの?

手順書という存在は、技術の領域、職種、キャリア年数を超えて誰もが目にして手にするものだから皆が参加しやすい。ここに尽きます。なんなら私と同じIT部門の社員だけでなく、弊社の機電部門の社員も巻き込むチャンスです。

ちなみに会場は弊社ではなく、エーピーコミュニケーションズの社内スペースをお借りしました。ステージを社外に設定することで、外部登壇の場として提供したかったのは、今までと変わらないスタンス。そしていざ社内で参加者を集ってみたところ、結果的にはIT・機電の双方の社員から手が上がり、「違う分野の手順書を知るきっかけ」というコンセプトも加わりました。

エーピーコミュニケーションズ横地氏(左)と筆者(右)

やってよかった ―― 苦労したこと、まとめ

やはり苦労したのは、参加者を募ること。社内のイベントなどを通じてできたコネクションをきっかけに、ガンガンアタックをかけることに(我々、平時は現場がバラバラなのでここがいつも大変なのです)。

おかげさまで、弊社では3名の賛同者(登壇者)を募ることが出来て、当日は内容的にもかなり盛り上がる結果となりました。

次回以降、場合によってはもっと多くの会社に参加を呼び掛けることもできるかもしれないし、これを社内向けの議論・勉強会に落とし込むことも可能かもしれない。とにかく色々な方向に広がりを持たせられる可能性を感じています。

また、ゲストに松林 弘治 氏(Vine Linuxの開発、Instagramの日本語化などに貢献、著書多数)をお呼び出来て、運用業務目線とは違った切り口の意見を頂けたのも嬉しい誤算でした。「事前に言っておいてもらえれば、もっとちゃんとお話のネタを作りますよ」という心強いお言葉添えも、次回の弾みになったりします。

松林氏の著書についても是非チェックして頂きたい。

そして何より、このきっかけを作って頂いた横地氏をはじめ、ご登壇、ご参加頂いたエーピーコミュニケーションズの皆さまに篤く御礼申し上げます。

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