【採用ご担当者向け】
エンジニア活用ノウハウ

エンジニアの退職理由に学ぶ
“ずっと勤めたくなる職場づくり” とは

採用担当の方は、エンジニアがどのような理由で退職するのかをご存知でしょうか?退職理由は、“定着率の高い職場づくり”のヒントにつながる貴重な意見です。パーソルテクノロジースタッフでは、2018年4月~2020年12月に就業1年未満のエンジニア、就業1年以上のエンジニア、それぞれに対して退職理由に関する調査を実施しました。その結果を読み解きながら、早期離職を防ぐための対策をご紹介します。

エンジニアの退職理由とは?就業1年未満・以上で、それぞれ比較

<就業期間1年未満>『職場環境』を理由とする退職が圧倒的

就業期間1年未満のエンジニアによる退職理由の1位は『職場環境』。2位の『仕事内容』を大きく引き離しました。

退職理由となる『職場環境』について掘り下げると、以下のような状況が浮かび上がってきます。

―人間関係への不満:

エンジニアの就業現場は、チーム単位でプロジェクトを担当するのが一般的です。同僚や部下、上司、またはクライアントの担当者など多くの人と関わるので、コミュニケーションやマネジメントがうまくいかないと不満や負担増につながります。

―ワークライフバランスに対する意識の高まり:

リモートワークの導入が進む中、特有の課題も浮き彫りに。例えばリモートワークでは通勤時間の削減につながる反面、オン・オフの切り替えが難しいという声もあります。
働き方改革の推進を背景に、ワークライフバランスの実現に対するエンジニアの意識は高まっており、プライベートと仕事のバランスのとれない職場は避けられる傾向があります。

―企業風土とのミスマッチ:

企業によっては朝礼や体操、昼休みの電話当番など、業務外の各種活動を求められることがあります。これらについて、事前に説明を受けていれば納得できるかもしれませんが、そもそも説明を受けていなかった場合、後々、職場に対する不満材料となるケースが多いのが実情です。

次に退職理由の第2位『仕事内容』については、「もともと希望していた仕事内容と違っていた」という人が大半を占め、具体的には以下のような声が挙がっています。

退職理由『仕事内容』に関する具体的な意見

<Voice 01>

「技術のスキルアップを目的に就業したつもりが、能力をかわれチームのマネジメント主体の業務を任されてしまった。信頼されるのは嬉しいが、 スキルアップの希望を捨てきれず、悩んだ末に退職を選ぶことにした」

<Voice 02>

「就業開始時から携わったプロジェクトが終了したことで、別のプロジェクトへ配属に。仕事の内容が大幅に変わり、当初、スキルアップを望んでいた業務に携われなくなってしまった」

<Voice 03>

「仕事の内容に関する説明の際、上流工程が経験できる企業と聞いていたため就業を決めたが、実際は定例業務的な仕事が中心であり、希望とは異なっていた」

こうした声からは、職場見学の際に聞いていた業務内容と違っていたことが不満につながり、結果として退職に至ったことが伺えます。とはいえ時代や状況が変化する中、プロジェクトや案件の優先順位が変更することはあり、企業側にとってもこれを完全になくすことは難しいでしょう。

<就業期間1年以上>退職理由の1位は『スキルアップ』、2位は『職場環境』

就業期間1年以上のエンジニアによる退職理由の1位は『スキルアップ』、2位が『職場環境』となり、1年未満で退職したエンジニアの理由との差がみてとれます。

エンジニアのスキルアップに対する要望の高さが伺える結果です。
このことから、希望のキャリアプランが描けるかどうかがエンジニアの定着率に大きく影響すると言えるでしょう。

退職理由から講じる“ずっと勤めたい職場づくり”の進め方

総じてエンジニアの退職理由としては、「職場環境」と「スキルアップ」 が上位にあがりました。ここでは、それぞれの対策についてご紹介します。

働きやすい職場環境を整えよう!

―円滑な人間関係を築くためのフォロー

職場環境は人間関係に大きく左右されます。そのため、上司や採用担当者さまが中心となり、円滑な人間関係を築くためのフォロー体制を構築しましょう。
まずは人間関係に対する悩みを本人ひとりが抱え込まないことが大切。定期的な面談機会を設け、彼らの不安や不満に耳を傾けます。また、事前に悩みや困りごとの相談を誰にすればよいかを伝えておくなど、気軽に声を挙げられる環境を整えましょう。

―企業風土への理解促進とその醸成

業務以外の各種活動はエンジニアの不満要素につながりやすい半面、企業風土の醸成においては重要な取り組みであるケースが少なくありません。その内容は電話や掃除の当番など一般的なものから、イベントや課外活動などの企業特有の取り組みまで幅広いものの、いずれも面接時に詳細を伝えておくことで、入社後の不満の芽となるギャップを防ぐことができます。

「スキルアップしたい!」に寄り添おう

エンジニアは業界のトレンドや新しい技術に対して常に敏感で、スキルアップへの意識が非常に高いのが特徴です。そのため、企業は採用に際して応募者のスキルアップをどう考えるかという視点が必要になります。
参考までに、スキルアップの観点から行った配置転換や業務変更の事例をご紹介しましょう。

スキルアップを重視した配置転換や業務変更の事例

<case 01>

ヘルプデスク担当のスタッフから「今後はインフラ技術を身につけたい」という要望を受け、CADとネットワーク知識が習得できる回線工事の業務へ変更。

<case 02>

ネットワークの詳細設計~構築担当のスタッフが、本人の希望に応じて基本設計及びフロント対応業務を行う部署へ転換。

<case 03>

将来、ディレクター職を希望しているコーダーのスタッフにディレクター職に必要な資格を計画的に取得させ、ディレクターメインの業務へ変更。

採用時には応募者のスキルや実務経験を重視しがちですが、望む業務経験が浅くても似通った経験があれば採用を検討し、採用後にスキルアップしてもらうのもひとつの方法です。
エンジニアにとっても、スキルアップを実現できた企業は「ずっと勤めたい会社」になるでしょう。

エンジニア求人への手厚い対応力で選ばれる『パーソルテクノロジースタッフ』

企業による直接雇用の場合、就業後のエンジニアが抱えている悩みや問題を上司や採用担当の方がすべて把握することは簡単なことではありません。

その点、エンジニア派遣に特化したパーソルテクノロジースタッフなら、企業と就業者の間に立ち、悩みや問題の芽を早い段階でキャッチして改善へと導くことができ、結果として⾧期就業の手助けになり得ます。
また、私たちがエンジニアのキャリアアップ支援を継続的かつ手厚く行うことで、常にお客様のご要望にマッチする人材を幅広くご紹介できる点も広く支持されています。

⇒当社の特長については『パーソルテクノロジースタッフが多くの企業に選ばれる理由とは?』でもご紹介しております。併せてご覧ください。

さいごに

当社のアンケート調査によるエンジニアの退職理由は、主に「職場環境」と「スキルアップ」にありました。

退職理由は、今後の職場づくりの良きヒントでもあります。 彼らの不安、不満を払拭できるような取り組みや、育成計画の具体的な提示を通じて、長期就業につながる職場づくりを目指しましょう。

その際、企業とエンジニアの“橋渡し役”となる派遣会社をパートナーにすることもぜひご検討ください。